ムエタイ『RWS JAPAN』第3回大会が7/14開催! 王者・名高&新星・カナのインタビューが到着
『RWS JAPAN』第3回大会が7月14日(日)、TIPSTAR DOME CHIBA(千葉JPFドーム)で開催される。王者・名高と新星・カナのインタビューが到着した
日本発のムエタイイベント『RWS(ラジャダムナンスタジアムワールドシリーズ) JAPAN』第3回大会が7月14日(日)、TIPSTAR DOME CHIBA(千葉JPFドーム)で開催される。
ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王座2度目の防衛戦に臨む名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム/王者)、そしてアトム級でパヤーフォン・バンチャメーク(タイ)と対戦するカナ・ウォーワンチャイ(=押川香菜/ウォーワンチャイプロモーション)のインタビューが到着した。
名高は、元王者で歴戦の猛者であるジョムホートと対戦。カナはプロキャリア6戦目のニューフェイスだが、元K-1王者で強烈な蹴りをもつパヤーフォンとの対戦が組まれた。
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スーパーフライ級王座2度目の防衛戦に臨む名高・エイワスポーツジムが歴戦の猛者であるジョムホートと対戦
■僕が一番強いというのを見てほしい!(名高)
――前回4月のRWS JAPANでは、ケビン・マルティネス選手に完勝でした。
名高 普段のスーパーフライ級(52.16kg)よりも重い53.07kg契約だったので、相手選手の体格が大きく、攻撃が当たっても致命的なものにはならなかったので、ちょっと反省点も残るような試合になりました。
――上の階級での試合の手応えはどうでした?
名高 スーパーフライ級に上げてあまり日が経っていない中、RWS本部の方からのオファーがその契約体重での試合で、初のヨーロッパ系の選手が相手だったので、自分の経験になると思って受けました。スピードに関しては上の階級でも通じると思ったんですけど、組み合った時に力強さや僕の攻撃に対する耐久力があるのは感じましたね。
これからこの階級でやっていくのであれば、スーパーフライ級やフライ級でやっていた時みたいにバンバン倒すことは結構難しくなるのかなと。今後、スーパーフライ級の防衛を重ねてベルトを守り続けつつ、トレーニングをいつも通り重ねていけばパフォーマンスを落とさずに身体も大きくなると思うので、時が来たらまたバンタム級に階級を上げて王座を狙っていきたいですね。
――2021年12月のクン・ナムイサン・ショウブカイ戦の時は名高選手にとっては最重量の試合となったスーパーバンタム級(55.35kg)での契約試合でしたが、その時の試合と比べて上の階級の選手とやることに自信はありました?
名高 あの時もやっぱり倒し切れず、倒し切ることの壁というものを感じましたね。クン・ナムイサン戦の時は僕の攻撃が結構当たっているのに効かせられない場面が多く、今回の試合は当ててはいたんですけど、そこまで致命的になるような当て方ができなかったです。
――次の相手、ジョムホート選手にはどういう印象がありますか。
名高 元々ジョムホート選手は僕が今持っているラジャダムナンスタジアムのスーパーフライ級のベルトを持っていた選手です。ジョムホート選手は今RWSを主戦場にしているんですけど、時にはボクシングの試合をしながらムエタイの試合をしていて、今回のカードが発表された時はランキング10位でしたけど、その後に1試合して勝ったことで今4位にいます。ベテラン選手で、60戦の僕よりも試合数は5倍くらいある歴戦の猛者だと思うので一切油断はできません。
――ジョムトーン選手は今回の試合が決まってからRWSで試合をしてましたが、舐められてるなと思ったりは?
名高 今回のタイトルマッチのような大事な試合が決まっていようと、タイ人は1ヵ月に1回の試合は何とも思っていないと思うので、そこに関しては僕も全然何とも思ってないです。むしろ、そこで1ヵ月前にしっかり試合をしてくるということは、タイトルマッチに標準を合わせているのかな、と思うので、結構気合いは入ってるんじゃないかなと思います。
――警戒してる攻撃はありますか?
名高 結構KOも多い選手で、過去にワンチャローン選手をKOした左ストレートやヒジを警戒しています。あとはローキック、ハイキックと蹴りも結構走るので、被弾しないようにやりつつ、スピードを活かして今回も戦っていこうかなという感じです。
あと、サウスポーなので、僕にスタイルが似ているのですが、去年、僕はサウスポーとの連戦が続いたのでそこまで苦手意識はなく、サウスポーだから当てやすい攻撃が結構あり、その技が当たるように動けば全然やりづらさはなく、戦えるんじゃないかなと思うのでサウスポーに苦手意識はないです。
――会場で見ているファンに注目してほしいポイントはありますか。
名高 いろんな挑戦者がこれからどんどん出てくると思うんですけど、スーパーフライ級では自分がチャンピオンですし、僕が一番強いというのを今回も見てほしいです。
あと、去年7月のラジャダムナンスタジアムフライ級タイトルマッチで対戦したウェウワー選手は同じフィームーでしたが、完全に後手に回るディフェンシブで自分の攻撃だけを当てるスタイルの選手だったんですけど、今回のジョムホート選手は攻撃的なフィームーで結構前に出てきてくれると思うので、そこのやり取りだったり、スピード感のある打撃の応酬を見てほしいなと思います。
――今回タイトルマッチで5Rですが、KO決着もありえそうですか?
名高 今回KOはものすごく狙っています。5ラウンドで戦う時間が増えるので、その分KOするチャンスも増えると思いますし、かなり対策をしているので、相手がどういうスタイルで来てどう倒すかは自分の中で予想を何通りか立てていて、そこにはめていけばKOもできるんじゃないかなと。
――対戦が期待されている41連勝のクンスックレック選手もセミで試合しますが、そこは意識しますか?
名高 僕の1階級上のバンタム級タイトルマッチが僕の1試合前に組まれていて、クンスックレック選手が下馬評では有利だとは思うんですけど、自分の1試合前だから会場で直接見るということはないですけど、どういった試合になるのかも含めて、結果はものすごく気になりますね。
――今回勝ったらクンスックレック選手に対戦アピールもしますか?
名高 パウンド・フォー・パウンドで1位と言われているクンスックレック選手と階級が近いのでぜひやりたい選手の1人です。RWS的には同じ大会で2人が活躍して、これからこの2人が交わるのかというストーリーを作っていきたいと思うんですけど、本音で言えばバンタム級ではなくスーパーフライ級の間で自分はやりたいと思っているので、そういったところも含めてアピールしたいと思っています。
――次回のRWS JAPANで夢の対決が見られそうですか。
名高 今回の相手ジョムホート選手も本当に強敵なのでワクワクしていますし、ジョムホート選手以外にもスーパーフライ級の1位、2位が自分がやりたい選手なので、そういった選手と勝っていく中で、今年か来年あたりにクンスックレック選手とできたらいいなと思っています。
――ちなみに今回のクンスックレック選手と松田龍聖選手との試合はどういう風に見ていますか?
名高 松田選手はムエタイ2戦目にしてラジャダムナンスタジアムのタイトルマッチ、しかも5ラウンドでクンスックレック選手と戦うことを聞いた時は大抜擢されたなと思いました。ムエタイのリズムになってしまうと、松田選手の勝率がグンと下がってくるので、松田選手がいかに自分のスタイルを押し付けるような戦いができるかが鍵になると思います。
逆にクンスックレック選手はタイ人選手との試合以外はほぼ経験がなく、そのリズムの違いでちょっと戸惑いだったり、やりづらさは感じると思うので、そこを突いていけば展開はどうなるかわからないです。5ラウンドのムエタイルールになると、クンスックレック選手は有利かなと思いますが、前回の石井一成選手との試合を見る限り、松田選手が勝つ可能性は30%あるんじゃないですか。クンスックレック選手はポイントの取り方、試合の作り方は本当に上手く、松田選手の動きに慣れさせる前に仕留めることが大事になってくる試合だと思います。
――分かりました。次の試合楽しみにしています。
名高 約半年ぶりぐらいに、タイトルが絡むような試合をやらせていただくので、気合も入っていますし、ここ数戦はKOできなかったので、今回はパチっとKOを見せて自分がスーパーフライ級は最強というのを証明したいと思いますので、皆さん会場での応援をよろしくお願いします。
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アトム級でカナ・ウォーワンチャイがパヤーフォン・バンチャメーク(タイ)と対戦する
■全力で挑んで勝ちにいきます!(カナ)
――プロキャリア6戦目で元K-1王者パヤーフォンとの対戦が決まりました。
カナ 自分は運があるなと思いました。自分の調子が凄くいい時にこういうカードを組んでいただけたこともそうですし、最近ではラジャダムナンスタジアムのランキングもできました。自分はまだランキング7位ですが、3位のパヤーフォン選手と対戦できるのはなかなかないことじゃないですか。
――最初にオファーを聞いた時はどのような心境でしたか。
カナ 今年4月ぐらいに石井要会長から「パヤーフォンとの試合が決まるかも?」と言われていて、実際に決定した時はビックリしました(笑)。パヤーフォン選手の試合はK-1の試合をよく見てましたし、K-1に出る前に大分でWPMF世界タイトルマッチで九州の選手と戦っていた試合も見ていたので小学生の頃からずっと見ていた選手なんです。去年に、お母さんと「伊藤紗弥選手とパヤーフォン選手のムエタイでの試合を見たいよね」とも話していて、まさか自分がそういう選手と試合をすることになるとは思ってもいませんでした。
――パヤーフォン選手は20歳にして68勝(11KO)17敗1分とかなりの戦績を持つ選手ですが、勝つ自信もありますか?
カナ 周りからは「勝ったら凄い」とよく言われるのですが、自分はそんなに気にしていません。ジムでは(石井)一成君やレンタ君といったジム仲間たちと一緒に素晴らしい環境で練習させてもらっているので、パヤーフォン選手だけでなく伊藤紗弥選手にも負ける気はありません。
――もう自身はすでに世界最強だとも思います?
カナ 世界最強かと言われたら、……という感じなんですけど(苦笑)、対戦相手が決まったら勝つための努力と練習をジムでこなしているので負ける自信はありません。
――いつぐらいから自信を持てるようになりました?
カナ ジュニアの頃は勝ったり負けたりだったのですが、プロデビューしてから勝ち続けて2年半は負けていません。練習量は他のジムの選手以上にやっていると思いますし、毎回、勝つのは無理なんじゃないかと言われている相手に勝ち続けたことで自分に自信が付き始めました。
――逆に「勝つのは無理」と言われることで燃えてきたりも?
カナ 自分の中ではいつも『自分が勝つんじゃない?』と思っていて、やってやるという気持ちにはなります。負けることはいつも考えませんし、負ける自分の姿が全く想像できません。パヤーフォン選手はオールラウンダーで強いのですが、ここで勝ってラジャダムナンスタジアムのタイトルに絡めたらと思います。
――前回4月の伊藤紗弥選手と対戦したパヤーフォン選手にはどういう印象を持ちました?
カナ 近距離での戦いや、蹴りをキャッチされたり、逆に蹴りをキャッチした時の対応が巧いと思ったので、そこを警戒しなければいけないなと思いました。
――パヤーフォン選手の蹴りに関してはどう評価していますか?
カナ 「パヤーフォンの蹴りは強いよ」とよく言われるのですが、ジムの練習で一成君やレンタ君とガチスパーをして毎日のように蹴りを受けていて、一成君よりも強い蹴りを打つ選手はいないと思うので、パヤーフォン選手の蹴りを受けても大丈夫なんじゃないかなと思います。
――伊藤選手はパヤーフォン選手に判定勝ちでしたが、試合内容や結果で伊藤選手と比較されると思います。そこは意識してますか?
カナ そうですね。伊藤選手とは来年ぐらいに対戦したいと思っていて、伊藤選手が今までに対戦してきた相手と自分が今後やっていき、伊藤選手が判定勝ちした相手には自分がKO勝ちしたりと、自分が少しでもいい勝ち方をしてアピールできたらと思います。今でも伊藤選手に勝つ自信もありますが、どうせやるなら、トーナメントの決勝戦などの最高のシチュエーションでやりたいですね。
――では試合を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
カナ 格上のパヤーフォン選手との試合になりますが、全力で挑んで勝ちにいきます! そして、その先には私がラジャダムナンスタジアム女子初のチャンピオンになります!
■『RWS JAPAN』第3回大会対戦カード
▼ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級(52.16kg)タイトルマッチ 3分5R
名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム/王者)
vs
ジョムホート・コースワンタット(タイ/同級10位/挑戦者)
▼ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級(53.5kg)タイトルマッチ 3分5R
クンスックレック・ブームデックシアン(タイ/王者)
vs
松田龍聖(大原道場/同級13位/挑戦者)
▼スーパーフライ級(52.16kg) 3分3R
パントー・ポー.ラックブン(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者)
vs
イッセイ・ウォーワンチャイ(=石井一成/ウォーワンチャイプロモーション)
▼フェザー級(57.15kg) 3分3R
チャイヤコーン・ポーラックブーン(タイ)
vs
朝陽・PKセンチャイムエタイジム(=品川朝陽/PKセンチャイムエタイジム)
▼ヘビー級 3分3R
植村真弥(WSR幕張)
vs
マイク・ポーチャッチャイ(タイ)
▼フライ級(50.8kg) 3分3R
竜哉・エイワスポーツジム(=奥脇竜哉/エイワスポーツジム)
vs
ゲオナーカー・オーボージョーナコーンパノム(タイ)
▼スーパーフェザー級(58.97kg) 3分3R
ウーコン・シットジャローンウィット(タイ)
vs
士門・エイワスポーツジム(=吉成士門/エイワスポーツジム)
▼58kg契約 3分3R
スーパーマン・バンチャメーク(タイ)
vs
馬渡亮太(治政館)
▼アトム級(46.26kg) 2分3R
ノンパーフォン・ファミリームエタイ(タイ)
vs
伊藤紗弥(尚武会)
▼アトム級(46.26kg) 2分3R
パヤーフォン・バンチャメーク(タイ)
vs
カナ・ウォーワンチャイ(=押川香菜/ウォーワンチャイプロモーション)
▼ミドル級(72.57kg) 3分3R
MIKE JOE(BATTLE FIELD/TEAM J.S.A)
vs
パンダ・スミシークンマ(タイ)
▼スーパーフェザー級(58.97kg) 3分3R
ザケン・キアトゥイナップ(タイ)
vs
パルコ・レンジャージム(レンジャージム)
▽プレリミナリーファイト
▼フェザー級(57.15kg) 3分3R
エイジ(レンジャージム)
vs
ミサイル雄(ONE’S GOAL)
▼スーパーバンタム級(55.34kg) 3分3R
福 僚太(健成会)
vs
コウキ・オーチャロンチャイ(BTCジム)
▼バンタム級(53.50kg) 3分3R
田中頌大(ONE’S GOAL)
vs
小林凛太郎(サクシードジム)
▼75.0kg契約 3分3R
YOHAN(T.K.F)
vs
クリスチャン・ジョセフ(尚武会)
▼バンタム級(53.5kg) 3分3R
ジュライ・ウォーワンチャイ(=石井寿来/ウォーワンチャイプロモーション)
vs
桂 英慈(クレイン)
▼ミドル級(72.57kg) 3分3R
マナオトーン・ルークジャオプラヤー(タイ)
vs
J(TSKjapan)
▽プレリミナリーファイト
▼75.0kg契約 3分3R
山本琢也(パラエストラ千葉)
vs
翁長将健(真樹ジムオキナワ)
▼57.5kg契約 3分3R
渋江健司(Y'ZD GYM)
vs
お松レンジャージム(レンジャージム)
▼63.5kg契約 3分3R
アントニオ・アピアット・ラブリック
vs
根本恵伍(ONE'S GOAL)