『シティーハンター大原画展』大阪で開幕、アルコ&ピース平子祐希が絶賛「ファンが作った展示」だからこそ刺さる理由
アルコ&ピースの平子祐希 撮影=福家信哉 (C)北条司/コアミックス1985
『シティーハンター大原画展 ~FOREVER, CITY HUNTER!!~』 2026.7.11(SAT)~8.23(SUN) 大阪・なんばパークスミュージアム
1985年に連載がスタートし、今なお多くのファンを魅了し続ける北条司の『シティーハンター』。ハードボイルドなアクションとコミカルな笑い、冴羽獠と槇村香の絶妙な距離感、そしてTM NETWORKの「Get Wild」とともに刻まれた数々の名シーンは、世代を超えて愛される名作となった。2024年には鈴木亮平主演によるNetflix映画も世界的なヒットを記録し、2027年には続編の配信も予定されるなど、その人気は現在も広がり続けている。そんな『シティーハンター』の魅力を"原画"というかたちで体感できる『シティーハンター大原画展 ~FOREVER, CITY HUNTER!!~』が、8月23日(日)まで大阪・なんばパークスミュージアムで開催中。会場には400点を超える直筆原画をはじめ、作品世界に入り込める体験型展示やフォトスポット、コラボカフェも登場する。本記事は、内覧会に登壇した大の『シティーハンター』ファン・アルコ&ピースの平子祐希が語る"色あせない魅力"とともに、その見どころを紹介していく。
ハードボイルドとギャグが共存した"革命"
『シティーハンター大原画展 ~FOREVER, CITY HUNTER!!~』 (C)北条司/コアミックス1985
開幕前に行われた内覧会には、大の『シティーハンター』ファンとして知られるお笑いコンビ・アルコ&ピースの平子祐希が登壇。大人の色気やがっしりとした体格から「冴羽獠っぽい」と言われることも多い平子は、会場内に再現された「喫茶キャッツアイ」のフォトスポットに登場した。
「喫茶キャッツアイ」の店内を再現したフォトスポット (C)北条司/コアミックス1985
冴羽獠と同じ青いジャケットも用意されていたが、「サイズが合わなくて着られませんでした。海坊主みたいになってしまって……」と赤いTシャツ姿で現れ、会場の笑いを誘うひと幕も。
アルコ&ピースの平子祐希
原作との出会いは、小学2年の頃。『週刊少年ジャンプ』で連載を読み始めたという平子は、『シティーハンター』が当時の漫画界に与えた衝撃をこう振り返る。
「絵柄が劇画タッチだったので、最初は敬遠していたんです。でも小学3年ぐらいのとき、クラスのヒエラルキー上位の女子が『冴羽獠、かっこいい』って言い始めた。女子から人気が高まって、それを追いかけるように男子も読み始めたんです。すると、この漫画の新鮮さに気づき始めた。それまで読んでいた漫画やアニメは、ハードボイルドはハードボイルド、ギャグはギャグ。でもこの作品は、その2つが絶妙なバランスで共存していた。そんな漫画に出会ったのは初めてでした」
その"ハードボイルド"を象徴する場面として平子が挙げたのが、親友・槇村秀幸との別れのシーンだ。会場では雨音の演出とともに名場面を鑑賞でき、作品世界へと深く引き込まれる。
第6話「恐怖のエンジェルダストの巻」の名シーン (C)北条司/コアミックス1985
「槇村が殺されたとき、獠が「しばらくの間、地獄はさびしいかもしれんが、すぐにぎやかにしてやるよ」と言うんです。仇への復讐を誓うセリフなんですが、親友ですら地獄行きが前提になっているところに、ものすごくハードボイルドな空気が漂っている。自分も死ぬかもしれない緊迫感や、親友への思いなど、いろんな感情が詰まった名ゼリフだと思います」
原画だからこそ見える、北条司の筆跡
『シティーハンター大原画展 ~FOREVER, CITY HUNTER!!~』 (C)北条司/コアミックス1985
実際に展示をじっくり鑑賞した平子が、最も驚いたのは原画そのものが持つ迫力だった。
「原画の数がすごい! ここまで展示されているとは思っていませんでした。僕も原画を見るのは初めてだったんですが、この魅力は生で、この距離で見ないとわからないですね」
平子が熱弁を振るったのは、印刷物では決して味わえない‟生の筆跡”だ。
『シティーハンター大原画展 ~FOREVER, CITY HUNTER!!~』 (C)北条司/コアミックス1985
「先生が書いた肉筆のセリフの跡や、その上に貼られた写植、ベタ塗りのペンの筋まで見えるんです。もしかすると、アシスタント時代の井上雄彦先生が入れていた線なのかな……なんて想像する楽しみ方もできる。印刷では絶対に伝わらない部分なので、ぜひ細かいところまで見てほしいです」
会場には、北条司本人のコメントとともに制作秘話が紹介されたキャプションも随所に設置されている。原画とあわせて読むことで、新たな発見があるはずだ。
ファンにはたまらない北条先生のコメントは必見! (C)北条司/コアミックス1985
「ファンが作った展示だから刺さる」
”ガラス越しのキス”を再現したフォトスポット (C)北条司/コアミックス1985
原画そのものに加え、平子が何度も口にしていたのが、展示全体から伝わる‟作品愛”だった。
「『シティーハンター』がめちゃくちゃ好きな人たちが作った展示なんだなと感じました。特設ブースも「ここまで再現してくれるんだ」と思うものばかり。ファンが求めている芯の部分を、本当にピンポイントで押さえてくれています」
その代表例として挙げたのが、第316話「生きる約束!!」を再現したガラス越しのキスシーンのフォトスポットだ。
「一緒に写真が撮れるようになっているんですけど、多分、本当のファンほど入りたくないと思うんですよ(笑)。あのシーンは、獠と香、2人だけの世界にしておきたいんです。僕も自分が入って撮るのは無理ですね」
作品への深い愛情があるからこそのコメントに、会場からも笑いが起こった。
終盤には、TM NETWORKの「Get Wild」と映像演出を組み合わせたスペシャルシアターも用意されている。
「原作を読んでいると頭の中で自然と「Get Wild」が流れると思うんですが、それを実際に体験できる。本当にたまらない展示になっています」
冴羽獠は、なぜ40年以上愛され続けるのか
『シティーハンター大原画展 ~FOREVER, CITY HUNTER!!~』 (C)北条司/コアミックス1985
会見では、冴羽獠というキャラクターの魅力についても熱く語った。平子が比較対象として挙げたのは、自身が芸人を目指すきっかけにもなった映画『男はつらいよ』の主人公・寅さんだった。
「普段はトラブルメーカーで、おっちょこちょい。でも本当は情に厚くて、決めるところは決める。そのあたりは寅さんに似ているんです。ただ、獠にはそこにプロフェッショナルとしてのかっこよさがある。女好きで‟もっこり”はするけど、本当に女性から近づかれると照れて引いてしまう。その美学も含めて、男として憧れる存在ですね」
ポーズを決める平子祐希 (C)北条司/コアミックス 1985
普段のおちゃらけた姿と、いざという時の圧倒的なかっこよさ。そのギャップこそが、多くの読者を惹きつけ続けている理由なのだろう。
香という‟唯一無二のヒロイン”
『シティーハンター大原画展 ~FOREVER, CITY HUNTER!!~』 (C)北条司/コアミックス1985
冴羽獠に憧れる平子だが、作品で一番好きなキャラクターは槇村香だという。
「当時はショートカットでスポーティーなヒロインって珍しかったんです。僕らの世代はヒロインといえばロングヘア。その中で香は男勝りだけど本当にきれいなお姉さんで、子どもながらにドキドキしました。僕のショートカット好きの扉を開いた第一人者ですね」
さらに、香がくせ毛を気にして髪を短くしているという設定にも惹かれたと話す。
「ファッションとしてじゃなく、コンプレックスがあるから短くしている。でも髪を伸ばした姿を見たら周りの男性が放っておかないくらい魅力的な女性なんです」
ここで記者から「奥さまもショートヘアがお好きなんですか?」と質問が飛ぶと、平子は照れながら笑顔を見せた。
「今はボブなんですが、『そんなにショートが好きなら』って夏になると短くしてくれるんです。美容院から切った直後の写真を送ってくれて、それを見て『どうにかなっちゃいそう。早く会いたい』って返しています(笑)」
『シティーハンター大原画展 ~FOREVER, CITY HUNTER!!~』 (C)北条司/コアミックス1985
展示中盤には、獠と香の関係性を描いた「第249話 都会のシンデレラ!!」の原画エリアも。紗幕を使った幻想的な演出が施され、2人の距離が少しずつ縮まっていく物語をロマンチックに演出している。
大阪会場でしか味わえない余韻
「#702 CAFE&DINER なんばパークス店」の外観
大阪会場では、開催を記念したコラボカフェ「#702 CAFE&DINER なんばパークス店」も展開。「XYZ」や「100tハンマー」など、『シティーハンター』を象徴するモチーフを取り入れたフードやスイーツ、ドリンクが並び、展示を見終えたあとも作品の世界観を楽しめる。
「#702 CAFE&DINER」店内には名シーンの数々が飾られている
(左手前から)「伝言版カレープレート」(1980円)、「獠の跳弾ペペロンチーノ」(1890円)など (C)HOJO/C
コラボメニューを注文すると、限定コースター(全8種・ランダム)がプレゼントされるのもうれしいポイント。展示の余韻に浸りながら、お気に入りのキャラクターや名シーンに思いを巡らせたい。
限定コースター(全8種) (C)北条司/コアミックス 1985
最後に平子は、長年のファンだからこその視点で、これから会場を訪れる人へメッセージを送った。
「今、80年代のシティポップが海外で高く評価されていて、日本の80年代カルチャーが改めて注目されています。この作品も、その時代を代表するカルチャーのひとつ。なぜ世界からこれほど愛されているのか、日本人だからこそ改めて見つめ直すいい機会になると思います。原作を知っている人はもちろん、読んだことがない人でも十分楽しめる展示です。むしろ原画展を見てから原作を読むことで、新しい発見や感動もあるはず。ぜひ会場で、『シティーハンター』の魅力を体感してほしいですね」
80年代風のカラーリングが素敵なグッズ (C)北条司/コアミックス 1985
1985年の連載開始から40年以上。世代を超えて受け継がれてきた『シティーハンター』の魅力は、原画だからこそ伝わる北条司の筆致や、ファンの心を知り尽くした展示演出によって、より鮮やかによみがえる。往年のファンはもちろん、作品をまだ知らない世代にとっても、新たな"入口"となる原画展。この夏はぜひ会場で、その色あせない世界に触れてみてほしい。
取材・文=岡田あさみ 撮影=福家信哉、岡田あさみ
イベント情報
会期:2026年7月11日(土)~8月23日(日)※休館日:8月17日(月)
会場:なんばパークスミュージアム(大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70 なんばパークス7F)
開場時間:11:00~18:00 (最終入場 17:30) ※会期中の11:00~12:00は日時指定の
※なんばパークスは11:00より営業開始
※物販会場は、なんばパークス7F・パークスホール(当日入場した入場券がが必要です)
主催:「シティーハンター大原画展」大阪実行委員会
お問い合わせ:シティーハンター大原画展大阪会場事務局 06-4862-5737
※平日のみ10:00~17:00 、開催期間中は開場時間内の受付となります
公式HP:https://www.cityhunter-ex.jp/
カンテレHP:https://www.ktv.jp/event/cityhunter/
40周年特設サイト:https://cityhunter.jp/
公式X:@cityhunter_ex
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当日券:一般2,500円、小・中学生1,100円
●数量限定シティーハンター大原画展オリジナルスノードーム:7,500円
●シティーハンター大原画展オリジナルピンズセット:10,500円
※1:グッズ引換券はイープラス限定販売です。グッズ引換券1枚につき、未使用の入場券が1枚必要です。グッズは会場にてお渡しいたします。引換券を必ずご持参ください。グッズ引換券のみでの入場はできません。
※会期中の11:00~12:00は日時指定券をご購入ください。
※価格は全て税込です。
※未就学児入場無料(要保護者同伴)。
※障がい者手帳をご提示の方でも入場券は必要。ただし、介助者1名までは同伴無料。