ものまね芸人・JPと大友花恋が異色コラボ! 『ユニットモンスター JP×KAREN OTOMO』ユニット結成の経緯や見どころは?
――すでに息がぴったりのお二人ですが、お互いの印象を教えてください。
大友:初めて学園祭のお仕事でご一緒した時に、学生の皆さんからサインを頼まれてJPさんがサイン1枚1枚をかわいいシールでデコレーションしたり、イラストを書いているのを見て、すごく丁寧に向き合っているんだなと感動しました。そこから私もサインを書くときは、一言添えようと思うようになったんです。誠実で面白くて、すごく丁寧な方というイメージがあります。
JP:そのイメージをこのライブで全面的に押していこうと思います(笑)。でも、そんなこと覚えていただいているんですね。僕が覚えているのは、学園祭が終わって帰るときに、実行委員の方々全員と握手をして、一人ひとりに挨拶をされている姿です。芸人でも終わったらサッと帰るのに、あれだけ丁寧に挨拶されたら嬉しいと思います。やっぱり第一線で活躍されている方はすごいなと、学ばせていただきました。
大友:あの……一ついいですか? JPさんはすごく素敵な方で、尊敬しているところもいっぱいあるんですけど、1つだけ思っていることがあって……。これを機に言わせてもらいます。
――はい、ぜひ。
大友:皆さんもお気づきだと思いますが、「姐さん」っていうの、どうなんですか(笑)? せめて5回に1回くらいにしてくれません(笑)?
JP:年齢や芸歴は自分が上ですが、研音という会社に所属したのは姐さんが早く、親しみを込めて呼んでいました。あとは、どう呼んだらいいのか分からないというのもあって(笑)。大友さんというのも距離感ありますし、花恋ちゃんと呼ぶのも調子に乗っている感じがするし。
大友:じゃあ、JPさんは、私を姐さんって呼んでいいので、私は兄さんって呼んでもいいですか?
JP:いや、いいけど。おかしいよ、それ(笑)。何に対しての兄さんなの?
大友:姐さんに対してのアンサーです。そしたら私を心置きなく、姐さんって呼んでいただいて。
JP:じゃあ、Jさんか、J兄で。それなら、僕も頼られてる感があって嬉しいので。
大友:じゃあ、J兄にします!
――問題が解決して良かったです(笑)。ではイベントにお話を戻して、そもそもJPさんが俳優など芸人以外の人とコラボをしたいと思った時に、どんなステージを思い描いていたんですか?
JP:僕を観に来られる方は、ものまねが観たくて来ていると思うんですよ。それは、例えコラボ相手が女優さんでもそうだと思います。なので、やっぱりものまねやお笑いも入れたい。そうなった時、僕のものまねに対して、ゲストの方には一般人をリアルに演じていただけないかなと考えていました。例えば、ガソリンスタンドの店員とかアイスクリーム屋の店員とか女子高生とかになってもらいたいんです。芸人にももちろんできますが、芸人がやるとコント色が強くなるんですよ。それはそれでいいんですが、今回はリアルな芝居をやったらどうなるのかを試してみたい。
――ものまねと一般人の絡みというのは面白い発想ですね。
JP:以前、コージー冨田さんが中川家さんとコラボしているのを見たことがあって、それが頭にありました。コージーさんはタモリさんとか鶴瓶さんとか島田紳助さんとか、いつも通りのものまねをするんですが、中川家さんは一般人になって、コージーさんがものまねしている芸能人を見て「あれ、タモリやんな」とか言いながら絡んでいくというコントでした。それはもちろん、中川家さんの即興の力とか、一般人を演じる力があるからできるんでしょうが、それを見た時に、ものまねの扉が1つ、開いたような気がしたんです。それまでも、それ以降もそんなコラボは見たことがなかったので、すごく衝撃的で。なので、女優さんとだったら、それに近いことができるんじゃないかなと思いました。
――なるほど。大友さんはこれまで、コントやコメディー作品に出演したことはありますか?
大友:コメディー作品には出演させていただいたことがあります。その時は、私はツッコミ役だったんですが、どれだけボケが面白いことをやってくれても、どう受け止めて、どうつっこむかによって、笑いが生まれるかどうかが変わるんだと感じましたし、やっぱり芸人さんの技術はプロのものだなと改めて思いました。それからは、バラエティーを見るときも、「あの言い方が大事なんだな」とか「あの勢いを止めずにいくなんてすごい」と考えながら見ています。今回は、お笑いらしい瞬間もあるかもしれないし、リアルなお芝居をする瞬間もあるかもしれないですが、JPさんから学んだことを今後、コメディ作品にも活かせたら、そんな素敵なことはないなと思ってます。
――大友さんがこうしてどなたかと一緒にステージに立って、お客さんの前でイベントをするというのも、あまりないことですよね。
大友:舞台でお芝居をする経験もそれほど多くないですし、イベントも多くはないので、すごく新鮮です。きっとファンの皆さんは喜んでくれると思いますし、喜んでいただけるようにしたいです。
大友花恋
――普段のお二人のイベントやライブとはまた違う雰囲気になりそうですね。
JP:多分、全然違うものになると思います。
大友:どんなお客さんとの出会いがあるのか、私もすごく楽しみにしています。だって、 女の子がうちわを持って、花冠とかつけてくるイベントって、あまりないですよね? JPさんは。
JP:ないない。それ、どういうことですか?
大友:私はファッションイベントに出ることが多いので、ファンの方もそうやって華やかな格好をして、おしゃれして来てくださる方が多いんです。JPさんにはJPさんのファンの方がいらっしゃると思いますが。
JP:僕のファンの方は、基本は男性が多いので、姐さんとのコラボはただただ喜んでくださると思います。確かに、そう言われると姐さんのファンの方たちとは普段はあまり交わらないと思うので、普段とはまた違う方にも見ていただけるというのはとてもいい機会になりますね。それから、僕の本当の狙いは、姐さんの知られざる一面の入った扉を1つ開けることです。小窓でもいいです。それをファンの方に観ていただいて、「JPさんのおかげで姐さんの新たな一面を見れました。ありがとうございます」って言っていただければ、僕の中では1番の成功かなと思ってます。
大友:じゃあ、小さな窓のロックを1つ開けておきますね(笑)。
JP:いいんですか!? 頑張ってその窓を見つけて、開けに行きたいと思います。
取材・文=嶋田真己
公演情報
会場:神田明神ホール
企画・制作:研音・フォーティワン
公演に関するお問い合わせ:fan-event@ken-on.co.jp