ノゾエ征爾(上演台本・演出)&プロデューサーコメントが到着 ワタナベエンターテインメントDiverse Theater『物理学者たち』

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2021.7.16
ワタナベエンターテインメントDiverse Theater『物理学者たち』

ワタナベエンターテインメントDiverse Theater『物理学者たち』


2021年9月19日(日)~26日(日) 本多劇場にて上演されるワタナベエンターテインメントDiverse Theater『物理学者たち』。7月20日(火)11:00より開始される先行予約受付(抽選)に先駆けて、プロデューサーの渡辺ミキ、そして上演台本・演出のノゾエ征爾からのコメントが到着した。

「Diverse Theater」(Diverse=「多様さ」)とは、ワタナベエンターテインメントが新たに立ち上げた、様々なクリエイター、プロデューサーとのコラボレーションにより演劇の可能性を拡げる実験的な新プロジェクト。今作『物理学者たち』は、「科学技術の進歩」と「核」をめぐって渦巻く人間の欲望をシニカルに、そしてユーモアたっぷりに描くサスペンスフルな群像劇。第二次世界大戦での甚大な原爆被害も記憶に新しく、朝鮮戦争、ベルリンの壁構築や水爆ツァーリ・ボンバの爆発実験など、世界情勢が緊迫した1961年に執筆されたフリードリヒ・デュレンマットの代表作を、ノゾエ征爾をはじめとする実力派スタッフ陣と、草刈民代、温水洋一、入江雅人、中山祐一朗、坪倉由幸(我が家)ら個性豊かな布陣で贈る。先行予約受付詳細は公式サイトにて確認してほしい。

【プロデューサーご挨拶】渡辺ミキ

このコロナ禍の一年半、我々は、今まで常識としてきた概念がそうでなかった事や、当たり前に共有出来ていた筈の社会の基盤が、思いもよらずに脆かった事を知る、発見の毎日と対峙してきました。
世界は、科学と哲学の進歩が相当にバランスを崩していた事を認めざるを得ない所まで来てしまったようだ。

この時代の急激な変化の中で、劇場を、より生きる意味を考え、観客と作り手達が自分の中の哲学と対峙する豊かな時間を提供する場所と考え、今回「ワタナベエンターテインメントDiverse Theater」を立ち上げ、演劇の多様性を追求する為に、様々な文化的相違を持たれるクリエイターとのコラボレーションで存分に掘り下げます。
このプロジェクトのスタートに、その揺るぎのない作品作りでかねてより尊敬する、オフィスコットーネ綿貫凜プロデューサーとの共同創作が叶いました。

綿貫さんからデュレンマットの「物理学者たち」をご紹介頂き、社会の構図の普遍的課題を、ある一日の、精神病院での、一つの物語を2幕の喜劇として提示したその作品性に目を見張りました。
そして、第一回目の東京オリンピックの2年前、1962年初演の作品がぐるっと一周し、再び東京オリンピックを迎える2021年の現代にも、今日的なテーマとなるのも必然と思い、「物理学者たち」の上演を切望しました。
もしも今回のオリンピック、パラリンピックが予定された2020年の2年前の2018年から世界がやり直せていたなら、果たしてどんな世の中になっていたのだろう、と考えさせられる戯曲でもあります。

この、ブロードウェイでもロングランした毒と笑いの名作に、オリパラ閉幕後の東京で挑みます。
演出はノゾエ征爾さん。幻になった、彼のエポックになったであろう2020年5月公演、松尾スズキ作「母を逃す」以上の、作劇の冒険になりそうで、既にワクワクです。
そして、ユニークな登場人物達に、主体と客体の表現を兼ね備える珠玉の俳優陣がお集まり頂けました。
2021年9月、劇場という人生の縮図の場所で、思いっきりスリリングに、ドキュメントのような演劇体験に没入していただけそうです。

ノゾエ征爾(上演台本・演出)コメント

物理学者たち。初めて読みましたが、相当に面白かった。
どっしりと骨太で、セリフも素晴らしく、それでいて軽やかに笑い飛ばすかのようなしなやかさ。
そこに、この俳優たち。
集合写真をおかずに白飯3杯、は無理だけど、そんな気持ちになるようなビュッフェのようなメンバー。いまビュッフェは規制があるけど、ここのビュッフェは楽しみ放題だ。
でも簡単じゃない。デュレンマットがほくそ笑んでいる。
いい夏になりそうです。是非目撃しにきてやってくださいませ。

公演情報

ワタナベエンターテインメントDiverse Theater『物理学者たち』

■日程・会場:2021年9月19日(日)~26日(日) 本多劇場
■作:フリードリヒ・デュレンマット
■翻訳:山本佳樹 ■上演台本・演出:ノゾエ征爾
■キャスト:
草刈民代、温水洋一、入江雅人、中山祐一朗、坪倉由幸(我が家)、吉本菜穂子、瀬戸さおり、川上友里、竹口龍茶、花戸祐介、鈴木真之介、ノゾエ征爾
■プロデューサー:渡辺ミキ・綿貫 凜
■後援:在日スイス大使館 ドイツ連邦共和国大使館
■主催・企画・製作:ワタナベエンターテインメント
 
■あらすじ:
物語の舞台は、サナトリウム「桜の園」の精神病棟。そこに入所している3人の患者-自分をアインシュタインだと名乗る男、自分をニュートンだと名乗る男、そして「ソロモン王が自分のところに現れた」と言って15年間サナトリウムで暮らすメービウスと名乗る男-。3人は「物理学者」であった。そのサナトリウムで、ある日看護婦が絞殺された。犯人は通称“アインシュタイン”を名乗る患者であり、院長は放射性物質が彼らの脳を変質させた結果、常軌を逸した行動を起こさせたのではないかと疑っていた。しかしさらなる殺人事件が起き、事態は思わぬ方向へ・・・。
 
■公式サイト:https://physicists.westage.jp/
■ワタナベ演劇公式ツイッター:@watanabe_engeki
■ワタナベ演劇 スタッフ公式インスタグラム @watanabe_engeki_staff
 
※新型コロナウイルス感染拡大予防策を徹底し、公演を実施致します。社会情勢の変化により、スケジュールを変更する場合がございます。公式ホームページ等をご確認のうえ、ご来場ください。
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