『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』3年7ヶ月ぶりのアルバム『BADモード』をリリースした宇多田ヒカルが今週のカバーを飾る
New Music Wednesday [Music+Talk Edition]
毎週水曜日に、その週リリースされた新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』。このプレイリストの中身をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』では、プレイリストだけでは知ることのできないエピソード、そしてSpotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりなどを紹介していく。この番組をチェックすると話題の新曲が知ることができて、今の音楽シーンがまるわかり! ポッドキャストはあなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを! ナビゲーターは竹内琢也。SPICEでは番組でピックアップされた楽曲を掲載。今週は『New Music Wednesday』のカバーを飾っている宇多田ヒカルの楽曲を中心に13曲を紹介。
宇多田ヒカル「BADモード」
宇多田が1月19日(水)に、2018年のアルバム『初恋』以来の3年7か月ぶりとなる、通算8枚目のアルバム『BADモード』をリリース。1月12日(水)には自身のTwitterで「11月までに終わってるはずがマスタリング出来たのが先週で、過去最高にギリギリの納品。でも今までで一番好きなアルバムかも」と語っていました。今作には、昨年ヒットしたドラマ『最愛』の主題歌「君に夢中」、映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のテーマソング「One Last Kiss」のほか、SHISEIDOグローバルキャンペーンソング「Find Love」、ゲームソフト『KINGDOM HEARTS Ⅲ』オープニングテーマソング「Face My Fears」、ドラマ『美食探偵 明智五郎』主題歌「Time」、アニメ『不滅のあなたへ』主題歌「PINK BLOOD」、サントリー天然水CMソング「誰にも言わない」などに新曲3曲が追加され、全10曲を収録。またボーナストラックとして『シン・エヴァンゲリオン劇場版』テーマソング「Beautiful World(Da Capo Version)、「Find Love」日本語ver.の「キレイな人(Find Love)」、「Face My Fears」の英語ver.とA.G. CookによるリミックスVer.の4曲も収録されています。
新曲「BADモード」にはUKのアーティスト、フローティング・ポインツが共同プロデューサーとして参加。その他、今作は複数のアーティストが作品に参加しており、小袋成彬やスクリレックス、ジャスティン・ビーバーとの共作でも有名なプー・ベアー、チャーリー・XCXやヨンシーとの共作をしているA.G.クックなど豪華なアーティストが参加しています。そしてSpotifyとJFL系5局のコラボ企画で、本人による全曲解説を楽しむことができる『宇多田ヒカル Liner Voice+』もスタート。1月19日(水)からJFL系5局ネットで順次ラジオ放送され、その完全版という形で1月24日(月)16:00からSpotifyで公開予定です。
中村佳穂「さよならクレール」
昨年末に、millennium parade × Belle(中村佳穂)として『第72回NHK紅白歌合戦』への出場を果たした中村佳穂。年が明けてすぐ、自身のTwitterで「2022/1/19に爆エモnewソングが出るのでよろしくお願い申しあげます」とアナウンスしていました。中村佳穂は2018年リリースの『AINOU』以来、約3年半ぶりのニューアルバム『NIA』を3月23日(水)にリリースすることを発表しており、1月19日(水)に先行リリースした「さよならクレール」はドラムに石若駿を迎えて制作しました。2018年12月の時点で、Twitterに「最近クレールという単語がパッと頭に浮かんできて、何だろうなと思ってたら、この前フラッと買った50年前のフランス人の詩集に突然現れて驚いた。フランス語で「光」。クレールのようなクレール」と呟いており、この時期辺りから「さよならクレール」というメロディが頭の中にあったようです。Spotifyでは、日本のインディーシーンの注目曲と最新曲を集めたプレイリスト『Edge!』のカバーを飾っています。
iri「摩天楼」
2月23日(水)リリースとなる、iriの5thアルバム『neon』からリードトラック「摩天楼」が1月19日(水)に配信リリースされリストイン。プレイリスト『Dance Pop: Japan』のカバーも飾りました。「摩天楼」のサウンドプロデュースは、過去に何度も共作しているYaffle。アルバム『neon』には、ほかにもTAAR、mabanua、ESME MORI(エズミ・モリ)、KAN SANO、TOSHIKI HAYASHI(%C)(パーシー)、Shin Sakiuraなど、iriの作品ではお馴染みのクリエイター陣が名を連ねた新曲9曲を含む全12曲が収録される予定です。iriは1月14日(金)に公開された自身初登場の『THE FIRST TAKE』で、代表曲の一つである「Wonderland」をパフォーマンスしています。
Ovall、SIRUP「It's all about you」
OvallとSIRUPという豪華なコラボソング「It's all about you feat. SIRUP」が、1月19日(水)にサプライズリリースされました。SIRUPとのコラボをイメージして、Ovall には珍しいローファイハウスなトラックを、メンバーのmabanua、Shingo Suzuki、関口シンゴがリレー形式で構築。そこにSIRUPのメロディーが吹き込まれています。mabanuaは「やっと一緒にできた。レコーディングの空気感、発するオーラ、全てが最高。素晴らしかったです」、関口シンゴは「SIRUPくんのお陰でOvallの新境地的なフレッシュな曲が出来ました」と語っています。SIRUPは「どこか懐かしく新しい聞き心地の中で踊ってください!」とコメントしており、互いに新境地となる楽曲になっています。Spotifyでは、日本の現行のソウルミュージックを特集するプレイリスト『Soul Music Japan』のカバーを飾っています。
藤井 風「Kirari - Yaffle Remix」
2022年の藤井 風の1stリリースは、昨年大ヒットした「きらり」のリミックスEP「Kirari Remixes(Asia Edition)」。先週1月14日(金)にデジタルリリースされて『New Music Friday Japan』にリストインしており、パフォーマンスが良く『New Music Wednesday』にもリストインしています。今回のリミックスEPは、藤井 風自身によるリミックスや原曲のサウンドプロデュースを手がけたYaffleによるリミックスに加え、アジアの各都市からリミキサーが参加しています。数々の韓国のラッパーやR&Bシンガーに楽曲を提供している、韓国ソウルのダウル、台湾台北でローファイヒップホップからダブステップ、ハウスまでジャンルレスに活動しているFankyMo(ファンキーモー)、インドネシアのジャカルタ在住で、Yaffleも所属するTOKA(前:Tokyo Recordings)からもリリースしているアーティストpxzvc(ピーエックスゼットブイシー)、さらに同じくジャカルタから参加したNaken(ナケン)、中国厦門(アモイ)を拠点にするKnopha(ノヴァ)が参加。全8曲が収録されています。
ズーカラデル「どこでもいいから」
ズーカラデルが1月19日(水)に、2ndフルアルバム『JUMP ROPE FREAKS』をリリースし、その中から「どこでもいいから」がリストインしています。ズーカラデルにとって約2年半ぶり、メジャー移籍後初のフルアルバムとなっていて、昨年11月5日(金)に東京EX THEATER ROPPONGIで開催した単独公演『それでも、星に願ってもしょうがないだぜ』でリリースが発表されていました。CMソングとして使われていた「未来」、「シーラカンス」、「ノエル」など、CD化は初となる配信シングル楽曲をはじめ、書き下ろしの新曲9曲を含む全15曲を収録。Spotifyでは、日本のロックシーンの最新話題曲を集めたプレイリスト『J-Rock Now』のカバーを飾っています。
Shin Sakiura、Kan Sano「旅の途中」
Shin Sakiuraが1月19日(水)に、Kan Sanoを迎えた新曲「旅の途中」をリリースしました。二人のコラボは2020年にリリースになった「ほんとは feat. Kan Sano」以来で、リリース後にお互いのライブに参加するなど親交を深めてきました。ノスタルジックでハートウォーミングな同楽曲について、Shin Sakiuraは「1月19日に出る新曲、まじでかっこいいし、なぜか鳥肌めっちゃたつし、若干泣きそうにすらなる不思議な曲。大好きすぎて狂ったように毎日聴いてる。早く聴いて欲しい!!!!!」とTwitterでコメント。Kan Sanoも同じくTwitterで「またしても極上なポップスが出来てしまいました!!!」とコメントしています。
ガンナ「P power(feat. ドレイク)」
ラッパーのガンナが、ドレイクとの「P power」を1月14日(金)にリリース。1月7日(金)には自身3枚目となるアルバム『DS4EVER』がリリースされましたが、事前にSNSで公開していたトラックリストにあったドレイクとの楽曲が収録されておらず、アルバムから1週間経ってようやくリリースとなりました。『DS4EVER』は、USアルバムチャートでは同日リリースのザ・ウィークエンドの『Dawn FM』を破り1位、UKチャートでは初登場4位を記録。この「P power (feat.ドレイク)」のリリースにより、ストリーミングが更に伸びそうです。
アヴリル・ラヴィーン「Love It When You Hate Me feat. ブラックベアー」
アヴリル・ラヴィーンが、2月25日(金)に自身7枚目となるアルバム『Love Sux』のリリースを発表。同アルバムに収録されるブラックベアーとコラボした新曲「Love It When You Hate Me」が、1月14日(金)にリリースとなりました。アヴリル・ラヴィーンはこの『Love Sux』について、「自身のポップ・パンクのルーツに立ち返ったもの」とコメント。「元々、キャリアの最初に影響を受けたサウンドに立ち返っている」「自分の核には小さな街の子どもで、高校生の頃にブリンク182、グリーン・デイ、NOFXを聴いていた部分というのがある。そういうものにすることにしたの」などと語っています。アルバムにはマシン・ガン・ケリー、ブリンク182のマーク・ホッパスらが参加することも報道されています。
FKAツイッグス「Capri Sun」
FKAツイッグスが、1月14日(金)にニューミックステープ『CAPRISONGS』をリリースしました。ナイジェリアのシンガー、レマを迎えた「jealousy」がリストインしています。2019年リリースのセカンドアルバム『MAGDALENE』に次ぐ作品で、先行リリースの「tears in the club」でフィーチャリングしたザ・ウィークエンドのほか、パ・サリュ、シャイガール、ダニエル・シーザー、ジョルジャ・スミスらが参加しています。プロデューサーを務めたのは、ロザリアとトラヴィス・スコットの「TKN」、ビリー・アイリッシュとロザリアの「Lo Vas a Olvidar」にも関わったスペインのエル・グインチョ。実験的な要素が強かったこれまでのFKAツイッグス作品と比べると、実験的というよりも、よりメインストリームを意識した作品となっています。
崎山蒼志「Helix」
崎山蒼志が2月2日(水)にリリースになるニューアルバム『Face To Time Case』からの先行配信曲「Helix」を1月19日(水)にリリースしました。同楽曲は既に自身のライブでも披露されている楽曲で、アレンジャーにMAN WITH A MISSIONやAqua Timezのサウンドを手掛け、2015年にリリースされたONE OK ROCKの大ヒットアルバム『35xxxv』では名だたる海外のプロデューサーに混じって、日本人として唯一名を連ねたakkin(アッキン)を迎えて制作されています。崎山蒼志はニューアルバム『Face To Time Case』の全収録内容および収録曲順が明らかとなるクロスフェード映像を公開しており、新曲に加え、これまで発表されていた楽曲「逆行」「嘘じゃない」「過剰/異常 with リーガルリリー」「幽けき」「風来」や、石崎ひゅーいとの共作「告白」など計12曲が収められることが発表されています。Spotifyでは、日本のシンガーソングライターの楽曲を特集するプレイリスト『ブルーにこんがらがって』のカバーも飾っています。
Ado「心という名の不可解」
Adoの新曲「心という名の不可解」が、1月17日(月)にリリースになりました。この曲は、紅白にも出演し話題沸騰中の歌い手まふまふが作詞作曲、編曲を手がけており、リリースと同日にスタートした連続ドラマ『ドクターホワイト』の主題歌にも起用されています。Adoは自身でこの楽曲について「解剖も存在証明もできない心、心を知らない人がテーマの楽曲となっています」とコメント。また、来週1月26日(水)に1stアルバム『狂言』をリリースすることが発表されており、 新曲はアルバムにも収録予定です。
ザ・ゲーム、カニエ・ウェスト「Eazy」
ラッパーのザ・ゲームとカニエ・ウェストが、コラボ新曲「Eazy」を現地時間の1月15日(土)にリリースしました。同楽曲でカニエは離婚申請中のキム・カーダシアンとの関係についてラップしています。ザ・ゲームとカニエ・ウェストは2005年の「Crack Music」、2007年の「Wouldn't Get Far」、2012年の「Jesus Piece」、2015年の「Mula」など過去に何度もコラボレーションを行っています。Spotifyでは、リリース後すぐにグローバルチャートにチャートイン。カニエ・ウェストは『コーチェラ・フェスティバル』の2022年のヘッドライナーとして出演することも発表されています。
文=竹内琢也、Y.SHOGO