三四少女『RUSH BALL 2026』クイックレポートーー音楽と出会った人生の肯定「人生最高の夏休みにしたいと思います!」
三四少女 撮影=ハヤシマコ
三四少女『RUSH BALL 2026』クイックレポート
ATMCの3番手にやってきたのは、「ネオキューティーロックバンド」を標榜する三四少女だ。パンクとロリータを混合したピンクの衣装を身に着けたさっちゅー(Ba)をはじめ、そのスローガンに相応しいファッションアイコン的な要素を持つ彼女たちが産声を上げた地は、ここ大阪。もっと言えば、長い金髪を靡かせる川田羽撫子(Gt.Vo)は15時に登場するKANA-BOONを自身のルーツとして公表しているわけで、どの文脈を踏まえても『RUSH BALL』が彼女たちにとってのマイルストーンになることは想像に難くなかった。
しかし、「人生最高の夏休みにしたいと思います!」とスタートダッシュを切った三四少女のライブは、夢を叶えるだけでは終わらなかった。憧れをリアルへ手繰り寄せるのみに留まらなかった。その理由を端的に指し示めしていたのが、残すところ2曲、川田が語ったこんなMCである。
「私は今、大学4年生で。学生生活があと半年もしないうちに終わります。エントリーシートの書き方も分からないまま大人になって。まともな就活もしないままバンドマンになった。でも、みんなが笑顔でいてくれて、こうやって『RUSH BALL』に出られるなら、後悔なく学生生活を終えられそうです」
そう、三四少女のステージはバンドを選んだ己の人生の肯定であると同時に、音楽と出会った学生生活全ての結晶と相成ったのだ。
その気迫を具象化するように、オープナーに据えられた「ユートピア」から演奏はどこまでも骨太。メンバーが代わる代わるお立ち台へ飛び出したかと思えば、さっちゅーは肉厚な音像でオクターブを往復していく。そうそう、「ウッ! ハッ!」とマッチョな掛け声が響き渡った「激烈!シビカラ殺法」然り、「『RUSH BALL』まだまだやれるやろ!」と不敵に煽った「一生仲仔」然り、軽快なベースラインと四つ打ちのリズムを基調に、ギチギチまで言葉を詰め込んでいくスタイルが彼女たちのシグネチャーである。
とはいえ、三四少女が鳴らしている作品群は、決してシンプルなダンスロックではない。足取りの軽い三拍子有り、加速と減速を繰り返すテンポチェンジ有り、ハートマークが付与されたキュートな語尾処理有りの混沌とした展開を、まるっとポップに仕上げてしまう手腕こそが三四少女の特筆すべきポイントだろう。
加えて、「一生仲仔」のタイトルをはじめ、彼女たちの楽曲からは「ズッ友」や「一期一会」なんて、Y2Kや平成ギャルマインドと紐づいたキーワードも浮上してくる。だが、最新曲「初恋キラー」を「みんながエントリーシートを書いてる間に書いた、気持ち悪い曲です」と評した通り、4人は決してポジティブ一色の人間ではないはず。
だからこそ、<ある日あの子は消えたって>と自死を示唆する歌詞をしたためた「シュガースーサイド」で、ピリオドを打ったことにグッときた。タイトルコールより前に走り出すあんどりゅー(Dr)のドラム。マイクを放り投げた川田の咆哮。三四少女が初めて世に放ったこのナンバーは、「かわいい」とは対照的に思えるとげとげしいプレイによって、バンドの足跡と鬱屈とした日々に光を当てていた。
取材・文=横堀つばさ 撮影=ハヤシマコ
(『RUSH BALL 2026』オフィシャルレポートの一覧はこちら)
セットリスト
1.ユートピア
2.激烈!シビカラ殺法
3.一生仲仔
4.初恋キラー
5.シュガースーサイド
イベント情報
日程:2026年8月29日(土)・30日(日)
会場:大阪・泉大津フェニックス
時間:開場 9:30 開演 11:00
・8月29日(土)・30日(日)両日
・料金:中学生以上 ¥9,800-/KIDS ¥5,400-
・WEB販売:各日当日0:00〜各日当日19:30まで→https://eplus.jp/rushball/
・窓口販売:各日当日9:30〜各日当日19:30まで→会場 入退場ゲート付近の窓口にて販売
※WEB販売では電子
※窓口販売でもクレカ等キャッシュレスでのお支払いが可能です。
【シャトルバス】
・8月29日(土)・30日(日)両日
・料金:¥1,500-
・WEB販売のみ:各日当日0:00〜各日当日22:00まで
・発券方法:電子
※シーパスパーク、会場での販売はございません。
【駐車券】
・8月30日(日)のみ
・料金:¥3,000-
・販売方法:入庫時に¥3,000-をお支払いください。(現金のみ)
※キャッシュレスの受付はございませんのでご注意ください。
【お帰り直行バス(梅田・なんば)】
両日共、当日券はございません。
※すべての
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