杏、呉美保監督とともに『第95回アカデミー賞』授賞式への出席が決定 映画『私たちの声』の歌曲賞ノミネートを受け
左から、呉美保監督、杏
現地時間3月12日(日)にアメリカ・ロサンゼルスで開催される『第95回アカデミー賞』授賞式に、杏と呉美保監督が出席することがわかった。
杏と呉美保監督は、7つの短編から成るアンソロジー映画『私たちの声(原題:Tell It Like A Woman)』の主題歌「Applause」が歌曲賞にノミネートされたのを受け、アカデミー賞授賞式に出席。杏と呉氏は、『私たちの声』の一篇『私の一週間』の主演と監督だ。
『私の1週間』
『私たちの声』は、世界の映画界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性が主人公の物語を紡ぎ出した7つの短編からなるアンソロジー映画。キャストには、ジェニファー・ハドソン、カーラ・デルヴィーニュ、エヴァ・ロンゴリア、マーシャ・ゲイ・ハーデン、マルゲリータ・ブイらが名を連ねている。また、キャサリン・ハードウィック監督のほか、女優のタラジ・P・ヘンソンらがメガホンをとっている。『第95回アカデミー賞』歌曲賞にノミネートされた主題歌「Applause」は、ダイアン・ウォーレンが作詞・作曲を手がけ、ソフィア・カーソンが歌唱を担当した楽曲。なお、ウォーレンとカーソンのふたりは、アカデミー賞授賞式内でライブパフォーマンスすることも決まっている。ダイアン・ウォーレンはこれまでアカデミー賞に13回ノミネートされており、今回受賞すれば、14回目して初の受賞を果たすことになる。
『私たちの声』
杏、呉監督のコメントは以下のとおり。
杏
杏
何カ国ものチームが集まり、女性の物語を作るこのプロジェクトは、女性のみならず、女性を取り巻く人、つまり人間全員へのメッセージが込められていると思います。
性に対してさまざまな議論がされはじめた昨今。完全なる一つの答えというのはいつまでも出ないかもしれません。
ただ、考えるきっかけが増えている現状に、私たちは何かを変えたい、それに向かって行動したいと言う思いが世界中のそこここにあるのだと思います。作って発信し続けることに、意義を感じています。私は今回この映画に、呉美保監督と参加することができて、大変光栄に思っております。そして授賞式にも!日本での公開も決まり、これから楽しみがいっぱいです!
呉美保(監督)
呉美保監督
2021年の春、鷲尾プロデューサーから今作のお話をいただきました。 第二子がまだ0歳、寝不足続きだった私は映画のことなど考える余裕はなかったものの、「女性の社会問題がテーマ」と書かれた企画書を目にし、使命のような高揚でいっぱいになりました。母になって7年、毎朝目覚めた瞬間から時間に追われ、あっという間に1日が終わります。こんな生活ではもう長編映画は作れないわ、そう思ってもいたので短編映画なら何とか頑張れるかもしれない、それ以上に世界で活躍する監督や俳優たちとの映画作りをしてみたくて、一気に脚本を書き上げました。主演には揺るがぬ佇まいが美しい杏さんに、多くを語らずとも理解し合える至福の撮影でした。そして、ようやく劇場公開が決まり喜んでいたら、米アカデミーの歌曲賞にノミネートと大吉報も。まさか授賞式に参加できるなんて、身に余る光栄です。杏さんの世界デビューを誰よりも至近距離で見られることが、今からとっても楽しみです。
WOWOWでは、日本時間3月13日(月)午前7時30分より授賞式の模様を生中継。レッドカーペットからの中継には、杏と呉監督も出演する予定だ。WOWOWの中継でレッドカーペットからのレポートを担当する予定の中島健人(Sexy Zone)が二人へのインタビューを行うとのこと。
『生中継!第95回アカデミー賞授賞式』はWOWOWで日本時間3月13日(月)7時30分から生中継・ライブ配信。字幕版は、同日22時より放送・配信される。
『私たちの声』は2023年秋、新宿ピカデリーほか 全国ロードショー。