Creepy Nuts『RUSH BALL 2026』クイックレポートーー2度目の大トリ「オレらも『RUSH BALL』もみんなも“のびしろ”しかないわ!」

レポート
音楽
2026.8.30
Creepy Nuts 撮影=田浦ボン

Creepy Nuts 撮影=田浦ボン

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Creepy Nuts『RUSH BALL 2026』クイックレポート

2日間に渡って開催された『RUSH BALL2026』もいよいよフィナーレへ。大トリのCreepy Nutsのステージを間近に体感しようと、フィールドにはぎっしりと観客が詰めかけている。2016年にATMCに初出演して以来、台湾公演なども含め今年で8回目の出演となる彼ら(『RUSH BALL☆R』も含めると9回!)。2020年のコロナ禍ではソーシャルディスタンスを保ちながらも、見事に大トリを務めた。そしてこの日、初出演から10年で2度目の大トリ! しかもタフなロックバンドが並ぶラインナップの中で、ヒップホップアーティストがイベントを締めるという『RUSH BALL』だからこその構図だ。『RUSH BALL』スタッフが彼らに託した思いとは何なのか。その答えは、ステージにすべて詰まっていた。

雑踏の中を足音が近づき、ドアを開く音が聞こえるーー。お決まりのSEなのに、この日は期待値がさらに跳ねあがる。「『RUSH BALL』、ただいまー!!」、R-指定が叫び「ビリケン」へ。攻撃的でハイテンションなビート、そして大阪出身のR-指定らしい、大阪カルチャー満載なリリックを、見ているこちらが息切れしそうな高速ラップで次々と繰り出す。そこへ特効の火柱が上がり、真っ赤な閃光が観客を照らす。初っ端から良い予感しかないステージに、会場が一気に湧く。

「一緒に夜更かししよかー、大阪!」の誘いで始まった「よふかしのうた」。夜はまだまだこれからだと言わんばかりの“夜更かしカルチャーナンバー”が、疲れた体をもう一度起こしてくれる。キャッチーなサビ、緩急のあるビートにフィールドが大きく揺れ、ビカビカと光る照明がクラブのフロアみたいな高揚感を生み出す。

「『RUSH BALL』ただいま! 本日このステージのトリを務めさせていただきます、Creepy Nutsと申します」。R-指定は“ただいま”の理由を語る。結成したての頃から出演しているフェスであること。R-指定が大阪出身、しかも会場に近い堺市出身ということもあり、『RUSH BALL』は自分たちにとっての“ホーム”だと切々と語る。

そして1曲目から大盛り上がりの観客に感謝を伝えつつ、「まだまだ盛り上がっていけるはず、自分たちのライブにルールはない、好きに騒いで盛り上がってほしい」と、8月19日に配信リリースしたばかりの新曲「Running Wheel」へ。フォンクの要素を取り入れた挑戦的なトラックに、R-指定が新境地を切り開くフロウと表現力を重ねる。叩き上げの現場から、さらにその先へと進もうとする2人の気迫を感じる1曲だ。重厚感&中毒性のあるトラックに強烈なリリック。これからの彼らにとって“ロックアンセム”になり得る予感がひしひしと伝わる。気迫のステージは「ちゅだい」へ続き、ヒリつくトラックの上を滑らかに流れるフロウが最高に気持ちいい。

「次はオレの相棒にも注目! “世界一の指先”を持つ男!」。DJ松永もターンテーブル・ルーティンで、これでもかと変幻自在なハイスキルを見せつける! スクリーンに映る手元の映像にくぎ付けになるオーディエンスたち。ステージに目を向けると、DJ松永のプレイにドヤ顔をしているR-指定の姿もあり、2人の息の合ったプレイに改めて惚れ惚れする。

ステージ中盤、チビっこから大人まで大喜びで歌って踊っていたのが、世界的にバズったビッグアンセム「Bling-Bang-Bang-Born」だ。誰もが歌って踊って騒いで、最後の一音まで味わい尽くす。それでも2人はまだまだ物足りない。「もう疲れた? 今日、このステージでは1mmも出し惜しみせんと、残ってる元気、全部置いてってよ!まだ踊れるアホ、どんだけおんねん!」と「Mirage」「二度寝」へ。言葉遊びと音遊び、Creepy Nutsの魅力満載な多彩なナンバーを次々と繰り出していく。

この日のラインナップを振り返り、R-指定は「ハルカミライ、SiM、BRAHMAN、ELLEGARDENのあとになんでラッパーが出てくるねん!」と自らを揶揄しつつ、「マイクとターンテーブルで挑んできて、今では『RUSH BALL』がホームになったと思っている。異端なオレたちに初めてフェスのトリをくれたのも『RUSH BALL』でした」と、2020年の初の大トリを振り返る。

「バトンを繋ぐ感覚、あの時にわかったよ。今はギューギューに人が入って、飛んで歌って、声が出せるようになってる。6年の間に『RUSH BALL』はコロナ禍前よりも激しくなっている! 最高!」と、今この瞬間のステージを噛み締める。そして「『RUSH BALL』というイベント、オレらCreepy Nutsだけじゃなく、今日バトンを繋いでくれた全アーティスト、そしてお客さんに言える言葉がある。色々あってここまで来たけど、『RUSH BALL』もみんなも、この先ももっとヤバいんちゃうの? ……要するに、オレらも『RUSH BALL』もみんなも“のびしろ”しかないなー!」と、言葉通りのアンセム「のびしろ」へ。

弾むサウンドに乗せ、観客とのシンガロングもハンズクラップも息ばっちり♪ カラフルなロックバンドTシャツを着た今は観客が踊り、歌い、大騒ぎし、そのままラスト「オトノケ」まで豪快に突き抜けていった2人。「あっちでも騒いで~♪」、残すATMCでの神聖かまってちゃんへバトンを繋ぐと、盛大に花火が打ちあがり『RUSH BALL2026』の大トリのステージが幕を閉じた。

取材・文=黒田奈保子 撮影=田浦ボン(Creepy Nuts)、ハヤシマコ(花火)

(『RUSH BALL 2026』オフィシャルレポートの一覧はこちら

セットリスト

Creepy Nuts『RUSH BALL 2026』クイックレポート
1.ビリケン
2.よふかしのうた
3.Running Wheel
4.ちゅだい
5.Bling-Bang-Bang-Born
6.Mirage
7.二度寝
8.のびしろ
9.オトノケ

イベント情報

『RUSH BALL 2026』
日程:2026年8月29日(土)・30日(日)
会場:大阪・泉大津フェニックス
 
『RUSH BALL 2026』オフィシャルHP
https://www.rushball.com

イベント情報

『RUSH BALL 2026 EXTRA SHOW』
日程:2026年8月31日(月)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:大阪 Yogibo HOLY MOUNTAIN
出演アーティスト:
Klang Ruler/粗大Band(from 台湾)/Newspeak
 
情報>
前売り料金:¥3,900- 
★当日、RUSH BALL 2026@泉大津フェニックスの半券を
お持ちいただいた方には¥1,000-キャッシュバック!

★International Tickets★
First-Come, First-Served Presale Period:Jul 25 (Sat) 18:00 – Jul 30 (Thu) 23:59 JST
https://eplus.tickets/rushball_es/

<公演詳細ページ>
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