音楽劇『三文オペラ 歌舞伎町の絞首台』のフライヤービジュアル&主演の聖児セミョーノフらの開幕に寄せるコメントが公開
音楽劇『三文オペラ 歌舞伎町の絞首台』
2025年12月17日(水)より東京・新宿歌舞伎町SHINJUKU FACEにて上演される、音楽劇『三文オペラ 歌舞伎町の絞首台』のフライヤービジュアルが公開された。
本作は、劇作家ベルトルト・ブレヒトと作曲家クルト・ヴァイルにより1928年に初演された⾳楽劇『三文オペラ』を新たな解釈で上演する音楽劇。
出演者は、聖児セミョーノフ、秋吉久美子、もも(チャラン・ポ・ランタン)、大谷亮介、星田英利、渡部豪太、エミ・エレオノーラ、真洋、安部聡子といった、演劇のみならず、シャンソン、映画、アンダーグラウンド、アイドル、お笑い等多彩なバックグラウンドを持つ個性が集結。演出は劇団・地点の三浦基、プロデュース・音楽監督は湯山玲子。劇中音楽のアレンジと演奏はバッファロー・ドーターの大野由美子が務める。
今回、フライヤー・ビジュアルが公開に加え、主演の聖児セミョーノフ、プロデューサーの湯山玲子、音楽の大野由美子(Buffalo Daughter)、演出の三浦基から開幕に寄せるコメントも到着した。
公演開幕に寄せるコメント
■聖児セミョーノフ(メッキース役)
僕と同じくユダヤ系であった作曲家クルト・ヴァイルはナチスから逃れベルリンからパリそしてニューヨークへと活動の場を変えることを余儀なくされました。それぞれの地で違うスタイルで作曲しましたが、全然雰囲気の違うどの時代の曲を聴いても「ヴァイルだ!」と気がつくのです。どの曲も彼独自の美しさ、強さ、翳りと歪みのようなものを感じます。『三文オペラ』はベルリン時代ですが音楽の魅力を存分にお楽しみいただけると思います。
そしてブレヒトの書いたお話はかなりデタラメです笑。けれどその中に、酔っ払いのいい加減な戯言にはっとさせられるみたいな、ドキッとするような鋭い言葉がたくさん潜んでいます。悪党たちの言葉の中にこの世の真実なんじゃないかと思わされるものがあるのです。
ヴァイルとブレヒトがやっつけ仕事で創ったという逸話がある『三文オペラ』はテキトーで、けれどとても魅力的な作品です。どうぞお気楽お気軽に足をお運びください!
■湯山玲子(プロデューサー・音楽監督)
売れっ子だったブレヒトが、受け仕事としてテキトーに納品。しかし、それがクルト・ヴァイルの名曲と組み合わさり空前のヒットとなった『三文オペラ』は、「全員悪人」である登場人物たちの俗物キャラと、清らかで超叙情的な音楽との食べ合わせの悪さ(良さ?)が見所。
各国語バージョンでは語感の響きによって印象が相当違う。でもって、今回はロンドンならぬ歌舞伎町で、その半グレ⽇本語がどう響き渡るか? 大野由美子率いるスーパーバンドが繰り出す音質とリズム、役者たちの身体のセッションは必見です。
■大野由美子 from Buffalo Daughter(劇伴演奏・編曲)
実はちょっと苦手だったんです、クルト・ヴァイル。高校生の頃、コンピCDを聴いて、自分には刺さらなかったこともあって。湯山玲子さんから「現代版のクルト・ヴァイルで!」と声がけ頂き、ならばおもしろいかも!と参加させて頂きました。こういう機会をいただいたおかげで、三文オペラの曲をじっくり聞いて、メロディラインの美しさ、転調の連続の中に美しい展開があること、よくできてるなーって感心したり、とても魅⼒的である事をやっと発⾒できました。連日、いい塩梅の組み合わせのメンバー4人でセッションしています。楽しみにして頂ければと思います!
■三浦 基(演出)
ブレヒト『三文オペラ』の魅力はキザなところ、かっこつけてるところだと思います。今回は歌舞伎町に舞台をトレースしたことで⼩難しさもなくなり、ブレヒトの明るさやスカした魅力もより伝わりやすくなっているのではないかと。原作の持っているチャーミングな部分や優しさの裏にある残酷さや苦々しさが一瞬透けて⾒えて、それを音楽があっという間にさらっていってくれたら、年末にふさわしい作品になるのかなと思います。期待して見にきてください。
公演情報
日程:2025年12月17日(水)~21日(日)
会場:東京新宿歌舞伎町・SHINJUKU FACE
原作:ベルトルト・ブレヒト『三文オペラ』
演出:三浦基
プロデューサー・音楽監督:湯山玲子
メッキース:聖児セミョーノフ
ジェニー:秋吉久美子
ポリー:もも (チャラン・ポ・ランタン)
ピーチャム:大谷亮介
ピーチャム夫人:エミ・エレオノーラ
吟遊詩人:安部聡子
ルーシー:真洋
スミス:松本実
マサル:梅垣義明
ジロー:奥津裕也
ひめか:トースティー
えみり:藤井レオナ
フィルチ:星田英利
ブラウン:渡部豪太
演奏:小田朋美 海老原颯 宮下広輔
サウンド・ディレクター:ZAK
SS席 18,000円 /S席 11,000円 /A席 7,800円 /立ち見 4,000円
※別途ドリンク代600円(SS席を除く)
⼀般発売:2025年10月16日(木)