和田雅成が挑む、土田英生による会話劇『燕のいる駅-ツバメノイルエキ-』インタビュー 「僕の人生の色を変えてくれる作品になる」
和田雅成
――土田さんとはすでにお会いしていますか?
まだお会いしていないので土田さんご自身の印象は全く分からないですが、こうした作品を書くということで僕が勝手にイメージしている姿はあります。この作品の中では、会話の言葉ひとつに登場人物たちがすごく執着しているので、もしかしたらご本人も、すごく突き詰める方なのかもしれないと。稽古でも、セリフの一つひとつを突き詰めてもらえるんじゃないかなとか、遠慮なく演出してくださるんじゃないかなと楽しみにしています。
それから、この作品の中には、「世界が終わる日」だったり、雲が大きくなるという前兆があったりというフィクションが描かれていますが、それらはきっと子どもの頃に想像したことがあると思うんですよ。そうした誰もが子どもの頃に考えたことをテーマにして描いているので、どこか子どもの心を残しつつも、それを大人の会話として表現できる、二つが共存されている方なのかなと思います。早くお話をしてみたいです。
――土田さんは「ノストラダムスの大予言」から着想したとおっしゃっていました。さらに、今回はコロナ禍があったことで、再び上演すべきだと思ったそうです。そういう意味では、この作品は、社会問題を啓蒙するというテーマもあるのかなと思いますが、和田さんはどう捉えていますか?
演劇には、そうしたメッセージを散りばめた作品も多いと思います。そこが演劇の素晴らしいところでもありますよね。特に最近は、SNSやニュースを見ていると、心が疲れてしまうじゃないですか。だからこそ、自分の思いを役や作品に乗せて訴えていくことは大事なんだと思います。誰かが世界を変えようと思わなければ変わらないままです。だから、少しでもいい方向に進むように誰かがやらなければいけない。今すぐに変化が起こるかは分かりませんが、こうした小さな種が誰かにいい影響を与えて、社会が、人生が明るい方向に向かっていく人が一人でもいればいいなと思います。
――最後に読者に向けてメッセージをお願いします。
絶対2枚以上を買ってください(笑)。見終わった後、僕だったらもう1回観たいなと思う作品です。余白がある作品なので、その余白を家に持って帰ってもらって、咀嚼して、きっと答え合わせをしたくなると思います。だからこそ、2枚必要。もちろん、1回でも楽しめると思いますが、僕は台本を読んで、またすぐに2回目を読みたいと思ったので、2枚をオススメしたいですし、お客さまにそう思っていただけるように稽古に励んでいきたいと思います。
取材・文=嶋田真己
公演情報
出演:
和田雅成
高月彩良 小沢道成 奥村佳恵 佐藤永典
尾方宣久(MONO)
久保田磨希
日程:2023年9月23日(土)〜10月8日(日)
会場:紀伊國屋ホール
学生 3,800円(税込)※枚数限定、一般発売のみ、当日引換券、要学生証提示
一般発売:2023年7月29日(土)AM10:00
※各種先行販売あり。詳細は公式サイトにて。
問い合わせ:Zen-A 03-3538-2300(平日 11:00-19:00)
日程:2023年10月14日(土)
会場:松下 IMP ホール
料金:全席指定 9,500円(税込)※未就学児入場不可
一般発売:決定次第お知らせいたします。
※各種先行販売あり。詳細は公式サイトにて。
主催:サンライズプロモーション大阪
問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(月〜土 11:00-18:00)
公式 Twitter:@tsubamenoirueki #燕のいる駅