日本映画史に燦然と輝く傑作、『映画「砂の器」のシネマ・コンサート』が4度目の再演

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クラシック
2019.2.8
 (C)1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション

(C)1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション

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『映画「砂の器」シネマ・コンサート』の再演が、2019年4月29日に大阪、4月30日に東京で開催されることが決定した。同コンサートは2017年8月に東京で初演されて以来、2018年4月、同年9月には橋本忍、加藤剛を偲んで追悼公演が行われた。今年は原作者の松本清張の生誕110年、監督の野村芳太郎の生誕100年にあたり、4度目の上演が決定した。このコンサートは洋画系シネマ・コンサートがブームの中、日本映画史に燦然と輝く傑作が支持を集め、すでに1万人を超える人々を感動で包み込んでいる。

(C)1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション

(C)1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション

待望の再演が決定した本シネマ・コンサートは、劇中のセリフや効果音はそのままに音楽パートをオーケストラが生演奏する映画上映とコンサートの複合型イベント。
 本作といえば、後半40分のクライマックス・シーン全編に渡って流れる組曲「宿命」だ。物語中で気鋭の音楽家・和賀英良(加藤剛)が作曲、自ら指揮・演奏するシーン、緊迫した捜査会議シーン、和賀の回想として描かれる、お遍路姿の親子が四季折々の全国を旅するシーン。この3つのシーンを交互に織り交ぜながら、背景に演奏されるのが、オリジナルで書き下ろされた組曲「宿命」である。ラスト40分のあいだに綴られる音楽と映像の融合によるカタルシスが、映画「砂の器」シネマ・コンサートの真骨頂であろう。

(C)1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション

(C)1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション

本コンサートの演奏は大阪公演を日本センチュリー交響楽団、東京公演を東京交響楽団。指揮は竹本泰蔵、ピアノは前回公演に引き続き近藤嘉宏が担う。
日本映画史に燦然と輝く不朽の名作が、巨大スクリーンで映画全編上映と共に、80人編成のフル・オーケストラで生演奏される本シネマ・コンサート。大阪、東京両公演の一般発売のは2月9日(土)10:00より開始される。

公演情報

『映画「砂の器」シネマ・コンサート』

<大阪公演>
日時:2019年4月29日(月・祝) 開場15:00/開演16:00
会場:大阪・フェスティバルホール
価格(税込/全席指定):S席9,800円/A席7,800円 ※未就学児入場不可

<東京公演>
日時:2019年4月30日(火・祝) 開場16:30/開演17:00
会場:東京・Bunkamura オーチャードホール
価格(税込/全席指定):9,800円 ※未就学児入場不可
 
シネマ・コンサート上映映画:
上映作品:映画『砂の器』(松竹・橋本プロ=提携作品/1974年10月19日劇場公開) 
上演時間:2時間23分 (第一部:紙吹雪の女 87分 / 第二部:宿命 56分) 
途中休憩:20分あり /上映作品は2005年リマスター版 
原作:松本清張/監督:野村芳太郎/脚本:橋本忍、山田洋次 
撮影:川又昻/音楽監督:芥川也寸志/作曲:菅野光亮 
出演:丹波哲郎/加藤剛/森田健作/島田陽子/山口果林/加藤嘉/緒形拳/佐分利信/渥美清 他  
 
シネマ・コンサート出演: 
指揮:竹本泰蔵 
演奏:日本センチュリー交響楽団(大阪)/東京交響楽団(東京)
ピアノ:近藤嘉宏 
コンサートディレクター: 和田薫
 
企画・制作:松竹/松竹音楽出版/PROMAX 制作協力:東京音楽工房
 
発売日(大阪・東京):2月9日(土)10:00から発売開始

<映画『砂の器』シネマ・コンサート/公式サイト> http://promax.co.jp/sunanoutsuwa/
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