貫地谷しほり&和田正人のコメントも 39歳で若年性アルツハイマーと診断された夫、妻と家族の軌跡く『オレンジ・ランプ』特報を公開
映画『オレンジ・ランプ』 (C)2022「オレンジ・ランプ」製作委員会
映画『オレンジ・ランプ』が6月30日(金)に公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアルと特報映像が解禁された。
『オレンジ・ランプ』は、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された丹野智文さんの実話に基づき、夫婦の9年間の軌跡を描いた映画。介護の世界を描いた映画『ケアニン』シリーズのスタッフが集結して製作されている。タイトルには、「小さな灯でも、みんなで灯せば世界はこんなにも明るくなる」という願いを込め、認知症のシンボルカラーであるオレンジとランプを組み合わせたという。
(C)2022「オレンジ・ランプ」製作委員会
本作では、夫と共に前を向く妻・真央役で、連続テレビ小説『ちりとてちん』やドラマ『大奥』などの貫地谷しほりが主演。夫・晃一役で映画『THE LEGEND&BUTTERFLY』、『Winny』などの和田正人がW主演している。また、伊嵜充則、山田雅人、赤間麻里子、赤井英和、中尾ミエらが出演。『劇場版 広告会社、男子寮のおかずくん』などの三原光尋監督がメガホンをとっている。
妻・真央や二人の娘と暮らす39歳の只野晃一は、充実した日々を送るカーディーラーのトップ営業マン。そんな彼に、顧客の名前を忘れるなどの異変が訪れる。下された診断は、「若年性アルツハイマー型認知症」。驚き、戸惑い、不安に押しつぶされていく晃一は、とうとう退社も決意する。心配のあまり何でもしてあげようとする真央。しかし、ある出会いがきっかけで二人の意識が変わる。「人生を諦めなくていい」と気づいた彼ら夫婦を取り巻く世界が変わっていく。
特報映像では、「実は私、認知症なんです」と告白するトップ営業マンのパパ・只野晃一(和田正人)と、そんな状況をやさしく受け止める前向きなママ・真央(貫地谷しほり)らの姿が映し出されている。また、勤め先の社長(赤井英和)が晃一に「困ったことがあったら、周りの誰かに支えてもらったらええねん」と語る場面や、晃一が社長に「どなたでしたっけ?」と尋ねて驚かれるシーンなど、コミカルな場面も切り取られている。
貫地谷しほり、和田正人のコメントは以下のとおり。
貫地谷しほり(只野真央 役)
先日、初号試写会があり初めて出来上がった作品を鑑賞しました。
試写が終わって、和田正人さん演じる若年性認知症になった夫役の、
モデルとなられた丹野智文さんがとても喜んでくださっていて、
「そのままだぁ」とおっしゃっていました。
こんなに優しい世界が現実にもあるのだと心が熱くなりました。
分からないながらも一生懸命共に歩む妻を大切に、
そしてスタッフキャスト一丸となって制作しました。是非この優しい物語を観にいらしてください。
和田正人(只野晃一 役)
若年性アルツハイマー型認知症を題材にした作品は、これまでにも幾つか拝見してきましたが、今作は過去のどれにも当てはまらない、新しい切り口の映画になっているんじゃないかと思います。それと同時に、一般的に捉えられていた若年性アルツハイマー型認知症に対する知識や、考え方までもが一新されるような内容となっています。そして何より、これは実話を元に描かれているお話なのです。私が演じる只野晃一は、39歳で若年性アルツハイマー型認知症を発症した役どころですが、映画を観ていて「あれ?」っと思うところがあるかと思います。なんだか病気を抱えている人には見えないな、と。むしろ誰よりも明るく楽しく生きている人だな、と。只野晃一のモデルとなった丹野智文さんに、私が初めてお逢いした時にも同じことを思いました。若年性アルツハイマー型認知症を発症してから10年ほど経過しているにも関わらずです。真相はぜひ映画館で確認して下さい。そしてこれを機に、改めて家族や仲間との絆の素晴らしさを感じて欲しいです。人の未来は希望に満ち溢れていると確信できると思います。
『オレンジ・ランプ』は6月30日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他全国ロードショー。