Klang Ruler、粗大Band(from 台湾)、Newspeakが共演、泉大津から台湾公演へとバトンを繋いだ『RUSH BALL 2026 EXTRA SHOW』レポート
『RUSH BALL 2026 EXTRA SHOW』2026.8.31(MON)大阪・Yogibo HOLY MOUNTAIN
2026年8月29日・30日に大阪・泉大津フェニックスで行われた恒例の大型野外ロックフェス『RUSH BALL』(以下、『ラシュボ』)。全42組が出演し、大いに盛り上がったラシュボは終わってしまったが、3年ぶりの『RUSH BALL in 台湾』が9月18日(金)~20日(日)に開催されることが決定している。
そんな本編からの熱を引き継ぎ、さらにその先に待つ台湾公演へとバトンを渡す『RUSH BALL 2026 EXTRA SHOW』が8月31日に大阪・Yogibo HOLY MOUNTAINで行われ、Klang Ruler、粗大Band(from 台湾)、Newspeakが出演した。
Klang Ruler
1番手として登場したのは、『ラシュボ』初日でもオープニングアクトを務めたKlang Ruler。新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」をはじめ多くの楽曲をプロデュースするyonkey(Vo.Key)を中心に2015年に結成され、やすだちひろ(Vo)、かとたくみ(Ba)、SimiSho(Dr)、Gyoshi(Gt)でニューエイジ・ポップミュージックを鳴らす男女5人組バンドだ。
「楽しむ準備はできていますかー!」(やすだちひろ/以下同)と始まったライブは、CMタイアップ曲「ふめつ」でスタート。まずは挨拶がわりに、シンプルながらも青春の無敵さを表現したキラキラとしたPOPチューンを披露すると、アニメ『トリリオンゲーム』のエンディングテーマを飾った「アンビリーバブル」、今年1月にリリースされた「ZENZEN わかってない」をシームレスにつなぎ、会場の温度を徐々に上げていく。
「『RUSH BALL』最高でしたけど、今日の方が持ち時間をたくさん頂いているので、今日の方がKlang Rulerを存分に楽しんでもらえるんじゃないかと思って気合いを入れてきました」と話していたとおり、ノスタルジックな雰囲気が漂う「city rats」、男女ツインボーカルの強みを打ち出し、80年代のシンセウェイブの雰囲気が色濃く漂う「ジェネリックラブ」にダンサブルな「ちょっとまって」など、幅広い楽曲でバンドの持つ魅力を提示。それだけでなく、楽曲によってお立ち台に立ってソロを披露したり、手拍子を促したり、「レイドバックヒーロー」ではオーディエンスと「Baby」というコール&レスポンスを行うなど、楽しみつつもしっかりとフロアを盛り上げいた。そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、キャッチーで疾走感ある「Teenage Blue」、ポップな「ララバイ」を全力で届けてフィニッシュ!
「今日本当に初めましての顔がたくさんいるなって思って、こうして新しい出会いが生まれていることが嬉しいです。私たちが初めて出させてもらったフェスが『RUSH BALL』で、『RUSH BALL』は大切なフェス。そういう大切な繋がりで生まれた今日という1日がみんなにとって素敵な出会いや素敵な時間になってくれたら本当に嬉しいと思います」と話していたように、バンドのオーディエンスの双方にとって素敵な時間になったに違いない。
粗大Band
続いてステージに現れたのは、2日目のATMCに出演した2014年結成の台湾発の4人組POP PUNKバンド、粗大Band(from 台湾)。セットチェンジが終わると、老盧(Vo.Gt)、建龍(Gt)、羊羊(Ba)、倪倪(Dr)がステージ上で円陣を組み、気合いを入れてライブに臨む。
その意気込みそのままに「Hello Osaka! Are you ready?」(老盧)と始まったのは、「歡迎光臨外星人」。疾走感あるストレートなロックナンバーをかますだけでなく、ギターの建龍がご機嫌に動き回りながら観客を煽るなど、そのアクションでもフロアの熱をあげていく。老盧が身振り手振りを交えながら熱い歌声を響かせた「就是現在」ではクラップを引き出し、「深呼吸」では音に乗ってジャンプする姿も見られるなど、その熱量高いパフォーマンスとパワフルなサウンドでグイグイと魅了。メンバーもステージ上で跳ねたりするなど、実に楽しそうだ。
MCでは老盧が「Yesterday, we performed at Rush Ball and had an amazing time! Very happy!」と前日RUSH BALLに出演した幸せを話すと、建龍が日本語で「今日は初めてyogiboでライブができてめちゃくちゃ楽しい!ありがとう!『RUSH BALL』で俺らを見てくれた人いる? (手が上がったのを見て)来てくれてありがとう!」と言い喜ぶ姿も見られた。
そして、「俺らの言葉がわからなくても全然大丈夫。最後まで音楽で一緒に遊ぼうぜ!」(建龍)と話したとおり、中盤以降も耳馴染みのいいメロディ、多様なリズムからなる様々なナンバーで熱気を高め、「無可救藥的浪漫」では“Hey!”のコール&レスポンスでコミュニケーションを取るなど、積極的に観客を巻き込んでいく。観客を巻き込むといえば、ライブを観に来ていた台湾のオーディエンスに通訳をお願いし、「台湾と日本は友だちですよね。今後もっと日本に来られるように頑張ります」という言葉を届けてもらう一幕も。
これでより一層、歓迎ムードが高まった終盤、「留下來陪我」では跳ねるようなビートに合わせて観客同士が手をつないでステップを踏みながらダンス。また、ラストの「粗大Band」では途中のMCで通訳を務めてくれた男性客をステージに上げ一節を一緒に歌うなど、あまり見かけない光景もあったが、熱狂のうちにライブは終了! 音楽に壁はないことを十分に示した熱いライブだった。
Newspeak
そしてこのイベントのトリを飾ったのは、シアトル生まれのRei(Vo.Key)、カナダ国籍のSteven(Dr)、香川出身のYohey(Ba)からなる3ピースロックバンド、Newspeak。サポートギターを加えた4人体制でステージに現れるなり、歪んだギター、パワフルなドラムを響かせ始まったヘヴィな「RaDiO sTaTiC」で一気に会場の雰囲気を塗り替える。うねるようなベースラインや心地いいビートに体を揺らさずにはいられない「Media」、浮遊感漂うダンスナンバー「Lifedance」を畳みかけ、その音世界へと誘っていく。
「この場を一緒に楽しみましょう」(Rei)と、CMソングにもなった疾走感あふれる壮大な「Leviathan」でまた違ったサウンドスケープを見せるなど、スタイリッシュかつ多彩なロックサウンドを鳴らし惹き込んでいく。次はReiがアコギに持ち替え、披露されたのは「Burning Lungs」。「事務所から独立しました。いまバンドを一生懸命、楽しくやっているところですけど、次の曲は終わりの曲でもあり、始まりの曲でもあって……。独立を決めたタイミングで作った曲なので人生の節目にいる人がいたとしたらあなたの曲です」というメッセージを送り、壮大で大事な一曲を届けた。
さらに「全部を終わらせようと思ったときに作った曲です」とReiのピアノの弾き語りから始まった「Be Nothing」、そこからポジティブさを感じられる「State of Mind」へとつなぎ、本編ラストの「White Lies」へ。スケール感の大きなサウンドと伸びやかな歌声が会場を包み込んだ。もちろん、これで終わりではなく、「最後ぶち上げて終わりましょう!」(Rei)と、アンコールではサビの爆発力が心地いい「Blinding Lights」を、最後の最後まで世界観のある音楽を浴び、高揚感溢れるライブは幕を下ろした。
それぞれ個性ある3組が集った『RUSH BALL EXTRA SHOW』。観客にとってはまた新たな音楽に出会えた場になったことだろう。
取材・文=金子裕希 撮影=浜村晴奈
3年ぶりとなる『RUSH BALL in 台湾 2026』は、9月18日(金)に台北・The Wall Live Houseにて、ディストリビューションサービスFRIENDSHIP.とのコラボレーション企画『RUSH BALL in 台湾 2026 with FRIENDSHIP.』とし、台湾のプロモーターEMERGE MUSICとタッグを組んで開催。日本からはEnfants、台湾からは台湾を代表するロックバンドSorry Youthのほか、オーディションによりIvy to Fraudulent Gameの出演が決定。
19日(土)は台北・Legacy TERA、20日(日)はLegacy Taichung 傳 音樂展演空間にて、『RUSH BALL 2026 in Taipei & Taichung on the ROAD』として、[Alexandros]、クリープハイプ、04 Limited Sazabys、PEOPLE 1の4組で2都市を回るイベントツアーとなる。は日本からも購入可能となっているので要チェックだ。
ライブ情報
※日本からも購入可能
ライブ情報
日時:2026年9月19日(土)OPEN 17:00 / START 18:00 ※現地時間
https://maps.app.goo.gl/HR65JUhwsDTo87rz5
イベント公式サイト:https://www.rushball.com/2026/ontheroad/