中川晃教×加藤和樹×大原櫻子が魅せる! ミュージカル『怪人と探偵』PV版レコーディングレポート
加藤和樹、大原櫻子、中川晃教(左から)
2019年秋に上演される、新作ミュージカル『怪人と探偵』。森雪之丞が江戸川乱歩の小説を原案としたストーリーを書き下ろし、白井晃が演出、東京スカパラダイスオーケストラがテーマ音楽、WEAVERの杉本雄治が作曲を担当する。そして、大怪盗・怪人二十面相を中川晃教、名探偵・明智小五郎を加藤和樹、ヒロイン・北小路リリカを大原櫻子が演じ、豪華実力派俳優が顔を揃える。
まずは完成したばかりのPVをご覧いただきたい。
新作ミュージカル『怪人と探偵』第2弾歌唱PV
0:00~1:05 「謎と蜜」
1:06~3:00 「微笑みの影」
今回、この『怪人と探偵』のPV撮影に際して行われたレコーディングの現場を取材することができた。取材したのは「微笑みの影」スペシャルバージョンの収録。怪人二十面相と北小路リリカ、そして怪人を追う明智小五郎の3人の複雑な思いが交錯する曲だ。
中川晃教
3人のキャストの歌をそれぞれ録音していく。最初に歌ったのは怪人二十面相役の中川晃教。簡単な発声練習をした後に、歌い出す。伸びがあり、情感がこもった歌声。コントロールルームで歌を聴いていた森雪之丞は「ばっちりじゃない」と太鼓判を押す。
大原櫻子
続いて、元子爵令嬢 北小路リリカ役の大原櫻子。中川の収録を見守っていた大原はイメージトレーニングもバッチリ。先ほどの中川の歌に合わせて、透明感のある歌声でハーモニーをつくりだす。森は何度も頷きながら「すごく、いい」。録音した音を聞きながら、少し歌い方を変えるなどして修正を加える。
加藤和樹
そして、名探偵 明智小五郎役の加藤和樹は、色っぽい声で歌い上げる。森も「神声出た!」と興奮気味。ちなみに加藤は「なぜ」と歌うパートが印象的なので、中川からは「Mr.Why」や「なぜおじさん」と呼ばれ、和気藹々とした雰囲気。稽古前からチームワークも抜群だ。
(左から)加藤和樹、大原櫻子、中川晃教
その後、3人の歌声を合わせてゆく。合わせることで、また新たに見えてくるものがある。3人は出来上がった音源を聴き、「もう少し歌い方をそろえよう」「私は今の音の方が好き」などと意見を出しあう。そして、それぞれが微妙なニュアンス、息の使い方や歌い方を調整。納得できるまで、何度も歌って仕上げていく。森のほかにも、現場には、作曲の杉本、音楽監督の島、演出の白井がおり、適宜コメントをしていた。スタッフもキャストも一丸となって作品を作る現場が垣間見られた。
PVをご覧いただければ分かると思うが、キャスト3人の歌唱力はさすがだった。1曲まだほんの一部しか聞いていないが、本番への期待がより高まる時間であった。
公演情報
【原案】江戸川乱歩
【作・作詞・楽曲プロデュース】森雪之丞
【テーマ音楽】東京スカパラダイスオーケストラ
【作曲】杉本雄治(WEAVER)
【音楽監督】島健
【演出】白井晃
【出演】中川晃教 加藤和樹 大原櫻子
水田航生 フランク莉奈 今拓哉 樹里咲穂
有川マコト 山岸門人 中山義紘 石賀和輝
高橋由美子 六角精児
斎藤桐人 石井雅登 碓井葉央 菅谷真理恵 大久保徹哉 咲良 茶谷健太 加藤梨里香
【会場・日程】
横浜:KAAT 神奈川芸術劇場 〈ホール〉 2019年9月14日(土)~29 日(日)
兵庫:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール 2019年10月3日(木)~6日(日)
【公式サイト】http://www.parco-play.com/web/play/kaijintotantei/
【お問合せ】
パルコステージ 03-3477-5858 (月~土 11:00~19:00/日・祝 11:00~15:00)
http://www.parco-play.com/
【東京公演後援】TOKYO FM
【兵庫公演主催】兵庫県/兵庫県立芸術文化センター