生田絵梨花の“ミーン=意地悪”な一面とは? ブロードウェイミュージカル『ミーンガールズ』インタビュー~「映像仕事で得た、“感情の核”を作る経験を生かして演じたい」
好きな人にほど意地悪したくなる!?
――日本版の演出を手がけられる小林香さんとは、『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』(2019)でもご一緒されていますね。
そのあとにも、コンサートなどで何度かご一緒しています。私自身の変化にすごく繊細に気付いて、それを言語化してくださる方。『グレコメ』の時、私は自由奔放で無邪気な役をなかなかつかめずにいたのですが、香さんが一緒に突破口を模索してくださって。ご心配をおかけしていたのか、2年後くらいにお会いした時、「心に余裕ができてて安心した」と言ってくださったんです。今回は心配されないようにしたいですし(笑)、香さんがこういう近代的な作品をどう演出されるのか、すごく楽しみですね。
――キャストにも、大変魅力的な方々がそろった日本版です。このなかで、過去にも共演経験のある方は?
内藤大希さんとは『レ・ミゼラブル』で、松原凜子さんとは『レミゼ』と『グレコメ』でご一緒しています。内藤さんは、生命体として面白いなと思う人(笑)。これは誉め言葉なんですが、『レミゼ』の稽古場でも“異端児”だったんですよ。まずは先輩から伝授された通りにやってみる私たちと違って、最初から独特の感性とか軸で動くから、「え?そこでそう動くの?」「そこでそういう感情になるんだ」みたいな発見がすごく多くて。それが決して間違っていないから、演出家の方も「採用してみよう」ってなったりするんです。今回も私たちを引っ張りながら、はみ出し者のダミアン役として輝いてくださると思います。
凜子さんは、私の悩みとか不安に、いつも自分のことのように寄り添ってくれる方。『グレコメ』では歌の指導までしてくれて、本当に頼りになる方です。しっかり者の役が多いイメージなので、今回グレッチェンが凜子さんと聞いた時は驚きました! こういう少し弱い部分もあるようなチャーミングな役って新鮮だなと思って、今から楽しみにしています。
――ここで一つ、タイトルにちなんだ質問を。生田さんご自身のなかにある、“ミーン=意地悪”な一面を教えてください!
ふふふ、どうなんだろう(笑)。でもなんか、自分が好きだなって思う人にほど、ちょっと意地悪したくなっちゃうところはありますね。例えば、早く帰りたそうにしてるメンバーの手を握って離さないとか、「最近こういうことがあってね~」みたいな嘘のエピソードを5分くらい聞かせてから、「今の全部フィクション」って明かすとか(笑)。「ええ~!」って言われるのが、なんか嬉しくて楽しいんですよね。結構よく迷惑がられてます(笑)。
>簡単ではない理想に向かって