「ほんまにありがとうございます!」山﨑賢人、吉沢亮、大沢たかおが大阪でファンに感謝、映画『キングダム 運命の炎』舞台挨拶レポート
大ヒット上映中の映画『キングダム 運命の炎』の全国舞台挨拶ツアーが、8月3日(木)に大阪市内で行われ、主演の山﨑賢人、吉沢亮、大沢たかおが登壇した。
原作の漫画『キングダム』(原泰久/集英社)は、紀元前、中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政を壮大なスケールで描き、現在までに累計発行部数9,900万部(2023年7月時点)を記録。2019年に公開した映画『キングダム』、2022年公開の『キングダム2 遥かなる大地へ』はそれぞれその年の邦画実写映画No.1を獲得する大ヒット作品となっている。シリーズ3作目となる今作『キングダム 運命の炎』は、7月28日(金)に劇場公開となり主題歌は宇多田ヒカルが担当している。
大沢たかお、山﨑賢人、吉沢亮
拍手喝采に迎えられ登場した山﨑は「大阪に来れて、みなさんに会いに来れて嬉しいです。ほんまにありがとうございます!」と喜びをあらわに。続く吉沢も「みなさん、映画楽しんでいただけましたか? なんか言おうと思ったけど、何も出てこなかったら……なんでやねん!」とつっこんで、「せやんなぁ……」と大沢も乗っかる関西弁での挨拶で舞台挨拶がスタート。新型コロナ禍でなかなか舞台挨拶ができなかったことを振り返りながら、大沢は「ずっとみなさんにご挨拶できずに4年ぐらいかかってしまい、ようやく直接、みなさんにお会いできて嬉しいです」と改めて胸いっぱいの想いを伝えた。
山﨑賢人
本作は7月28日(金)の公開から6日間の観客動員数が108万人、興行収入15.4億円を突破し、本年度のオープニング観客動員数が洋邦問わずNo.1を記録する大ヒットとなっている。全国の舞台挨拶ツアーでファンの熱狂を直に浴びてきた山﨑は、「大阪のみなさんの熱狂を感じて嬉しいです。みなさんが『キングダム』を楽しんで、愛してくださってるんだなと思って。(大阪のお客さんは)テンションが高い感じがしますね、最高です!」と笑顔を見せた。
吉沢亮
前作も大ヒットを記録している人気作だからこそ、プレッシャーはなかったか聞かれると、吉沢は「もちろんお客さんの期待値が高まっているのを感じているんですけど、今回は最高傑作ができた自信があったので。それはどうぞ期待して下さいという感じでいました」と堂々と応えた。
大沢たかお
また、大沢は「登場人物たちの夢に向かって突っ走る勢いとかエネルギーとか、吉沢くんの強い目とか、そういったものは男女年齢問わず胸を打つんだなと。自分でもこの作品を観させていただいた時に、彼らの情熱だったり汗や目、叫びにもの凄く心震わせてもらったので、そこが人気の秘訣なのかな」と本作の魅力について語った。
さらに撮影現場での山﨑と吉沢については、「現場だと山﨑くんは信にしか見えないし、吉沢くんもいつもは優しい雰囲気だけど現場では強い目で王にしか見えない。おじさん集団も彼の威圧感には僕もふくめて、みんなたじろぎました」と役に入りきった二人の気迫の凄まじさを明かした。
これには2人目を見合わせて「うれしい」と照れ笑い。吉沢は「僕らこそ、全身から溢れ出る大沢さんの王騎のオーラが凄すぎて、現場でビビり倒していましたよ。プレッシャーというか緊張感を生んでくださっていて、すごかったです」と返した。
山﨑も「(大沢さんは)普段は気さくに話しかけてくださるんですけど、今回もあれだけ体を仕上げて来られてて、まさに王騎のように現場にいるだけでみんなの士気が上がるというか、それぐらいのオーラや覇気があってずっと凄かった」と振り返る。
ここで、これまでの大阪の印象を聞かれると、山﨑は「たこやきとか新世界の串カツを食べたり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにいかせてもらったり」と忙しいスケジュールの合間を縫って満喫してきた思い出を語った。(ちなみに、串カツの好きな具材はニンニクだそうで、大阪ではなく東京で食べた串カツの記憶とごっちゃになっていたとか)
吉沢は「やっぱりユニバーサル・スタジオ・ジャパン。仕事で行ったので、並ばずにすぐに乗らせていただいて。この仕事をやっててよかったなと思いました」とニヤリ。
大沢は「人が明るいですよね。あと、ご飯を食べにいった時に、「じぶん、何するん?」とお店の人に言われて。「じぶん」は関西弁では相手のこと(あなた)を言ってると知らなくて、「この人、何を言ってるんだろう」とぽかんとしてしまった。だけどそれから「じぶん」が好きになって、東京でも真似して使うようになりました」と大阪ならではのユニークなエピソードも。
そしてファンからよせられた質問に応えるコーナーでは、「夢を叶えるためにもっと必要なことはなんだと思いますか?」の質問に、山﨑は「練習すること。今回もアクションの練習がたくさんあって、難しい動きもあったけど、自分は体を動かすのが好きなので楽しみながら、間に合わないと思ってもひたすらやることが大事だと思います!」とアドバイス。
吉沢は「人に言うこと。言葉にすることで自分の中でも具現化してくるというか、人に言うことでそれだけ覚悟が決まってくるはず。そうしていくと協力してくれる人が現れるかもしれないし、いろんなメリットがあると思う」と語った。
大沢は「今回も撮影がコロナ禍中で思った通りにできず、中国にもいけず険しい道のりだったんですけど、スタッフもキャストも諦めないでずっと撮影の日を待ち続けて準備している姿をみていて、結果、みなさんのおかげで大ヒットすることができました。なので、いろんな困難があっても諦めないということがすごく大事」と今作が叶えた大ヒットと照らし合わせながらメッセージを送った。
さらに、「これだけは負けない、天下を獲ったぞ! と思うこと」について、大沢は「役作りで体重を20キロ増量して、体重を上げるノウハウが自分の中にあること。なので太りたい方とか、ものすごく体をデカくしたい人がいたら、レシピをすごく送りますので!」と会場のファンに投げかけ笑いが巻き起こる。
山﨑は「『キングダム』の撮影中は、世界で一番足が速かったんじゃないかな」とハイスピードなアクションの連続について、吉沢は「何事にも上には上がいますからね……」とごもっともな前置きをしながら、「大河ドラマで13歳から91歳まで演じたんですけど、この振り幅は他には知らないので! 今回は9歳から演じているので、更新したかも」と貴重なキャリアを振り返った。
最後に、詰めかけた大阪のファンに向けて、山﨑が代表して挨拶。「今日はありがとうございました。熱意を込めて撮影してきました。『キングダム』『キングダム2 遥かなる大地へ』とみなさんが観て、楽しんで、愛してもらってみんなといっしょに熱くなって、どんどん映画が盛り上がってる感じがします。自分自身がキャラクターの言葉や生き様に力をもらってることがたくさんあるので、観てもらった誰もが自分と重なって心動かされる作品だと思っています。これからもどんどんみんなと一緒に、熱くなっていけたら嬉しいと思います!」と想いを伝えた。
映画『キングダム 運命の炎』は全国の劇場で大ヒット上映中。
取材・文・撮影=大西健斗