ウクライナ国立バレエが今夏来日「スペシャル・セレクション2023」で全国公演するほか、豪華ゲストを迎える「Thanks Gala 2023」などを開催
キエフ・バレエの名称で親しまれてきたウクライナ国立バレエが、今年の夏も来日する。2023年7月21日(金)~8月10日(木)に東京、神奈川、愛知、大阪、福岡ほかで、名作の見どころを集めた贅沢なプログラムを披露する。昨年「キエフ・バレエ・ガラ2022」と題して全国各地で大好評を博したが、今年の夏は異なるサブタイトルによる3つのプログラムを上演する。
全国各地で開催される「スペシャル・セレクション2023」は、バレエの魅力満載の大人も子供も楽しめる贅沢な内容で、『海賊』や『ジゼル』『瀕死の白鳥』ほか名作バレエの美を味わえる。ウクライナの名門歌劇場ならではの伝統が息づく踊りを全国各地の観客に届ける。東京で開催される「親子で楽しむ夏休みバレエまつり」には、わかりやすく内容を解説するMCが入る。両公演とも4歳以上が入場可能なので、家族連れで鑑賞できるのがうれしい。
ウクライナ国立バレエ『パキータ』
ウクライナ国立バレエ 昨年の公演より
8月4、5日に東京で開催される「Thanks Gala 2023」は、デニス・マトヴィエンコ、アレクサンドル・リアブコ、シルヴィア・アッツォーニなど、ウクライナ出身のスターがゲスト出演する豪華版。上演作品は『パキータ』や『ファイブ・タンゴ』など。『パキータ』では古典バレエならではの典雅な美を満喫できるだろう。日本から贈られた義援金を基に新しく劇場のレパートリーに加わった『ファイブ・タンゴ』(ハンス・ファン・マーネン振付)は、ピアソラのタンゴに振り付けられた味わい深い逸品だ。なお、こちらの公演は小学生以上が入場可能となっている。
ウクライナ国立バレエ 昨年の公演より
戦禍の首都キーウで活動を続け、2022年12月からは寺田宜弘 芸術監督のもとで新たなスタートを切ったウクライナ国立バレエによる充実した夏のツアーを楽しみにしたい。
文=高橋森彦