舞台『血界戦線』Blitz Along Alone開幕 ゲネプロレポート、オフィシャル会見、舞台写真が到着
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
内藤泰弘が描く大人気漫画『血界戦線』を原作とした、舞台『血界戦線』シリーズ第3弾公演、『血界戦線』Blitz Along Aloneが開幕した。
『血界戦線』とは、2008年より『ジャンプSQ.』(集英社刊)で連載を開始し、現在は『ジャンプSQ.RISE』にて、セカンドシーズンにあたる『血界戦線 Back 2 Back』が大好評連載中、シリーズ累計発行部数600万部の大人気作品。2015年に『血界戦線』 、2017年には『血界戦線 & BEYOND』としてTVアニメ化され、その独特の世界観を再現し好評を得た。
舞台は、2019年11月に初演、2020年11月~12月には第2弾公演『Beat Goes On』を上演。今回の第3弾公演のタイトルは、舞台『血界戦線』Blitz Along Aloneとなる。これまでのシリーズ同様に脚本・演出は、「DisGOONie」主宰のほか、数多くの作品の脚本・演出を手がける西田大輔、音楽はGIRA MUNDOが担当し、舞台『血界戦線』の世界を創り上げている。
このたび初日公演前に行われたゲネプロ&オフィシャル会見の様子が到着した。
ゲネプロレポート
物語は暗闇の中、一筋の光に照らされるレオナルド・ウォッチ(百瀬朔)の語りから静かに始まる。「ハローミシェーラ」と妹・ミシェーラに語りかけながら、レオは秘密結社・ライブラの仲間から受け取った言葉を思い返していく。シリーズ3作目までに積み重ねられた活動記録を1ページずつめくるようなプロローグの後、バンドの音色が高らかに鳴り響き、軽快なオープニングがスタート。またたく間にそこには、異界と現世が交差する予測不能な都市「ヘルサレムズ・ ロット」が姿を現す。
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
第一幕はレオとザップ・レンフロ(猪野広樹)、ツェッド・オブライエン(伊藤澄也)がランチを求めて奔走する「ラン!ランチ!!ラン!!!」から始まる。3人の様子がコミカルに描かれる一方、その裏では組織のリーダー、クラウス・V・ラインヘルツ(岩永洋昭)やスティーブン・A・スターフェイズ(久保田秀敏)が、とある事件を追う。2つの出来事が同時進行で絡み合っていく様子は、まるで混沌を抱えるヘルサレムズ・ロットそのもの。騒々しい日々を過ごしながらも、決めるときはバチッと決める姿に、ライブラの日常を垣間見ることができるエピソードとなっている。
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
「世界と世界のゲーム」ではクラウスが最強のリーダーたる所以を感じられた。第二幕ではクラウスとスティーブンが過去との因縁に一つの決着をつける「幻界病棟ライゼズ」が描かれ、彼らの内に秘めた熱い信念と迫力満点のアクションに魅了される。
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
今作初登場となるルシアナ・エステヴェス(田上真里奈)は、ひょうひょうとしながらも芯のある芝居で彼女の命を救いたいという意思の強さを表現。ザメドルとザメドルの犬を演じたのは小野健斗と郷本直也。異界の存在らしい不気味な存在感で、人ならざる者たちの恐ろしさを観る者の心に植え付けながら、因縁の物語を彩った。この他にもいくつかエピソードが登場するが、どの物語が描かれるのかは劇場や配信で楽しんでもらいたい。
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
(C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
おなじみのバンドの生演奏に加え、セットがダイナミックに動く演出が目を引く本作。生の音色と刻一刻と変わるセットが、ヘルサレムズ・ロットに息づく多種多様な命を感じさせてくれた。相変わらず大騒ぎな日常の中、それでも歩みを止めないライブラの生命力あふれる姿が、舞台ならではの魅力とともに描き出されている。
オフィシャル会見コメント
(左から)ルシアナ・エステヴェス:田上真理奈、スティーブン・A・スターフェイズ:久保田秀敏、クラウス・V・ラインヘルツ:岩永洋昭、 レオナルド・ウォッチ:百瀬朔、ザップ・レンフロ:猪野広樹、ザメドル:小野健斗、ザメドルの犬:郷本直也 (C)内藤泰弘/集英社 (C)舞台『血界戦線』製作委員会
◎レオナルド・ウォッチ役:百瀬朔
第3弾公演ということで、これまでの生バンドなどの魅力は受け継ぎつつも、今回はステージ上が目まぐるしく動いています。今回が一番ド派手だと思うのでそこが見どころです。個人的に1作目はとにかく作り上げることに必死で、2作目は難しい環境の中で上演できることが奇跡だと感じていて。今回はそれを超えたいと思っていますし、このメンバーなら絶対超えていけると思います。
レオ目線でさまざまな出来事が描かれる舞台だと思うんですが、みなさんもレオと一緒に振り回されて一喜一憂しながら楽しんでもらえたらと思います。僕は決め台詞みたいなものがないんですが……「一生懸命がんばります!」と、声を張ることで意気込みをお伝えしたいと思います。
◎クラウス・V・ラインヘルツ役:岩永洋昭
クラウスとしては「世界と世界のゲーム」の中でプロスフェアーをやるシーンが見どころです。盤上の駒をどう表現しているのか、アンサンブルさんたちによる表現や映像などを駆使した表現も注目してもらいたいです。楽しみにしてくださっている皆さんのためにスタッフ・キャスト一同で……「推して参る!」
◎ザップ・レンフロ役:猪野広樹
過去2作品に増して、さらに総合芸術的というかみんなのチームワークでつくる作品になっています。みなさんもきっと圧倒されると思うので楽しみにしていてください。作品を重ねるごとに演出方法が難しくなるなと。その分すごく進化していると思います。耳だけでなく目でも楽しんでもらって、ぜひ元気になってもらえたらと思います。
◎スティーブン・A・スターフェイズ役:久保田秀敏
スティーブンは前作ではしゃぎすぎていたシーンがありましたが、今回は相方のK・Kがはしゃいでるなというシーンがあるので(笑)、そこが見どころです。複雑で理解が追いつかないところもあると思うんですけど、僕らが作り上げた絵や熱量を純粋に楽しんでいただけたらと思います。
◎ルシアナ・エステヴェス役:田上真里奈
今作が初参加となります。前の2作品は映像で観ていましたが、今回参加して本当に総合芸術だなと感じました。みんなで力を合わせないとできない絵を作っているんだなと。そこを手を抜かずにやっているところが本当に魅力的で、いいチームワークのカンパニーなんだなって思います。
ちょっと今日眠いなとか、仕事で疲れているなってときに観ても、絶対目が覚めるし元気が出るような作品です。劇場だけでなく配信もあるので、多くの方に観ていただけると嬉しいです。ルシアナは後半からの出番になりますが、後半登場してみなさんにパワーを与えたいと思います。
◎ザメドル役:小野健斗
生バンドと一緒にっていうのが経験したことがなかったんですが、鳥肌がたつくらい魅力的だなと。僕は初参加となりますが、ライブラの日常の様子が、ほっこりするし愛おしく感じられて、そんなところがこの作品の素敵だなって思いますね。新キャラクターとしていい感じのスパイスになっていると思いますので、それを楽しみにしていてください。
◎ザメドルの犬役:郷本直也
出演させていただいている身ですが、内容は混沌としていてかなり難しいと思います。でも稽古を通して、内容は難しいけどすごく面白くて。一つのエンターテインメントとして完成している作品だっていうのを実感したので、その中にキャストとして参加できて幸せだなと思います。この作品は観ると元気が出るはずです。帰りに幸せな気分に浸っていただけたらと思います。