本格始動した【9人】のLiella! が見せる新たなスクールアイドルの風景『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~』 宮城公演Day.2レポート

レポート
アニメ/ゲーム
2022.12.5

■9人だからできる熱くてときめくパフォーマンスがここに

■ビタミンSUMMER! / Liella!

再びスクリーンにはTVアニメのダイジェストが映し出される。互いを思いやるが故にスクールアイドル部への入部に踏み切れなかった米女メイと若菜四季を描いた第4話では、四季の照れ顔や想いを確かめあうように手を繋ぐシーンではファンからの拍手が巻き起こった。そして一年生だけでの夏休み合宿や、かのんに背中を押されて鬼塚夏美がLiella!へと合流するシーンを経て、ついに9人が勢ぞろい。

そして9人そろってのカウントダウンから、再びリアルのステージへ…唄う曲はアニメでは学園祭で披露したダンスナンバー「ビタミンSUMMER!」だ。ゲームキャラのようなポップなコスチュームに身を包んだ9人が勢ぞろいし、蛍光カラーが輝くライティング演出を交えながらのシンクロパフォーマンスとキレのあるダンスで場内を盛り上げた。

■POP TALKING / Liella!

■ユートピアマジック / Liella!

■Chance Day, Chance Way! / Liella!

前曲の盛り上がりを引き継ぐように、9人でのステージはさらにヒートアップ。夏美が撮影しているかのように、スマホ画面で三分割されたスクリーン演出からスタートの「POP TALKING」ではラップの応酬からトロッコに乗り込み、続く「ユートピアマジック」までメンバー同士の絡みも見せながらアリーナを周回して、ファンの間近で歌を届けていった。

そして再びステージへと戻ると、アニメ第8話でLiella!が地元の秋祭りで唄ったお祭りソング「Chance Day, Chance Way!」がスタート。表参道の銀杏並木で繰り広げられたアニメでのライブシーンとシンクロしながら、祭りのリズムで繰り広げられる元気な唄とダンスパフォーマンスはさながらLiella!節。そして全員で行進するようにアリーナステージへと向かい、銀杏の葉型の紙吹雪が降り注ぐ中で9人でのクライマックスを決めてみせた。

二度目のMCタイムはステージをやりきった手応えからか、みんなで銀杏の葉の紙吹雪を集めたりしながらテンション高めなここまでの振り返りトークが繰り広げられる。そして全員でアリーナステージを周りながら声援に応え、最後は岬と青山が部長&生徒会長らしく場をしきって、次のライブがスタート。

■揺らぐわ / Liella!

■色づいて透明 / Liella!

真っ赤なライティングで場内が染まる中、胸の内で燃える夢とそれをなかなか叶えられないジレンマを唄った「揺らぐわ」、そして想像できない未来へと進んでいく希望を紡ぐ「色づいて透明」とテーマ繋がりの二曲をノンストップで披露。ハードなメロディに乗せて繰り広げるランウェイ上でのダンスから、メインステージに広がってのソロボーカル&ハーモニーでLiella!の想いを唄い紡ぐと、いよいよライブはクライマックスへ。

■エーデルシュタイン / ウィーン・マルガレーテ(CV.結那)

■Sing!Shine!Smile! / Liella!

スクリーンには再びラブライブ!でマルガレーテと競うことになるLiella!のストーリーが映し出される。以前のようにスクールアイドルの世界を挑発するマルガレーテと、それに負けることなく自分達が届けたい唄のために練習を重ねるLiella!。そして両者の思いはリアルのステージへと繋がっていく。

アニメの劇中ライブシーンと共に繰り広げられるマルガレーテの「エーデルシュタイン」は、前半のライブと同様に力強くクールな歌とパフォーマンスで場内の空気を凛と張り詰めさせていく。

そして、そんな空気を暖かく解きほぐすように始まったLiella!の「Sing!Shine!Smile!」は、メンバーそれぞれが想いを仲間に手渡していくようなパフォーマンスや、客席のファンへ一緒にクラップで盛り上がろうと求めて場内を熱く盛り上げていく。ライバル同士がそれぞれの信じる「歌」をぶつけ合う、まるでアニメ劇中のラブライブ!予選を生で見ているような感覚を味わえる、ファンには嬉しいステージとなった。

■名前呼びあうように / Liella!

■私のSymphony ~WE WILL!! Ver.~ / Liella!

場内を暗闇と緑のライティングが包み込み、静かな波の音だけが響き渡る…そんな中で始まったのは、大事な想いを伝え合う気持ちをしっとりと唄い上げた「名前呼びあうように」だ。9人が直立しての独唱とハーモニーを重ねていき、メンバー同士の絡みを仕草だけで表現しながら、だんだんと心の距離を詰めていくようにステージの中央へと集まっていく。

そして続いては、TVアニメ第1期でも印象深い使われ方をした名曲「私のSymphony」のスペシャルバージョンがスタート。かのんのアカベラからスタートして、ピアノのメロディだけに乗せてメンバーそれぞれの独唱が繋がっていく。そして9人を照らし出すスポットライトの光に、それぞれが手を伸ばしながらのボーカルが重なり合っていき、それがハーモニーになるのに合わせてステージも明るい光に包まれていく。そんなLiella!の歌がもたらす希望を感じさせながら、じっくりと聴かせるライブパートは幕を閉じた。

■未来の音が聴こえる / Liella!

スクリーンにはラブライブ!東京予選の結末と、それをきっかけに本音で近づいていくマルガレーテとかのん、そしてかのんにもたらされたウィーンへの留学といったTVアニメ第2期のクライマックスが映し出されていく。そしてLiella!の目標だった全国大会のステージがリアルのステージへと繋がっていく。

全国大会に出場するLiella!と同じ衣装をまとった9人で送るのは、もちろんアニメのメンバー達が全国大会で唄った「未来の音が聴こえる」だ。世界へと旅立つかのんの気持ちと重なるような希望への旅立ちの歌を、渾身のシンクロパフォーマンスと共に紡ぎ出していく。そしてクライマックスではかのんをみんなが送り出すようなパフォーマンスから、全員で手を繋いで星を創ってのラストに、場内は万雷の拍手で包まれた。

最後となるMCタイムでは、アニメの千砂都に合わせて岬がお団子ヘアを解いたことや、衣装に使われている半透明の美しい生地・オーガンジーについてのLiyuuの解説などを交えてここまでのライブを振り返った。そして次が最後の曲と告げると、場内のファンからは「もっと歌が聴きたい!」とコンサートライトでの×印が。そんな想いを笑顔で喜びながらも、いよいよライブもラストナンバーに。

■追いかける夢の先で / Liella!

最後を飾る曲はTVアニメ第2期のエンディングテーマ「追いかける夢の先で」。エンディングアニメの映像と共に、メンバーそれぞれが指をつけあって想いを繋げていきながら、夢を追いかけて未来へと進む前向きな気持ちを熱唱。そしてラストは全員で夢を撃ち抜くようなハンドサインを決めて、声は出せなくても一所懸命な声援でライブを盛り上げてくれたファンにお礼のあいさつを送り、3rdライブツアー・初回公演を見事に締めくくった。

場内の照明が落ちると同時に、場内にはアンコールを求める大きな手拍子が響き渡った。そして数分経つと、スクリーンには今日へと至るLiella!第2期メンバーの歩みが映し出された。新たに選ばれた4人のレッスンやアフレコの様子、ファンの前に初登場となったライブ&ファンミーティングのバックステージの様子。そしてCDリリースイベントでの初めての9人でのライブと、3rdライブツアーに向けてのレッスン風景から、今この時へと時間が繋がった!

■水しぶきのサイン / Liella!

■Dreaming Energy / Liella!

■Day1 / Liella!

ファンの想いに応える様に始まったアンコールステージに、ライブTシャツへと着替えた9人が登場。海辺で遊ぶ9人をイメージした振り付けやパフォーマンスが盛り込まれたサマーソング「水しぶきのサイン」からスタートし、四季の合図でトロッコに乗り込みながらの二曲目「Dreaming Energy」では、シャボン玉を客席めがけて打ち込みながら明日に向かって飛び出す楽しさを熱唱。

そして最後は、9人のLiella!の「始まりの日」である3rdライブ・初回公演にはぴったりのナンバーとして、Liella!第1期の代表曲「Day1」を9人バージョンで披露。トロッコからアリーナステージへと集まり、輪になりながらのパフォーマンスを繰り広げ、ラストは全員でランウェイを走ってメインステージへと駆け上がり、すみれをセンターにして曲を締めくくった。

アンコールを求めてくれたファンへのお礼から始まった最後のMCコーナーでは、第2期メンバーから憧れの曲だった「Dreaming Energy」「Day1」を歌えた事への喜びや、すみれが今日のライブを「ギャラクシー満点!」と採点して盛り上がる。

そして「マルガレーテさん!」「渋谷かのん!」の掛け合いと共に、ゲストとしてライブを盛り上げてくれたウィーン・マルガレーテ役・結那がステージに登場。最高のライブが楽しめたことへのLiella!とファンへのお礼を述べて、今後のツアーへの意気込みを語った。

そしてメンバーからの最後のあいさつでは、それぞれが今日の公演をやり遂げられた喜びと今後のツアー公演への意気込みを語った。さらに会場が宮城県仙台市である事にちなんで、宮城弁でそれぞれがファンに「大好きだっちゃ」と言う事になり、生声で叫んだり、スルーしようとして他のメンバーから強制されたりして笑いを誘う一幕も。特に米女メイ役・薮島の時には、メイが大好きな四季を演じる大熊が目の前にしゃがみ込んで言葉を待ち構えて、大きな拍手が巻き起こった。

■TO BE CONTINUED / Liella!

そして正真正銘のラストナンバーとなるのは、ゴールを越えてもまだまだ先を目指してがんばっていこうという、Liella!らしさのこもったメッセージソング「TO BE CONTINUED」。「ハイ!ハイ!」とリズムに乗せてのクラップから始まり、9人はステージの左右とアリーナステージへと分かれて、すべてのファンに間近で歌声を届けるべく熱唱。ラストは全員でスイングしながら一体になって盛り上がり、全員で力強いポーズを決めてライブを締めくくった。

そして最後はステージを巡りながら、3時間にわたる熱のこもった応援へのお礼を伝え、全員揃っての「ありがとうございました」の一礼と、

四季からの「仙台、また来るから、約束」のメッセージで3rdライブツアーのスタートとなる宮城公演は大団円を迎えた。

気になるラストを受けてのTVアニメ第3期も決まり、新たな3期生のオーディションも進行中のLiella!。常に進化を続ける彼女達がこの3rdライブツアーでどんなきらめきを見せてくれるのか、今後も目が離せない事を確信させてくれるツアーの幕開けとなった。

文・レポート=斉藤直樹

リリース情報

『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~』宮城公演Day.2

2022.12.4(Sun.)宮城公演Day.2 @ゼビオアリーナ仙台
 
M1.   WE WILL!! / Liella!
M2.  スター宣言 / Liella!
――MC1――
M3.   Welcome to 僕らのセカイ / 澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、唐 可可(CV.Liyuu)、
嵐 千砂都(CV.岬 なこ)、平安名すみれ(CV.ペイトン尚未)、葉月 恋(CV.青山なぎさ)
M4.   Butterfly Wing / ウィーン・マルガレーテ(CV.結那)
M5.  Go!! リスタート / 澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、唐 可可(CV.Liyuu)、嵐 千砂都(CV.岬 なこ)、
平安名すみれ(CV.ペイトン尚未)、葉月 恋(CV.青山なぎさ)、桜小路きな子(CV.鈴原希実)
M6.   プライム・アドベンチャー /米女メイ(CV.薮島朱音)、若菜四季(CV.大熊和奏)、鬼塚夏美(CV.絵森 彩)
M7.   エンドレスサーキット / 唐 可可(CV.Liyuu)、平安名すみれ(CV.ペイトン尚未)
M8.  駆けるメリーゴーランド / 澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、嵐 千砂都(CV.岬 なこ)
M9.   ビタミンSUMMER! / Liella!
M10.  POP TALKING / Liella!
M11. ユートピアマジック / Liella!
M12.  Chance Day, Chance Way! / Liella!
――MC2――
M13.  揺らぐわ / Liella!
M14.  色づいて透明 / Liella!
M15.  エーデルシュタイン / ウィーン・マルガレーテ(CV.結那)
M16.  Sing!Shine!Smile! / Liella!
M17.  名前呼びあうように / Liella!
M18.  私のSymphony ~WE WILL!! Ver.~ / Liella!
M19.  未来の音が聴こえる / Liella!
――MC3――
M20.  追いかける夢の先で / Liella!
 
ENC1.  水しぶきのサイン / Liella!
ENC2.  Dreaming Energy / Liella!
ENC3.  Day1 / Liella!
――MC5――
ENC4.  TO BE CONTINUED / Liella!
 
(C) 2022 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!
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