ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)、2023年の公開作品として『レオポルトシュタット』に加え『かもめ』『るつぼ』『オセロ』を上映

ニュース
舞台
2022.11.22
ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)2023年ラインナップ

ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)2023年ラインナップ

画像を全て表示(7件)


極上の観劇体験ができるナショナル・シアター・ライブ(NTLive)。この度、2023年の公開作品としてすでに決定していた『レオポルトシュタット』に加え、『かもめ』『るつぼ』『オセロ』の3作品を上映することを発表した。

ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)は、英国で上演された話題の舞台を世界の映画館で気軽に見ることができる上映イベント。NTLiveによる最先端でこだわりの撮影技術は、上演時のパフォーマンスを舞台上で巻き起こる役者同士の空気感と鮮度はそのままに、臨場感あふれる映像でスクリーンへお届け。感情の揺らぎをとらえるクローズアップから、趣向を凝らした美術セットを隈なく楽しめる舞台のワイドショットまで、NTLiveなら映画館の観客、誰もが現地の劇場のベストシートで鑑賞できる観劇体験が可能。

『レオポルトシュタット』舞台写真  (C)Marc Brenner

『レオポルトシュタット』舞台写真  (C)Marc Brenner

『レオポルトシュタット』舞台写真  (C)Marc Brenner

『レオポルトシュタット』舞台写真  (C)Marc Brenner

今回、NTLiveの2023年公開作品が、すでに決定していた『レオポルトシュタット』以外に3作品が追加で決定した。2023年の最初を飾る『レオポルトシュタット』は今年、新国立劇場で小川絵梨子演出により日本版が上演された作品で、演劇界最高峰のオリヴィエ賞受賞作家でありながら映画『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー賞脚本賞も受賞歴があるトム・ストッパードによる新作劇だ。なお、2023年1月6日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋ほかで公開される。

【作品情報】

『レオポルトシュタット』

『レオポルトシュタット』

『レオポルトシュタット』

映画『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー賞脚本賞を受賞するなど英国を代表する劇作家トム・ストッパードが、自身の家族の歴史から着想を得た脚本が待望の舞台に。あるオーストリア系ユダヤ人家族を、第二次世界大戦までの50年間に渡り描く壮大な家族ドラマ。

作:トム・ストッパード(NTLive『ハード・プロブレム』)
演出:パトリック・マーバー(NTLive『ヘッダ・ガーブレル』)
装置:リチャード・ハドソン 衣装:ブリジット・ライフェンシュテュール
照明:ニール・オースティン(トニー賞・オリヴィエ賞受賞照明デザイナー)
音楽:アダム・コーク
出演:エイダン・マクアードル、フェイ・キャステロー、セバスチャン・アルメスト、アーティー・フルーシャンほか

ストーリー:
20世紀初頭、レオポルドシュタットはウィーンの古いユダヤ人街として賑わっていた。製造業を営むヘルマン・メルツは、カトリック教徒のグレーテルと結婚し、洗礼を受けたユダヤ人として出世した。トム・ストッパードの壮大なドラマの中心となるのは、メルツ家のアパートに集まったヘルマンの親戚たちだ。彼らの人生は、国を取り巻く戦争、革命、貧困、ナチスドイツへの併合、そしてオーストリアのユダヤ人にとっては6万5千人が殺害されたホロコーストなどの混乱に翻弄される。


『かもめ』

『かもめ』

『かもめ』

『ゲーム・オブ・スローンズ』のエミリア・クラークがウエストエンドデビューを飾った話題作で、イギリスでは予告編がNTLive史上最多800万人を超える人が予告試聴した注目作。『シラノ・ド・ベルジュラック』で高い評価を得たジェイミー・ロイドが演出し、アントン・チェーホフの古典戯曲をアーニャ・ライスの脚色で舞台化。

作:アントン・チェーホフ
脚本:アーニャ・ライス
演出:ジェイミー・ロイド
出演:エミリア・クラーク、トム・リース・ハリーズ(『ホワイトラインズ』)、ダニエル・モンクス(『ノーマル・ハート』)、ソフィー・ウー(『フレッシュミート』)、インディラ・ヴァルマ(『ゲーム・オブ・スローンズ』)

シノプシス:
アントン・チェーホフの愛と孤独の物語を21世紀にアレンジした作品で、『ゲーム・オブ・スローンズ』のエミリア・クラークがウエストエンドに初登場/初主演した。
名声を欲し現実からの逃げ場を求める若い女性。憧れの女性を追い求める若い男。成功した作家は達成感を求めている。時代を変えるために戦いたい女優。田舎にある孤立した家では、夢は散り、希望は打ち砕かれ、心は傷つく。行き場のない思いは、互いにぶつかり合うしかないのか……。さまざまな思いが交差するドラマ。


『るつぼ』

『るつぼ』

『るつぼ』

アーサー・ミラーの魅惑的な権力の寓話を、『ザ・クラウン』のエリン・ドハティと『イェルマ』のブレンダン・カウエルの主演で描く。演出は『ハムレット』(ベネディクト・カンバーバッチ主演)のリンゼイ・ターナー、デザインは『リーマン・トリロジー』でトニー賞を受賞したエス・デブリンが担当。

作:アーサー・ミラー
演出:リンゼイ・ターナー
出演:エリン・ドハティ、ブレンダン・カウエルほか

シノプシス:
見ざる聞かざる言わざるの精神で育ったセーラムの若い女性たちは、ある日突然、自分たちの言葉に全能の力があることに気がつく。 恐怖、復讐、告発の風潮が地域社会に蔓延する中、誰も裁判から逃れることはできない……。


『オセロ』

『オセロ』

『オセロ』

『ハミルトン』で2018年ローレンス・オリヴィエ賞主演男優賞を受賞したジャイルズ・テルラが出演。クリント・ディアーによる演出は、メジャーな劇場での『オセロ』演出としては初の黒人による演出となり、シェイクスピア学者ジャミ・ロジャーズ博士が「英国シェイクスピア史における大きな節目」と評価した注目作。

作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:クリント・ディアー
出演:ジャイルズ・テレラ(『ハミルトン』)、ロージー・マキューアン(『エイリアニスト』)、ポール・ヒルトン(”The Inheritance”)

シノプシス:
シェイクスピア原作の長年語り継がれる悲劇の代表作がクリント・ディアーの演出と豪華キャストで新たなプロダクションに。 聡明で強気な性格の上院議員の娘と、奴隷制度の難民である男だが白人世界の頂点に上り詰めたが出自は奴隷制度の難民である男が、人種を超えた愛に立ち向かう。
秘密裏に結婚したデズデモーナとオセロは、共に新しい人生を歩むことを切望していた。しかし、目に見えない力が2人に立ちはだかり、2人の未来は自分たちでは決められないことに気づく……。

 

上映情報

「ナショナル・シアター・ライブ2023」ラインナップ
 
【公開決定作品】
作品名/公開日
『レオポルトシュタット』 2023年1月6日(金)
『かもめ』2023年2月10日(金)
『るつぼ』2023年4月14日(金)
『オセロ』2023年6月23日(金)
 
公開劇場表記: TOHOシネマズ 日本橋ほか
 
鑑賞料:一般3000円、学生2500円(要・学生証の提示)、障害者2500円

日本公式HP http://www.ntlive.jp
シェア / 保存先を選択