ゴスペラーズが一夜限りの無観客配信ライブを開催 “カップリング三昧”で魅了し「次はアカペラツアーで会いましょう!」
『ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜』
2月27日(土)、ゴスペラーズが無観客配信ライブ『ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜』を開催した。
同ライブは、毎冬恒例の新潟・苗場プリンスホテルでの公演が中止になったことを受け開催されたもの。苗場公演で企画していたカップリングリクエストランキングのトップ10を中心にセットリストが組まれた。
配信開始とともにステージ上の5人が映し出され、「みなさんこんばんは、ゴスペラーズです!」とメンバーが手を振る。元気な姿を画面越しのオーディエンスに届け、7ヶ月ぶりとなる単独での配信ライブがスタート。1万票を越える投票があったカップリングリクエスト企画の趣旨説明が行われ、ランキングのベスト10を発表しながら歌っていくことが明らかになった。そして、「早速10位と9位を発表して行きましょうか」との言葉から、バンドが演奏するジングルに合わせカップリングリクエストランキングの10位「まっすぐな橋」と9位「星降る夜のシンフォニー」が発表に。「まっすぐな橋」は50枚目のシングル「ヒカリ」に収録されたカップリング曲、映画しまじろう「まほうのしまの だいぼうけん」のテーマソングでもあった楽曲で旅にでる子を見守る親の気持ちが歌われたバラード。作者の酒井雄二は、映画館に足を運び映画を鑑賞し涙を流したエピソードを語った。9位「星降る夜のシンフォニー」も壮大なアレンジに美しいハーモニーが響き、オーディエンスはライブ冒頭からゴスペラーズのハーモニーを堪能した。
『ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜』
2曲のあとに間髪入れず始まったバンドジングルに合わせ、8位「愛の歌」7位「冬物語」を発表。「愛の歌」は安岡 優が大学を卒業して初めて作詩をした楽曲であること、「冬物語」では大学時代の卒業論文の話も話題にのぼり、思い出話に花が咲いた。そして、まずはアップテンポな「愛の歌」がスタート。ラストでは「さあ、それでは最後はみなさんだけで」とカメラにマイクを向け、画面越しの視聴者を意識した演出を見せる。「冬物語」はこの季節にぴったりなラブバラードで冬の定番曲と言える楽曲だ。続けてカップリングリクエストランキングの6位が「砂時計」であることを発表。最初はラジオ局のテーマソングとして書かれ、冬のイメージがある楽曲だが「夏が終わるまで」という仮タイトルだったエピソードが明かされた。
『ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜』
『ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜』
ここで一旦ランキングの発表はブレイク。本来は2月26日、27日が苗場公演の予定日だったことに触れ、ピアニストで「永遠(とわ)に」の作曲者でもある苗場公演にはおなじみの妹尾 武が呼び込まれる。6人は苗場の思い出を語り合い、妹尾がオリジナルのピアノ曲「サクラ咲ク」を披露。再びゴスペラーズがステージに姿を表し6人で延期となってしまったファンクラブツアーで演奏予定だった「Simple Words」を奏でた。妹尾を送り出し、トークはニューアルバム『アカペラ2』の話題に。18年4ヶ月ぶりのアカペラアルバムとなる今作を「220ヶ月待ちましたよ」と北山陽一は語り、アルバムに収録される「誰かのシャツ」「風が聴こえる」を続けてライブ初披露した。
『ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜』
バンドメンバー本間将人、荻野哲史、坂東 慧、田中“TAK”拓也、佐藤雄大の紹介を経て、ここからカップリングリクエストランキングの後半戦がスタート。後半は北山陽一が発表を担当し、5位「Beginning」4位「AIR MAIL」がコールされた。「Beginning」は20世紀最後のシングルに収録され、大晦日の除夜の鐘をイメージした楽曲であったことが明らかに。「AIR MAIL」は今回のカップリングリクエストランキングでは一番リリースが早いシングル「待ちきれない」に収録されている楽曲。レコーディング時のエピソードも飛び出した。
『ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜』
『ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜』
ここで、惜しくもランキングに入らなかった11位から15位の楽曲を発表。後日、ランキングの20位までオフィシャルサイトで発表されるので楽しみに待とう。ランキングに戻り、3位「シークレット」2位「PRINCESS☆HUG」が発表され、アップテンポなナンバーが2曲並び、ライブ構成まで考えられた結果になったとメンバーは感嘆。ここまではハイスツールに座り、落ち着いた雰囲気で歌っていたゴスペラーズだが、この2曲では軽快なダンスで魅了した。
『ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜』
そして、いよいよカップリングリクエストランキング1位の発表へ。対象となった38曲の中で栄えある1位に輝いた楽曲はシングル「ひとり」のカップリングである「東京スヰート」。根強くファンに人気のある楽曲だけに、「殿堂入りでいいのでは」とメンバーも呟く。カップリングリクエストランキング1位の楽曲なので特別に「東京スヰート」のデモ音源も初オンエア。情熱溢れる歌唱から衝撃の「痛い…痛くない…」という歌詞にはメンバーも抱腹絶倒し、ステージに膝をつく。演奏には共作者の妹尾 武も参加し、「今日はどうもありがとう」と感動的に「東京スヰート」を歌い上げた。改めてメンバー紹介し、スタッフに感謝を述べた後「次はアカペラツアーで会いましょう!」と伝え、配信ライブを締めくくった。
『ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜』
ゴスペラーズは、3月10日には『アカペラ2』のリリース、4月3日からは同アルバムを携えての全国ツアー『ゴスペラーズ坂ツアー2021 “アカペラ” #あなたの街にハーモニーを』が開催予定だ。
『ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜』
セットリスト
ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 〜今夜はカップリング三昧〜 2021,2,27(Sat)
M1 まっすぐな橋
M2 星降る夜のシンフォニー
M3 愛の歌
M4 冬物語
M5 砂時計
M6 サクラ咲ク
M7 Simple Words
M8 誰かのシャツ
M9 風が聴こえる
M10 Beginning
M11 AIR MAIL
M12 シークレット
M13 PRINCESS☆HUG
M14 東京スヰート