もうひとつのショパンコンクール~ピアノ調律師たちの闘い~

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ショパンコンクールでの調律の様子(番組公式サイトより)

ショパンコンクールでの調律の様子(番組公式サイトより)

調律師たちの奮闘を描いたドキュメンタリー

今年はとにかくピアノの国際コンクールが多かった。そのなかでもショパンコンクールの注目度は高かった。日本の小林愛実がファイナルに進出し、日本でも人気の高いチョ・ソンジンが優勝したことで一層注目が集まったのではないだろうか。

そのショパンコンクールを裏で支えた調律師たちの奮闘を描いた番組がNHK BS1で放送される。

今回のショパンコンクールには日本人調律師が多数参加した。コンクールの公式ピアノに選ばれたヤマハとカワイの調律師たちはもちろん、イタリア・ファツィオリ社の調律を任された日本人調律師・越智晃もいた。彼はファツィオリ社の社長 パオロ・ファツィオリに「100万人に一人の逸材」と絶賛されたほどの人物で、12歳で小遣いをためて1万円のチューニングハンマーを買ったという根っからのピアノ好きだ。ショパンコンクールの調律を任されたことに対し「欧州のピアノメーカーのために日本人が調律するのは初めてだと思う。責任を感じる。」と過去のインタビューで答えている。

2013年のミハイル・プレトニョフ ヨーロッパツアーなどで調律を担当したカワイの小宮山淳もショパンコンクールでピアニストを支えたひとり。小宮山は15年前にもショパンコンクールの調律を担当し、ホールの響きはすでに知っていたため方向性は作りやすかったという。

さらに、番組内では1990年に第12回ショパン国際ピアノコンクールで第5位に入賞された高橋多佳子さんが、当時の思い出を語るシーンも予定されている。

なかなか見ることの出来ない調律師の世界を知る貴重な機会となるだろう。

放送情報
NHK BS1スペシャル「もうひとつのショパンコンクール~ピアノ調律師たちの闘い~」

■日時:2015年12月23日(水)午後9時00分~午後10時50分
■語り:井上二郎
■公式サイト:http://www4.nhk.or.jp/bs1sp/
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