『クマのプーさん展』開幕! 展覧会ナビゲーター・葵わかな「木登りはプーさんよりうまいと思います」

レポート
アート
2019.2.11
『クマのプーさん展』で展覧会ナビゲーターを務める女優の葵わかな

『クマのプーさん展』で展覧会ナビゲーターを務める女優の葵わかな

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Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)で開催中の展覧会『クマのプーさん展』(会期:〜2019年4月14日)にて、展覧会ナビゲーターを務める女優の葵わかなが、2月8日に行われたオープニングイベントに登場。展覧会の見どころや、プーさんとの思い出について語った。本展は、挿絵を描いたE.H.シェパードのオリジナル原画や、プーさん誕生秘話をめぐる貴重な制作資料を通して、今なお世界中で愛される作品の魅力に迫るもの。葵わかなは、同展の展覧会ナビゲーターに就任すると共に、音声ガイドのナレーションにも初挑戦している。

「実際に会場の雰囲気や展示をご覧になっていかがでしたか?」との質問には、「内装もこだわって作ったと伺いましたが、ご覧の通り壁全体に絵が描かれていてすごくかわいいですし、(展覧会を)作られている方がどれだけプーさんに熱い思いを注いでいるかというのが、存分に伝わる展覧会になっていると思います」と興奮した様子。200点以上ある展覧会限定オリジナルグッズのお気に入りを問われると、「原画のイラストを使ったグッズには、大人の方でも持ちやすいようなグッズが多くて、すでにTシャツを2枚ゲットしました。付箋やトートバッグなどかわいいものがいっぱいあったので、このあと見にいこうかなと目論んでいます」と語った。

この日は、展覧会のビジュアルポスターに使われている原画イラストに、葵が声をあてる一幕も。風船を持って空を飛ぶプーさんとハチの絵が描かれたパネルに、「プーさんの気持ちになって、一言お願いできますか?」と司会者から振られると、「練習してきたので、がんばります!」と意気込みをみせる。アニメーションのプーさんの声を真似した渾身の「ハチミツ食べたいけど、ハチミツくれない?」の台詞に、会場からは温かい拍手が。「何度プーさんの声をやろうとしても、しゃくれないとできなくて」と照れ笑いを浮かべる葵だった。

以下、囲み取材でのコメントをお届けしよう。

会場にはプーさんの物語に登場する「橋」も設置されている

会場にはプーさんの物語に登場する「橋」も設置されている

音声ガイド初挑戦の葵わかな「すごく憧れのポジションだった」

ーー今回、音声ガイドのナレーションも担当されたとのことで、はじめての音声ガイドはいかがでしたか?

音声ガイドのナレーションは、実はすごく憧れのポジションでした。最初にお話をいただいたときは「ついにできるんだ!」と思って、すごく嬉しかったです。しかも、子どもの頃からずっと知っていたプーさんだったので、わくわくしながら務めさせていただきました。大人だけでなく、小さなお子さんも見にきてくださるかなと思ったので、優しさや絵の雰囲気を意識しつつ読ませていただきました。

ーー音声ガイド以外にも、最近では映画のナレーションを担当するなど、葵さんの声にも注目が集まっていると思いますが、声のお仕事はお好きですか?

いろんな方がドキュメンタリーで声をあてられているのを見たり聞いたりすると、声だけなのにグッとくるものがあったりするじゃないですか。そういうものに対して憧れがあって、自分もいつか携わってみたいなと思っていました。やりがいがありますし、楽しさも感じます。これからもぜひ挑戦したいなと思っています。

好きなキャラクターは、森一番の物知り「フクロ」

ーー展覧会の中で好きな作品はありますか?

今回ナレーションをするにあたり、原作を読ませていただいたんですけど、プーさんがウサギさんの家に遊びに行くエピソードがあるんです。そこで、プーさんがウサギさんの家にあるハチミツを食べちゃって。その時点でちょっとふっくらしちゃって、ウサギさんの家が洞穴の中にあるんですけど、そこから抜け出そうとすると、太ってはさまってしまうんです。そのまま何日か痩せるのを待っていると、ウサギさんがプーさんの足を「タオル掛けに使っていいか?」って聞いて、プーさんが辛い思いをしているのに、ウサギさんがプーさんの足にタオルをかけている絵があるんです。それをみたときに、「ウサギさん……っ!」って思っちゃって(笑)。でもそれがすごくかわいくて、いつ見てもクスッと笑ってしまうお話や絵がありますので、ぜひ見てほしいなと思います。

ーー葵さんが特に好きなキャラクターは誰ですか?

もちろんプーさんも好きですが、個人的に気に入ってるのはフクロ(ふくろうのキャラクター)ですね。プーさん達ってちょっとおバカで、文字もあんまりわからないんですけど、フクロはその中でも一番物知りとされていて、(プーさん達が)イーヨーにお誕生日プレゼントをあげたいから、フクロのところに行って「お誕生日おめでとう」って書いてって頼みにいくんですけど、フクロも全然書けてないっていうのが、読者にだけわかるようになっているんです。フクロがこうかきました、ってカギカッコで書いてあるんですけど、偉そうにしているわりに全然わかってないじゃん! っていうツッコミを入れたくなっちゃう。そういうところから、フクロってかわいいなと思いました。

ーープーさんのどんなところが好きですか?

アニメーションのプーさんと違うなと思うところは、本当にプーさんがおバカで、お話の中で「えっ?」って思うことをするんですよ。全員が勘違いしたままお話が進んでいくことがあるんですけど、そういう部分を見て「子どもってこうだよな」とか、小さな子どもと重なる部分があって面白いなと思います。それから、クリストファー・ロビンがよくプーさんに「ばかなくまめ!」って言うんですけど、その台詞がとても愛おしくて。ちょっと笑いながら読めるところが、プーさんの良いところだなと思います。

読書と同じくらい木登りが好きだった子供時代

ーープーさんを知ったのはいつ頃でしたか?

私が赤ちゃんの頃から、プーさんの絵本は隣にありました。ぬいぐるみやマグカップも家に置いてあったので、いつプーさんを知ったかって聞かれると、この時って正確に言えないくらい、昔から側にあったなと思います。

ーープーさんの物語と、葵さんの幼少時代が重なるところはありますか?

子どもの頃ってすごく早起きじゃないですか。プーさんやコブタも早起きで、今思うと、「もうちょっと家でのんびりしたら?」って言いたくなるくらい。小学生の頃は朝から公園に行って、遊びたおしていました。意外とアクティブに動いていた感じが似てるなと思います。

ーー活発な子供時代を過ごされていたんですか?

本も好きだったんですけど、読書と同じくらいなぜか木登りが好きでした。当時は日焼けで真っ黒だったんですよ。2階建ての家より高い木に登ったことがあって、それがすごい自慢でした。たぶん、プーさんより木登りがうまいと思います(笑)

クマのプーさん展』は、2019年4月14日まで東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて開催されている。その後、4月27日〜6月30日まで大阪・あべのハルカス美術館にて開催予定だ。

イベント情報

クマのプーさん展
【東京展】
会期:2019年2月9日(土)~4月14日(日)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)
休館日:2月19日(火)・3月12日(火)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
※毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
入館料:一般1,500円(1,300円)、 大学・高校生 900円(700円)、 中学・小学生600円(400円)、 親子券 1,600円(1,400円)
※()内は親子券を除く20名様以上の団体
※親子券は一般1名+中学・小学生1名のセット券です。 (一緒にご入館ください。 )
※未就学児は入館無料
URL:https://wp2019.jp/
 
【大阪展】
会期:2019年4月27日(土)〜6月30日(日)
会場:あべのハルカス美術館
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