八代亜紀が自身初となるフランス・パリ公演を開催 「舟唄」などの演歌にスタンディングオベーション、涙を流す観客も
八代亜紀 フランス・パリ公演
八代亜紀が現地時間10月21日・22日の2日間にわたり、フランス・パリ日本文化会館で公演を開催した。
八代にとってフランスは絵画の世界で称号を授与(ル・サロン 永久会員)された、縁深い場所。本公演は2020年の八代亜紀デビュー50周年イヤーに開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期。今回、2年越しの開催を迎えた。
八代亜紀 フランス・パリ公演
パリ公演のは2日間ともに完売。超満員で幕を開けたパリ公演で、八代はこの日のために新たに製作した着物を着用し、観客の大きな拍手に迎えられ登場した。1曲目はレコード大賞受賞曲「雨の慕情」を披露。歌唱後のMCでは、フランス語で挨拶した。
八代亜紀 フランス・パリ公演
続けて「なみだ恋」「愛の終着駅」「おんな港町」「もう一度逢いたい」と自身のヒット曲を披露。八代演歌を耳にしたフランス在住の日本人観客は、涙を流していた。1部の最後には、フランスのロックスター・カロジェロ(Calogero)をゲストに迎え、彼のヒット曲「Le portrait」を日仏それぞれの言語で歌い分けて歌唱するコラボレーションも。音楽で日仏文化交流の大きな架け橋となった。
八代亜紀 フランス・パリ公演
2部の幕開けは、装い新たにドレスで登場。敬愛するシルヴィ・バルタンの「アイドルを探せ」の日本語カバーを披露した。2018年にシルヴィ・バルタンが来日公演を行った際には、八代がゲスト出演・交流を持ったことが、今回のフランス公演開催のきっかけとなったという。
八代亜紀 フランス・パリ公演
続けて、八代がどうしてもパリで歌いたいとセレクトしたカバー曲「山谷ブルース」を披露。さらに、自身の原点であるジャズスタンダード「FLY ME TO THE MOON」、マーティーフリードマンが楽曲提供した「MU-JO」などを歌い、様々なジャンルでのアーティスト性を披露。コンサート終盤は、自身のヒット曲「故郷へ...」「哀歌(エレジー)」「舟唄」を披露し、客席ではスタンディングオベーションが起こっていた。
鳴り止まない拍手の中、カーテンコールで登場した八代は、「舟唄」のダンチョネ節をアカペラで披露。観客の大きな拍手に見送られ、八代のパリ公演は全16曲で幕を下ろした。
八代亜紀 フランス・パリ公演
パリ公演を終え、八代は、「念願だったパリでのコンサートが開催出来て本当に良かった~!言葉の壁を超えて八代演歌がフランスの方々に受け入れてもらえたことが、何より嬉しかったです!私の大きな財産となりました」と思いを明かした。