tacica×有泉智子(雑誌・MUSICA編集長) バンドの知られざる核心に迫る Vol.3

インタビュー
2015.11.2
tacica(左から小西悠太(B)、猪狩翔一(G/Vo))

tacica(左から小西悠太(B)、猪狩翔一(G/Vo))

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tacicaというバンドの本質を紐解くことを狙いとして企画した、このインタビュー連載。約3時間半にもわたり、結成当初のエピソードから歴代の作品について、『三大博物館 2016~太陽と月』を控えた現在のこと、そしてこの先についてまで、じっくり語ってもらった。3回に分けてお届けしてきたtacicaのヒストリーもついに第3回目。メンバーの脱退という大きな転機を経た「今」の彼らが、何を見て何を想うのか、ここからどこへ向かおうとしているのか。過去2回のインタビューと合わせて、読む方にとってtacicaをより深く知り、向き合うきっかけとなれば幸いである。
さらに本インタビューの公開に合わせ、「スペシャアプリ」「スペシャオンデマンド」にて、10月11日(日)に恵比寿リキッドルームで行われた、「今」のtacicaが見える最新のライブ映像を期間限定で公開。11月6日(金)~毎週1曲ずつアーカイブされるのでそちらも是非視聴してみてほしい。※詳細はページ下部参照

>>第一回インタビューはこちら
>>第二回インタビューはこちら


ーーインタヴュー連載の3回目、今回が最終回です。ここまで結成前夜から順に振り返ってきたわけですけど、今回はふたり体制になってからの「tacicaの今とこれから」を訊いていきたいなと思っていて。まずは前回の最後にも話したけれど、2014年1月にドラマーの坂井俊彦くんが脱退しました。それこそ『Sheeptown ALASKA』の前に俊くんが病気になった頃は、「この3人でやらないならtacicaではない」という考え方が強かったと思うんだけど。当時と事情が違うとは言え、メンバーがひとり抜けてもtacicaを続けていこうと思ったのは、なぜだったんですか。

猪狩翔一(Vo/G 以下、猪狩):……正直に言えば、脱退が決まった時、「ひとり抜けるのであれば、もうtacicaじゃなくてもいいのかな?」っていう気持ちもどこかではあったと思います。やっぱり3ピースのバンドって、ひとりが担う比重がすごく大きいものでもあるし……ただその一方でtacicaを止めないでおきたいっていう気持ちは、やっぱりあって。そこには(メンバーが抜けてしまうことに対する)怒りや絶望感みたいなものもあったし、「ここで終わるのは違う」っていう気持ちもあったし。ただ、その一方で、そういう気持ちだけでは続けていくことはできないだろうってことは小西も俺もわかってて。

ーーつまり、怒りとかナニクソ!みたいな負の感情だけを原動力にしては、バンドは続けていくことはできないっていう。

猪狩:そう。結果的にはその後(続けていく中で)、バンドの楽しみだったり喜びだったりをもう一度見つけることができて、それはすごくよかったんだけど。ただ、続けるって決めた時点では、そういうことが起こるかどうかはまだ全然わからなかったわけで。

ーーそうだよね。

猪狩:だからそういう意味では、当時は結構しんどい時期だったんですけど……でもひとつ大きかったのが、自分が思っていたよりもtacicaという乗り物が頑丈なものになっていたというか。メンバーがひとり抜けようが続けていこうと思えたし、続けていけるだけの強さをもった存在になってたっていうのは大きかったと思う。………誤解を招く言い方かもしれないけど、俺個人として音楽をやりたいっていう気持ちと、tacicaをやりたいかっていう気持ちは、俺はまた別な気がしていて。

ーー音楽をやること、作曲をしたり歌を歌ったりすることと、バンドをやるっていうことはまた全然違うものでもあるから。

猪狩:そう。だからメンバーがひとり抜けるっていうタイミングで、その全部を1回見直す時期なのかなとも思ったんですよ。それで考えたんだけど、その時の俺は「音楽をやりたいのか、tacicaをやりたいのか」っていうことに対して結論を出せなかったんですよね。で、結論を出せないからこそ、とにかく続けてみよう、やってみようっていう方向に行った感じでしたね。

ーーなるほど。小西くんはどうですか?

小西悠太(Ba 以下、小西):俺の場合は、猪狩と違ってそのふたつのベクトルが同じで。

ーーつまり小西くんの中では「音楽をやること」と「tacicaをやること」はイコールである、と。

小西:はい。だから正直、もしtacicaをやめることになったら音楽もそれで終わりというか、他に新しいことをやろうっていうことは考えてなかったんですよ。そういう中で、個人的に「ここで終わり」っていうのは嫌だなと思って……バンドっていろんな終わり方があると思うんですけど、誰かが脱退して終わるっていうのは嫌だなと。それで、だったらやってみよう、続けていけばまた何か考え方も変わってくるんじゃないかって思った感じでしたね。

ーー今のふたりの話を聞いてると、バンドの継続を決めた段階では、未来に対して強い確信があったというよりも、やり続けていく中で何かが見えてくるはずだっていう感覚だったんだろうね。実際、そこから鈴木さんをはじめとする何人かのサポートドラマーを迎えながら新しい形で活動していった時に、見えてきたものはあったんですか?

猪狩:そこは割とすぐ、サポートの方と一緒にスタジオ入ってみた時に「あぁ、やっぱりこれだな」っていう感じはしたし。やっぱね、そこは単純なんですよ。頭だけで考えてると難しくなっていくんだけど、でも結局、俺らは音楽をやりたくて集まってるわけだから、いい曲が1曲できたり、納得がいくライヴが1回できたりすれば、それだけで大丈夫なんですよ。でも、その感覚って、やっぱり続けていくとどうしても忘れちゃうんですよね。

ーーバンドって続ければ続けるほど、良くも悪くも最初の頃よりもいろんなことを考えるようになるし、バンドをやる理由みたいなことも考えるようになるからね。

猪狩:そうそう、だから頭で考えてると難しくなっちゃうんだけど。でもスタジオ入ったりライヴやったりした時に、もっと根本的な部分で音楽をやる楽しさとか喜びを思い出す感じはありましたね。

小西:スタジオで大きな音をみんなで出した時に、すっきりしたっていうか、やるべきことがはっきり見えた感じはありましたね。ほんと単純に、猪狩が作ってくる曲をtacicaとしていい方向で仕上げていくっていう………脱退前後はそこがちょっと曇ってたところもあったというか、猪狩が言った通り、難しく考えちゃってたとこがあったんだなと思ったというか。

ーー音楽を作ること、バンドをやることの純粋な楽しさと喜びをもう一回再発見したというか、そこでひとつリセットされたところがあったんだ?

猪狩:リセットされた部分はあったし、それに、自分でも意図的にそうしようと思ったところもあったと思う。……でもやっぱり、もちろん続けることを決めたのは自分達だったけど、本当の意味でまたグーッと走り出すまでには、ドラムで(サポートに)入ってくれた人達の人間性や技術にすごく助けられた感はありましたね。なんか、俺らは今年で10年目なんだけど、ほんとこの1~2年で乗組員のスタンスが少し変わった感じがあって。やっぱりtacicaっていうバンドの乗組員自身が変わったことで、チームの感じや空気の流れが変わったところはあるんですよ。そういう中で、前よりもtacicaという乗り物だったり音楽っていうもの自体を純粋に楽しめる瞬間が、特にこの1年は多かったんですよね。ツアーもすごく楽しかったし、「こういうこともありなんだな」って思った瞬間もあったし、むしろ音楽をする上で凄く大事なことを学んだ気もするし……誤解を招く言い方かもしれないけど、この1年やってみて、俺らはハナから「音楽が主役であるバンドでありたい」って言ってた割に、「この3人で」っていうことにこだわり過ぎてたのかもなって思ったところもあったんですよね。本当に「もっといい音楽、納得のいく音楽を作ろう」って考えるならば、時にはバンドのスタンスだったりメンバーが変わってしまうくらいのことが起こるのも、むしろ普通のことなのかもしれないなとも思えたっていうか……まぁ、それは思えただけで、これから曲ごとにスタンスを変えていきますよってことではないんだけど(笑)。

ーーはい(笑)。でも、そう思えたことは、音楽を作り続けていくっていうことにおいてはとても大きなことですよね。

猪狩:うん。だからこの1年は、より音楽と向き合えた期間だったと思う。本当にいろんなことに気づけた1年だったと思いますね。

猪狩翔一(Vo/G)

猪狩翔一(Vo/G)

 

10周年の節目にリリースされた、新たなる始まりのアルバム『LOCUS』


ーーそうやってもう一度バンドや音楽と向き合っていったことが、『LOCUS』というアルバムに結実していったと思うんですけど。『LOCUS』はtacicaとしての進化を推し進めながらも、また新しいファーストアルバムを作った感もある作品だったし、とても自由かつ素直に音楽を楽しめていることが伝わってくる作品だったと思うんです。自分では、どういうものを作りたいと思いながら作っていった作品だったんですか。心機一転みたいな気持ちもあったの?

猪狩:いや、アルバムに関しては、心機一転っていう感じはあんまりなかったですね。やっぱり作り手としては、バンドの形態やメンバーってこととは別に、音の感じも含めて前作の『HOMELAND 11blues』の感じをもう少し詰めたいなっていう想いはあったから。もちろん『HOMELAND~』を作った時は納得してたし満足もしてたんだけどーーまぁこれはいつもそうなんだけど、やっぱり時間が経つと「もう少しこうしておけばよかったな」とか「ここはもっと詰められるな」っていうのは出てくるから。逆にそれが出てこないと、もう終わりってことになっちゃうんで(笑)。

小西:結論から言うと、『LOCUS』っていうアルバムは後から振り返った時に、それ以前の作品に比べると『こうしたほうがよかったな』と思うことが少ない作品でもあって。なんか、前のレコーディングと比べると正解が見つけやすかったというか。それは鈴木くんの力もあったと思うんですけど、今までよりも痒いところに手が届くようになった感じはあったんですよね。

ーー結果的に『LOCUS』って結成10周年の節目にリリースするアルバムになったわけですけど。それこそ10年バンドやってきた中で、メンバーが変わるっていうのは初めての体験だったわけじゃないですか。そういう部分で、以前とは違った見方で音楽を捉えることができたところもあったと思います?

猪狩:あぁ……それはあったと思います。俺らって作り方が割とランダムで、スタジオで音を出しながらほぼゼロから作り始める時もあるし、俺が作ったデモをプリプロで詰めていく時もあるし、それは曲ごとに違うんですけど。で、そのほぼゼロから作る時っていうのは、その場で3人で出していく音やフレーズに触発されてできていくものだから、やっぱり人が変われば新しい捉え方になるし。具体的にドラムの音も違いますしね。特に「LUCKY」っていう曲は鈴木くんと3人で初めて作った曲だから、そういう部分は強くあったと思う。

ーー「LUCKY」は、メロディ自体もとても新鮮な印象のある、非常にポップでダイナミックな曲ですよね。

猪狩:そうですね。……明るい曲を作ろうとしてたんだと思う(笑)。状況としてはそんなに明るい状況でもなかったんだけどーー

ーーバンドとして再出発を図ろうとする、その第一歩の曲だったわけですからね。

猪狩:そう。だからあの曲に関しては、意図的に明るい方向に持っていきたいっていうのはあったと思いますね。……俺、基本的には明るい時に明るい曲を作ればいいし、落ちてる時は落ちてる曲を作ればいいっていうスタンスでやってるんですよ。ちゃんとご飯食べてちゃんと寝てちゃんと生きてれば、ちゃんといろんな周期が来ていろんな曲ができるもんだって信じてるから。だから出てくるものに対して素直にやろうっていうスタンスで。ただ、「LUCKY」に関しては、あれだけ落ちてた時期にあれだけ明るいメロディができたっていうことは、逆にヤバかったんだなと思うんだけど(笑)。

ーー(笑)。でも、ということは、しんどい時期に「LUCKY」みたいな曲ができたことで救われた部分とか、自分達の背中を押せたところもあったんだ?

猪狩:うん、あったかもしれないですね。「LUCKY」は1フレーズくらいは自分で作ってからスタジオに持っていったんだけど、それを実際に3人で大きな音を出して作り上げた時の喜びはすごくあった。あとなんか、その時に「あ、これはまたライヴやツアーできそうだな」って思えたんですよね。やっぱりサポート入れて続けていくとは決めたけど、ずっとtacicaを観ていてくれた人達のことも含め、現実的に叩いてるドラマーが今までと違うっていうのは本当に大丈夫なのかな? いろんなことが耐えられるのかな?っていう不安はちょっとあったんですよ。だって、どうやったって、前と比べられるところから始まるわけだから。

ーーそれはそうですよね。

猪狩:でも「LUCKY」を3人で作ってみて、その鳴ってる音を感じた時に、「ああ、大丈夫だな。これだったらみんな納得してくれるな」って思えたんですよね。それは大きかったかな。

ーー結果的に俊くんが抜けて以降、制作に関しては鈴木浩之さん、ライヴに関しては鈴木さんに加えて中畑大樹さん、ニシカワユウスケさんの3人と一緒にやってきたわけだけど。バンドやってると、そんなにいろんなドラマーと一緒にやる機会ってないじゃない? そういう部分で何か新しい発見があったりもしましたか?

小西:やっぱりいろいろ勉強になったし、楽しかったですね。叩く人によって同じ曲でもこんなに違うんだって思ったし、自分自身のベースに対する考え方も変わったし。

猪狩:確かに、小西はすごく変わったよね。

小西:うん。ベーシストとして、ちょっと先に行けた感覚はありましたね。

ーーさっき10周年を迎えたこのタイミングで、tacicaというものや音楽というものをより純粋に楽しめるようになったって話してくれましたけど。そう思えるようになったのは、『LOCUS』を作り上げることができたのもひとつ大きかったんですかね?

猪狩:そこは『LOCUS』はもちろん、ライヴも含めて、去年~今年の活動全体を通して感じられたことかな。曲に対してより柔軟になってるなっていう感覚はすごくあって。……でも確かに、『LOCUS』に関しては、やりたいことができた達成感みたいなのは今までで一番ありましたね。『LOCUS』が完成して、『HOMELAND~』くらいから続いてたやりたかったことが、ひとつちゃんと見えた感じがして。自分達がやりかったことに対して、すごく納得が行ったというか……だから一瞬、「あれ? ここからどうしようかな」ってなった時期もあったんですけど(笑)。

ーー「あれ、tacica完成しちゃったぞ!?」みたいな?

猪狩:そう(笑)。でも、ここ半年くらいであの作品に対する他の人達の反応を聞く機会が結構あって……それによって「あ、だったら次はこうしようかな」っていうのが出てきましたね。で、「ああ、やっぱり人と話すのって大事だなと思いました(笑)。なんか俺、前は、他の人から意見みたいなことを言われても全然聞かなかったんですよ。聞く耳を持たなかったというか。でも最近は『なるほど』っていうふうに聞ける感じがちょっとある。

ーーそれはつまり、寛容になったってこと?

猪狩:うーん……というより、意見を言ってくれる人って貴重なんだなと思うようになった。自分に置き換えるとわかるけど、人に対して何か言うことって大変じゃないですか。「俺だったら誰かに対してこんなこと言えるかな?」って思うようなことを言ってくれる人がいて……それっていいなと思えるようになったんですよね(笑)。だから聞く耳を持つようになりました。

ーーそれってもしかしたら、『LOCUS』でひとつ自分が納得できるところまで突き詰めることができたからなのかもしれないですね。そういうものが作れた自信があるからこそ、人から言われる違う視点を受け入れられるというか、それさえも楽しめるようになったところもあるんじゃないかと思う。

猪狩:なるほど。そういうのもあるのかもしれないですね。

小西悠太(B)

小西悠太(B)

 

『三大博物館 2016~太陽と月』、そして次の10年


ーーそういう中で、また次のtacicaは見えてきてますか?

猪狩:そうですね、実は今すごくたくさん曲作ってるんですよ。今までで一番作ってるんじゃないかってくらいの勢いで曲作ってますね。アレンジにしてもテーマにしても、いろんなことを試せたらいいなとも思ってるし。

ーーそうなんだ。それは、tacicaというバンドで音楽をやることに対して、今また改めてワクワクできてるっていうことの表れでもあるんですかね?

猪狩:どうなんだろう……でもそれはあるのかもしれない。ライヴやりたいし、作品を作りたいなって気持ちは高まってると思いますね。

ーー小西くんから見て、猪狩くんが最近作ってる曲はどういうものだと思う?

小西:前よりもシェイプアップされてる感じはしますね。猪狩から出てくる時点ではっきり見えてるというか……だから効率もアップしてるのかもしれない。

ーーそれこそ、今度の『三大博物館』で新曲は聴けそうなの?

猪狩:そうですね。そうなったらいいなとは思ってます。まだわからないけど(笑)。

ーーぜひ聴きたいです(笑)。なんかでも、今日の話を聞いていても、バンドにとっての大きな転換点を経て、今はとてもいい状態で音楽ができているんだなって改めて思いました。

猪狩:そうですね、いい状態だと思います。

ーーでは最後に、三大博物館に向けての抱負を聞いて締めたいと思うんですが。

猪狩:東名阪それぞれの場所で2日ずつあるので、1日ごとに違った形にしようと思ってるんですけどーー

ーー「DAY 1_太陽」「DAY 2_月」と、2日間で内容を変えてライヴをやるんだよね?

猪狩:そうですね。やっぱり10年やってると曲もたくさんあるので、「太陽」と「月」っていうコンセプトで面白いものにしたいなとは思ってて。ただ、願わくは1日だけ来ても満足してもらえるものにしたいと思ってるんですけど………でもプロモーション的には両日来て欲しいって言うべきなのかもしれない(笑)。

ーーははははははは! でも、2016年1月からのツアーってことは、つまりは新しい10年の始まりのタイミングでもありますからね。次の10年に対するいいキックオフとなるツアーになることを願ってるし、そういう意味でもとても楽しみです。

小西:いいライヴにしたいですね。

ーー今年の4月に中野サンプラザで10周年記念ライヴ『鳥兎』をやった時、猪狩くんのMCの中にすごく印象的な言葉があったんですよ。それは「いろんなことがあって、今はまだ笑って話せないような出来事もたくさんあるんだけど、でも続けていく中で、いつの日か全部を笑いながら思い出せるようになったらいいと思う」というMCで。

猪狩:あー、言ってましたね(笑)。

ーーそれは『LOCUS』というアルバムの中で歌われていることにも繋がってるんだけど、あのMCはtacicaの本質を表した、とてもいい言葉だなと思ったんですよね。

猪狩:ありがとうございます(笑)。……それは常に思ってることなんですよね。続けるっていうのは、そういうことなのかなと思ってて。その時その時で上手く消化できないことはあるんだけど、それで止めちゃうと、それは消化不良のまま残ってしまうから。だから続けていくことでしか、消化していくことはできないんじゃないかなって。もちろん続けていくと、その都度その都度また消化できないことは出てくるんだろうし、たぶんその繰り返しなんだろうけど、でもだからこそ続けていく意味があるんじゃないかっていうのは思う。まぁ、まだ全然笑えないんですけど(笑)。

ーーここから始まる10年は、それを笑顔に変えていけるような、そういう10年になったらいいですね。

猪狩:そうですね、それは本当に思いますね。……10年後もこうやって『あ、もう10年経ったんだ』って言いながらインタビューできてたらいいなと思うよね?

小西:うん、今までと同じような感じで行けたらいいなと思うよね。

猪狩:……なんかでも、この言い方って向上心がないか(笑)。

小西:いやいや(笑)。……でも、音楽だったり物事に対する考え方は、どんどんシンプルになっていくんだろうなっていう予感はしていて。自分でも楽しみです。

猪狩:なんか、音楽に対してずっと夢中でいられたらいいなとは思いますね。最近一番怖いのは、熱がなくなってしまうことで。熱がないのに続けなければいけないっていう状況が、一番怖い。

ーーでも、熱がなくなりそうな予感はないんでしょ?

猪狩:曲をこれだけ作ってるってことは、そうだと思いますけど(笑)。……音楽に対する熱って、意識して作るものではないと思うから。だから無意識に曲がたくさんできているということは、いい状態なんだろうと。こういう状態のままやっていけたらいいなと思います。


撮影=菊池貴裕 インタビュー=有泉智子(MUSICA)

 
 
tacica×SPACE SHOWER TV スペシャル情報

「スペシャアプリ」「スペシャオンデマンド」tacica特集 第2弾
最新ライブ映像を期間限定で大公開!!

結成10周年、東名阪2daysツアーを記念してお送りするtacicaの大特集。2回目となる今回は、10/11(日)恵比寿リキッドルームで行われたばかり、「今」のtacicaが見えるライブの模様を期間限定で大公開! 最新のライブ映像が11/6(金)~毎週1曲ずつアーカイブされますので、毎週金曜日をぜひお楽しみに。

■10/11(日)「藍空音楽祭」@恵比寿リキッドルーム
tacicaライブ映像 アーカイブスケジュール

・11/6   (金) 18:00 HERO
・11/13 (金) 18:00 黄色いカラス
・11/20 (金) 18:00 某鬣犬
・11/27 (金) 18:00 LEO
・12/4   (金) 18:00 命の更新
・12/11 (金) 18:00 人鳥哀歌

※各楽曲、公開開始から1か月間のみの限定公開となります。

【動画視聴方法】
スペシャアプリ : http://sstv.jp/app (App Store、Google Playにてダウンロード)
※アプリのDLが必要となります。
スペシャオンデマンド:http://odmd.spaceshower.jp
※スペースシャワーIDの登録が必要となります。

 

ライブ情報
三大博物館 2016 ~太陽と月~



SSTV先行受付実施!!
受付期間:11/10(火)21:00~11/16(月)23:59

2016年1月22日(金)東京都 EX THEATER ROPPONGI
2016年1月23日(土)東京都 EX THEATER ROPPONGI
2016年1月30日(土)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
2016年1月31日(日)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
2016年2月6日(土)大阪府 umeda AKASO
2016年2月7日(日)大阪府 umeda AKASO

 
 
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