博多華丸、和太鼓×タップダンスで新境地 博多座『羽世保スウィングボーイズ』初日開幕
『羽世保スウィングボーイズ』より
福岡・博多座で、博多華丸が主演を務める『羽世保スウィングボーイズ』が 2021年7月16日(金)初日を迎え、それに先立ち公開ゲネプロと囲み取材が行われた。
博多華丸
物語の舞台となるのは、ジャズの盛んな架空の港湾都市「羽世保(はせぼ)」。華丸演じる主人公が、仲間や家族と共に様々な逆境に立ち向かう姿が、和太鼓やタップなど音楽要素も満載で描かれる新感覚のエンターテイメント作品。2年ぶり、4度目となる博多座での主演舞台に華丸は、「稽古を乗り越え、なんとかここまでたどりつけた事にまずはホッとしています」と安堵の表情。主演舞台の度に、相方である博多大吉から楽屋暖簾が贈られている事も明かし、「特に言葉はないですが、“いってらっしゃい”というような目で送り出してくれた気がします(笑)。暖簾にも愛情を感じますね」と笑顔を見せた。
博多華丸
今回演じるのは、造船所で働く腕利きの溶接技師で会社の和太鼓部を率いるという役どころ。劇中では人生初の和太鼓演奏に挑み、カーテンコールではタップダンスも披露する。「タップダンスは昨年10月から練習を始め、朝の番組の出番の前にも朝ドラを見ながらコツコツ練習してきました。僕だけでなく、素晴らしいタップダンサーたちが揃っていて、タップの楽しさも存分にお届けできる舞台に仕上がったと思う」と自信をのぞかせる。
博多華丸、斉藤優
華丸とは二度目の共演となる元宝塚歌劇団宙組トップスターの大空ゆうひのほか、南沢奈央、大場美奈(SKE48)、中村浩大(Jr.SP/ジャニーズJr.)、財木琢磨、斉藤 優(パラシュート部隊)、椿 鬼奴、長谷川初範など共演陣も個性豊か。
(左から)博多華丸、南沢奈央、斉藤優、松岡裕哉、大場美奈
「個人的には大空ゆうひさんがジャスナンバーを歌い上げる中で、物語が展開していくシーンが大好き。生バンドで、タップ、和太鼓とテンポよく展開していくので、次の出番がなければ僕も舞台袖からずっと見ていたいくらい」とその魅力を語る華丸。
博多華丸、大空ゆうひ
「南沢さんや、娘役の大場さんとは今回が初共演。ずっとマスクをしての稽古だったので、本番で初めてマスクを外してお芝居したときに、ふと“かわいい”と思ったりしてセリフがとばないように気をつけたい」と笑いを誘う場面も。
大場美奈、博多華丸、椿鬼奴
囲み取材が行われた15日は、本来であれば博多祇園山笠が最終日を迎え、祭りのフィナーレである追い山が行われる日。華丸も参加予定だった「追い山」は、コロナ禍で2年続けての中止を余儀なくされている。「お祭りが中止になった分というと荷が重いですが、我々の力でコロナを吹き飛ばして、少しでも皆さんに元気を届けられたら」という思いで舞台に立つ華丸。「非常にデリケートな時期でどんどん来てくださいとも言いづらいですが、本当に何度見てもおもしろいと思える見応えのある舞台。絶対後悔させないとお約束します。劇場でお待ちしています!」
公演は今月27日まで。8月28日~29日には初の大阪・新歌舞伎座公演も予定している。
『羽世保スウィングボーイズ』より