菅田将暉が詩人・最果タヒの詩を朗読する グザヴィエ・ドラン監督『マティアス&マキシム』特別映像を解禁

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2020.9.10
左から、菅田将暉、グザヴィエ・ドラン

左から、菅田将暉、グザヴィエ・ドラン

9月25日(金)より公開される映画『マティアス&マキシム』から、菅田将暉が朗読する特別映像が解禁された。

『マティアス&マキシム』は、『Mommy/マミー』『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』などのグザヴィエ・ドラン監督最新作。二人の青年の友情と揺れる恋心に焦点を当てた青春ラブストーリーだ。ともに30歳で幼馴染のマティアスとマキシムは、友人が撮る短編映画でキスシーンを演じたことをきっかけに、秘めていた互いへの気持ちに気づき始める。

 


今回解禁されたのは、詩人・最果タヒが本作に寄せた詩を、俳優の菅田将暉が本編映像とともに読み上げる特別映像。かねてからドラン監督のファンを公言してきた菅田は、以前雑誌のインタビューで、「最近観て、これはすごいなと思ったのがグザヴィエ・ドラン。こんな感性の人がいるんだなって。10代で監督デビューして、自分で衣装も編集もやるし、主演の時もありますよね。衝撃でした」と、その出会いを語っている。

映像とともに公開された最果タヒの詩と、菅田が本作に寄せたコメントは以下のとおり。

 

 

『傷痕』 作:最果タヒ

―映画「マティアス&マキシム」に寄せて―

すこしでも触れられたら裂けてしまいそうな傷口が、

ぼくそのものだと気づいている?

きみの前で、ぼくは、

触れられたくてたまらなくなる。

痛みが美しいだなんて言わない、

ぼくはただ、きみを求めていた。

血や、叫びが、ぼくから流れ出して、

ぼくはそれでも、きみの掌に包まれたかった。

傷口が、ひどくさみしい。

誰よりもぼくを深く傷つけるひと、

きみの手はあたたかいと、ぼくは早くきみに言いたい。

 

菅田将暉

傷みに耐えられる心など

ある筈もなく

果てしなく痛々しい

でもその姿が最高に美しい

人間には愛がある

そう教えられた気がします

 

『マティアス&マキシム』は2020年9月25日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

作品情報

映画『マティアス&マキシム』
(2019年/カナダ/120分/ビスタ/5.1ch)
監督・脚本:グザヴィエ・ドラン(『Mommy/マミー』、『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』)
出演:ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス、グザヴィエ・ドラン、ピア・リュック・ファンク、ハリス・ディキンソン、andアンヌ・ドルヴァル(『Mommy/マミー』)
提供・配給:ファントム・フィルム  
原題:Matthias & Maxime
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