第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞に新国立劇場『消えていくなら朝』

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2019.1.22
『消えていくなら朝』舞台写真  撮影:谷古宇正彦 写真提供:新国立劇場

『消えていくなら朝』舞台写真  撮影:谷古宇正彦 写真提供:新国立劇場



2019年1月17日(木)に第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の選考会が、今村忠純、鹿島 茂、杉山 弘、辻原 登、の4氏により行われ、『消えていくなら朝』(作=蓬莱竜太/演出=宮田慶子)に決定した。

第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞
『消えていくなら朝』
主催 新国立劇場

◆受賞作の紹介
本作は新国立劇場開場20周年記念として、また宮田慶子芸術監督が任期最後の演目として、蓬莱竜太氏が書き下ろした家族劇。現在の「家族」のありよう、あるいは「演劇の社会的地位」を、「私戯曲」の手法で問うた。

◆ストーリー
家族と疎遠の作家である定男は、五年ぶりに帰省する。作家として成功をおさめている定男であったが、誰もその話に触れようとしない。むしろその話を避けている。家族は定男の仕事に良い印象を持っていないのだ。定男は切り出す。「……今度の新作は、この家族をありのままに描いてみようと思うんだ」 家族とは、仕事とは、表現とは、人生とは、愛とは、幸福とは、親とは、子とは、様々な議論の火ぶたが切って落とされた。 本音をぶつけあった先、その家族に何が起こるのか。何が残るのか。

◆スタッフ&出演者
作=蓬莱竜太/演出=宮田慶子/出演=鈴木浩介、山中崇、高野志穂、吉野実紗、梅沢昌代、高橋長英/美術=池田ともゆき/照明=中川隆一/音響=上田好生/衣裳=髙木阿友子/ヘアメイク=川端富生/演出助手=渡邊千穂/舞台監督=澁谷壽久/演出部=竹内章子、小島恵三子、宇野圭一/映像製作=冨田中理/ヘアメイク=中本知佐/プロンプ=堀元宗一朗/大道具=俳優座劇場、石元俊二/小道具=高津装飾美術、中村エリト/衣裳製作=遠藤美南、清水ゆき/衣裳協力meadow、grapefruit moon/映像=インターナショナルクリエイティブ、神守陽介/制作助手=いとうちえ/制作=重田知子/プロデューサー=茂木令子/芸術監督=宮田慶子/主催=新国立劇場(※吉野実紗の吉の字は、正しくは土+田)

◆公演記録
2018年7月12日〜29日 新国立劇場 小劇場[THE PIT]、
2018年8月4日 兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホール、
2018年8月8日 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2018年8月12日 そぴあしんぐう 大ホール

早川書房と公益財団法人 早川清文学振興財団が主催するハヤカワ「悲劇喜劇」賞は選考委員と批評・評論家の劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品を顕彰するもので、受賞作はその年のなかから1作品にあたえられる。受賞作には正賞として演劇雑誌「悲劇喜劇」に因んだ賞牌、副賞100万円が贈られる。贈賞式は、2019年3月29日(金)に東京・信濃町の明治記念館にて行われる。詳しい選考過程の採録、選考委員それぞれが推薦する作品の劇評は、「悲劇喜劇」5月号(4月5日発売)に掲載される。

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