Twitterで話題の『#名画で学ぶ主婦業』が書籍化 名画×主婦の心の叫びツイートが集結
書籍『#名画で学ぶ主婦業』が、2018年8月27日(月)に発売となった。本書では、ダ・ヴィンチ、ピカソ、ゴーギャン、フェルメールなどの名画とともに、主婦が思わず共感する“眠らない我が子”“毎日続く家事”など、“主婦業あるある”のキャプションをつけて紹介している。
《アメリカン・ゴシック》 グラント・ウッド
“#(ハッシュタグ)名画で学ぶ主婦業”とは、2018年5月にとある主婦がツイッターに、ジャック=ルイ・ダヴィッドの名画《マラーの死》の画像とともに、【「来週月曜日は給食はありませんのでお弁当を持たせてください。」という学校からの手紙を当日朝息子のランドセルから発見。】という主婦ならではのキャプションを付けて投稿したのが始まり。
名画とそのキャプションがリンクした投稿に、多数の共感や笑いを生み、SNS上で、「その絶望感痛いほどわかります」「面白すぎる」などのコメントが付き 26,000以上もリツイートされ、52,000以上の「いいね!」を獲得したことから話題になった。その投稿を見た多くのユーザーが、さらに名画とともに“主婦業あるある”を投稿したところ、ツイッターのトレンド入りし、まとめサイトも立ち上がるなどネット上でブームになり、今回の書籍化に至った。
《レディ・ジェーン・グレイの処刑》 ポール・ドラローシュ
本書では、ツイッターに投稿された多くの「#名画で学ぶ主婦業」から厳選した56点とともに、文星芸術大学教授・田中久美子氏監修のもと、名画の歴史的背景、盛りこまれた寓意や見どころ、美術史における名画の重要性などのためになる解説も掲載している。
掲載されている名画の一部
《落穂拾い》 ジャン=フランソワ・ミレー
・レオナルド・ダ・ヴィンチ
《洗礼者聖ヨハネ》
・サンドロ・ボッティチェリ
《パラスとケンタウロス》
・ウジェーヌ・ドラクロワ
《民衆を導く自由の女神》
・ジョン・エヴァレット・ミレイ
《オフィーリア》 など
“#名画で学ぶ主婦業”の生みの親 !?「吾輩はたぶん猫」氏に聞きました!
《マラーの死》 ジャック=ルイ・ダヴィッド
ーー「#名画で学ぶ主婦業」というハッシュタグを始めたきっかけは?
「#名画で学ぶ大学院」というハッシュタグが以前にあり、閲覧を楽しんでいました。可能なら参加したかったのですが、残念ながら大学院は出ていないので「それならかわりに今の自分の立場である”主婦”でやってみよう」とタグを立ち上げたのが始まりです。
ーー「吾輩はたぶん猫」さんが投稿したツイートは、やはり実体験にもとづいたものなのでしょうか?
これは《マラーの死》を見た瞬間のインスピレーションで閃いてしまったネタです。なので、じつは私の実体験ではありません。息子は提出物はわりとしっかり出してくれるほうで、むしろ私が手紙をもらったことを忘れて、当日息子にいわれて青くなった経験が何度かあります(笑)
《見知らぬ女》 イワン・クラムスコイ
書籍情報
『#名画で学ぶ主婦業』(宝島社)
2018年8月27日発売
定価:本体1200円+税