SPAC、学校訪問プロジェクト「ひらけ!パフォーミングアーツのとびら」の一環で、打楽器で会話する『音芝居(おとしばい)』を上演
『音芝居(おとしばい)』 (C)SPAC
SPACは、2020年6月23日(火)に、学校訪問プロジェクト「ひらけ!パフォーミングアーツのとびら」の一環として『音芝居(おとしばい)』を開催した。
本プロジェクトは、2019年よりSPACの俳優・スタッフが静岡県内の小・中・高校や特別支援学校、放課後児童クラブなどに訪問し、子どもたちが舞台芸術に触れる機会を提供するというもの。2020年度は全25カ所での実施を予定しており、この度、今年最初のアウトリーチ公演として、新作『音芝居』を浜松市天竜区の熊小学校にて上演した。
本作は、狂言の『棒縛り』をベースに、出演俳優は台詞を声には出さず、多種多様な打楽器で会話をするなど、これまで俳優による生演奏で多くの観客を魅了してきたSPACならではの“ウィズコロナ”の演劇作品。
訪問場所の熊小学校は、天竜の山間部にある全校生徒12人の小学校。今回は、新型コロナウイルス感染症予防対策のために、当初行う予定であった作品から、大きく演出や形式を変更。また、校庭に素敵なステージがあり、天気も良かったことで、外で上演された。公演は、衣裳にフェイスシールドを組み込み、2名の出演者が全く台詞を交わさず、代わりに音や楽器をふんだんに使って表現。観ていた児童たちは、役者のコミカルな動きに笑ったり、ツッコミを入れたり、リズム遊びで一緒に手を叩いて参加したり、とても楽しんだ様子だったそうだ。
観劇のあと、子どもたちが楽器に触れる時間が設けられ、その際「スプリングドラムはどんな仕組みで雷の音が出るのか?」、「カホンはどこの国の楽器なのか?」という質問が飛んだり、 いろいろな楽器に子どもたちも興味深々で説明を聞いていたとのこと。また、校長先生からは、「今日は子どもたちが伸び伸びと劇を楽しんでいて、とても良かった」との言葉をもらったという。
なお、SPACは夏休みの期間に本作品を静岡県内の児童クラブにて上演を予定している。
公演情報
SPAC 学校訪問プロジェクト「ひらけ!パフォーミングアーツのとびら」
『音芝居(おとしばい)』
出演:加藤幸夫、貴島豪
声の出演:本多麻紀
衣裳:駒井友美子
制作:仲村悠希
会場:浜松市立熊小学校内