インナージャーニーが最新EPに込めた願い、カモシタサラが想い描くバンドの未来を語る

動画
インタビュー
音楽
2026.10.28
インナージャーニー

インナージャーニー

画像を全て表示(4件)

愛を両手にしっかり持って、心の旅をはじめよう。メジャーデビューから5か月、インナージャーニーから届いた最新EP『その瓶を覗けば』は、愛と冒険をテーマにしたコンセプト作だ。シングル「Toi toi toi!」「終わらない夜の守り方」(アニメ『世界最強の後衛〜迷宮国の新人探索者〜』エンディングテーマ)を始め、カモシタサラ(Vo&G)のイマジネーション豊かな創作力と親密な歌声、本多 秀(G)の独創的なギタリスト&アレンジャーの才能が花開く全8曲に、バンドの過去と未来が凝縮されている。「この歌があなたの居場所になれるように」と願いを込めて歌い続ける、カモシタサラの話を聞こう。

――メジャーデビューから5か月。あっという間に初夏から秋になりました。

速いです。びっくりします。ほんと速すぎて。

――メジャーデビュー後、一番幸せな出来事は?

アニメのタイアップをつけていただいたんですけど、YouTubeコメントを見るのがすごく楽しくて。外国の方が多いんですよ。外国で日本のアニメを見てる人がいっぱいいるので、いろんな言語のコメントを翻訳して読むのが楽しいです。言葉がわかんなくても、「海を越えてインナージャーニーの音楽が届いているんだな」みたいな気持ちになって、それがすごく幸せなことでした。

――ライブはどうですか。印象的な出来事とか。

イベントに出て、その場で「さっきのライブめっちゃ良かったです」と言ってくれたり、新しいファン層にも広がった気がしますね。あと、自分たちの自主企画ライブ(8月6日/渋谷Milkyway)で、中学生の頃から好きだったCzecho No Republicさんをお招きしてライブして、ボーカルの武井優心さんは体調不良で来れなかったんですけど、タカハシマイさんに歌っていただいて、本当に幸せでした。自分がバンドを始める前に「音楽っていいな」と思った原点みたいな人に、自分たちの企画で出てもらえて、その上「クリームソーダ」という曲をワンコーラス、カバーしてくれたりして、こんな幸せなことはないというか、「バンドをやっていて良かった」と思った瞬間でしたね。

――メジャーデビューのタイミングで、「自分は音楽に救われたから、今度は音楽で救いたい」というような話をしてましたけども。先輩バンドへの憧れは、未だに変わらないですか。

変わらないです。メジャーデビューからちょっと時間は経ちましたけど、ここから頑張るというスタート地点にいるので、いろんな先輩の力を借りて、しかも今までは憧れとして、一線を引いていた場所にいた先輩たちが同じステージに立ってくれて、より頼れる存在になったというか、いつでも悩みをちょっと言える気がしていて。そういうところに立ってくれたのがすごいありがたいです。

インナージャーニー

インナージャーニー

――これからもいい出会いが増えますように。そして10月21日、メジャーレーベルで初の8曲入りEP『その瓶を覗けば』が出ます。8曲で一つの物語になっているようなコンセプト作品で、あんまり最近そういうスタイルのEPやアルバムはあんまりないので、じっくり浸りながら聴きました。映画やドラマのように。

嬉しい。今の時代、プレイリストに1曲ずつ入れて、みたいな聴き方が多いと思うんですけど、あえて1曲目から8曲目まで音楽の旅をしてもらうという、今の時代だからこそこういうものを作りたいというのがあって、アナログな手法でやってみました。一つのテーマを持って、並び順も考えて、そういう意味ではすごいジャーニーできた作品になった気がしてますね。

――8曲の中に、心の旅があると思います。それって、「Toi toi toi!」でデビューする前に、ストーリーが決まっていたということですか。

全然決まってなかったです(笑)。まず2曲目「風のひと」から3曲目「Toi toi toi !」の流れを考えていって、このEPの歌たちに共通してるものって何だろう?と考えた時に、誰かの居場所を作るとか、人間の感情の原点の部分を歌っている感じがして。ギターの本多くんと曲順を話して、「誰も知らないところ」は絶対8曲目だよね、というのが共通してあったので、この曲で愛について歌った後に、何回も最初に戻ってこれるような作品にしたいと考えて、「このEPを表すような曲を最初に持ってこよう」と言って、そのために書いたのが1曲目「その瓶を覗けば」です。だから「その瓶を覗けば」は、「誰も知らないところ」と同じアルペジオのテーマから始まって、同じキーで「風のひと」に繋がる構成で考えていきました。

――そういう、繋がりを考えて曲を作るやり方は、初めてですか。

初めてですね。全体をまとめる芯というか、この歌に誘われて、2曲目から8曲目の旅をするみたいなテーマで進もうと思ってました。歌がメッセージボトルのような役割をするものだとずっと思ってたんですけど、そのメッセージボトルの役割をするのが1曲目みたいな、そういう構成を考えました。

――それぞれの曲は、タイアップがあったり、別々の生まれ方をしているはずなのに、並べると一つのストーリーが見えて来る。それは元々サラさんの中にあるものが、一貫してるからなんじゃないかなって気はしますけど。

そうかもしれないですね。(EPの構成を)考えてた時に、学校とか会社とか家とか、いろんな場所で居場所がないってなっても、「歌の中に居場所を見つけてほしい」という気持ちがずっとあって、そういうことをたぶんずっと歌っている気がします。

――それはもう、バンド結成の時からずっと。

そうですね。「この歌があなたの居場所になれるように」みたいな感じで歌ってきて、今回、さらに思いを確かにした感じがありました。過去の自分に歌うこと、イコールそれだったという感じです。

――元々サラさんの作る曲って、普遍性があるというか。自分のことを歌いつつ、物語の主人公のような感じもあって、「私はこう思う」っていうメッセージソングとはちょっと違うじゃないですか。

そうですね。

――だから、生身の自分と、歌の中の主人公とは、分けて考えているんだろうなと思うんですね。その二つは違うものですか。

違うこともあるんですけど、例えば何かテーマを持って、映画に影響を受けて作ったものが、気づいたら自分も思っていることだったりするというか。自分以外の主人公が思っていること、自分が思っていることが重なる部分を、ずっと歌ってる気がしていて。

――はい。なるほど。

歌を作る時に、絶対自分に嘘はつきたくないし、何十年、何百年後に歌ってもーー何百年後は無理か(笑)。でも自分が年を取っても歌い続けられるというか。歌ってて恥ずかしくないものを歌いたいっていう気持ちで作っていて、そこがその共通性に繋がっている気がします。

カモシタサラ(Vo&Gt)

カモシタサラ(Vo&Gt)

――EP全体のストーリーに戻ると、ジャケットに出て来るこの子、「レレ」が物語の主人公。

レレは元々別の星にいて、1曲目「その瓶を覗けば」のワンフレーズを聴いて、この寂しい星から、居場所のない場所から、あったかくて楽しい場所を目指して、いろんな感情の旅をしたくなって、今いる場所から出てみようと思って飛ぶんですね。その星からバーっと飛んで、地球に落下して、「風のひと」になり、地球のいろんなところ行ってーー。

――車に乗って走ったり(「トンネルを抜けて」)、海底(「海底ランデヴー」)にも行ったり。

そうなんですよ(笑)。あらゆる場所に行くんです。そこでいろんな感情を持って、「こんな世界もあるんだ」と思いながら、最後に「自分とは何か。愛とは何か」というところに行き着いて、気持ちを新たにして、元いた星に帰っていく。

――帰っていくんですよね。最後は。

そうなんです。やっぱり、帰っていきたいんですよね。自分が生きているだけで愛されていたということは、最初に気づけていなかっただけで、「あなたは愛されている」ということは、絶対に伝えたかったというかーー「生きているだけで誰かが愛してくれてる」とか、ずっと自分的には綺麗事だと思ってたんですけど、それでも命というものに対して、愛というものに対して諦めたくない自分もいてーー歌では何でも言えるから、その希望の部分をずっと歌い続けたいと思って、最後は愛の歌で締めました。「変わらない愛を注ぎ続けることによって、心が解ける瞬間はきっとあるはずだ」という希望を捨てたくなくて、こういう終わり方にしました。

――どっちかというと、信じなかった方でしたか。

未だにそんなに信じてはないんですけど、でも、どこかに希望は持っていたいというのは、ずっとあるみたいで。なんなんですかね、これは。

――それはやっぱり、救われた経験があるからじゃないでしょうか。生きているだけで大丈夫だよって、思わせてくれる何かが。

確かに。私にとっての愛は、音楽の中にあった気がする。

――そうだとしたら、主人公はやっぱりサラさんの分身ですね。レレというキャラは。ちょっと話が脱線しますけど、ジブリでもディズニーでもいいんですけど、物語とか映画とかで、好きなキャラとかいますか。自分の分身だと感じるような。

ああー、自分っぽいなと思うのは、『千と千尋の神隠し』ですね。特に最初の頃の、千尋がどんくさいところ。

――なるほど。なるほどとか言っちゃいけないか(笑)。

あの千尋を見てると「私すぎる」と思って、「がんばれー!」みたいな気持ちになります。雑巾がけが非力すぎて、一人だけ何周も遅れるみたいなシーンとか、ほんとに自分を見てるようで、周りと足並みを揃えられない感じがあって。でもその中で姉御肌のリンさんに助けられ、どんくさいねと言われながら、可愛がられながら、だんだん育っていくの見てると、ほんとに「私は千尋かも」とか思いました。千尋は最終的に強くなるから、私もああいう感じで、揉まれながら強くならないとな、と思いながら、未だにどんくさいんですけど(笑)。

――修行中なんですよ、きっと。メジャーデビューして、雑巾がけを頑張ってる。違うか(笑)。

でも、揉まれながらやっていきたいですけどね。あと、カオナシみたいな人に好かれる感じとかも、めっちゃ似てるんですよ(笑)。学校でちょっと浮いてる人とか、私は特に優しくしてるつもりはないんだけど、その子に異様に好かれるみたいな。たぶん、拒否をしないからだと思うんですけどね。気に入られて、ずっとついてきちゃうとか、そういうことがあったんです。小中高と、そういうことが結構あったりして。

――千尋ですねぇ。

そういう人生なのかもしれない。それも面白いというか、逆に自分の強さでもある気がして。でも千尋みたいに強くなりたいですね。

――いい話。『千と千尋の神隠し』みたいに優れた物語って、こんなふうに自分に置き換えて話せるんですよね。たぶんいい歌もそうで、「これは私のことかも」みたいな。インナージャーニーの歌も、そういうふうになっていくと面白いんじゃないかなって思うし、そうなったら強いですよ。

確かに。ライブに来たお客さんからいろんな感想を聞くんですけど、例えば「グッバイ来世でまた会おう」という曲を、実家で飼ってた猫が死んじゃった時に「この曲を聴いて救われてました」という人もいましたし、「この曲って失恋の時でもOKなんだ」とか、そういうのもあるし。全然違う解釈で、違う境遇の時に聴いてくれてたりしてて、そういういろんな解釈を聞くのがすごい楽しいですね。

――それは本当に、いい歌の証明だと思います。

そういう歌でありたいというか、解釈はもう何でもOKです。今回のEPで言うと、「その瓶を覗けば」を友達に聴かせた時に、私のイメージだと、空から瓶が降ってきて、地球にだんだん近づいてくる曲だと思って作ったんですけど、これを聴いた子は全然違う解釈で、「地球にいる僕を、カモシタサラが歌とともに別の場所に引っ張ってくれている感じ」で、(テンポが)だんだん速くなっていくのが「別の星に連れていってくれてる感じがする」と言っていて、「そのパターンもあるんだ」とか思ったりして。

本多 秀(Gt)

本多 秀(Gt)

――連れていかれる感覚を持ったんですね。

でも「それも楽しいね」みたい、すごい納得いっちゃって。だからみんな、好きなようにいろんな解釈してほしいですね。あと、「ノイズラジオ」という曲に、今回初めてシンセを入れてみて、このEPでは1曲目「その瓶を覗けば」と5曲目「海底ランデヴー」と6曲目「ノイズラジオ」で初めて使ったんですけど、私にとっては地球の要素というか、人間が生み出したギラギラな部分、都会的な感じでダンスをしようみたいな気持ちで、シンセを入れてみたんですけど、「地球の波動を感じる」みたいな意見もあったりして、いろんな捉え方ができる作品になってると思うと、楽しいですね。いろんな意見を聞くことが。

――「ノイズラジオ」のアルバム・ヴァージョンは素晴らしいですよ。その昔、くるり「ワンダーフォーゲル」を聴いた時と似た感動を覚えました。

おおー。実は今回のEPのリファレンス(参考曲)に、くるりもありました。ただ「ノイズラジオ」をこのアレンジにしたのは、PULPの影響があって。1年前の大阪公演を見に行ったんですけど、年を取っても続けているジャーヴィス・コッカーの美しさにやられちゃって。フロアでは老若男女が踊ってるんですよ。「ダンスの力ってすごいな」っていうことを思って、明るさの中にちょっと切なさがあって、たぶんそれぞれの人生の、明るいけどちょっと泣きたくなる瞬間みたいなものを持ち合わせながら、今一体となって踊っているんだ、みたいな感覚にすごい痺れて。そういうダンスな曲が欲しいなと思った時に、「ノイズラジオ」がぴったりなんじゃないか?と思って、今回再構築してここに入れてみました。

――いい話。じゃあ、今日来ていない人を褒めましょう。ギターの本多秀くんは、今回のEPでどんな活躍をしてくれましたか。

本多くんはギタリストとして、今まで以上に大暴れしてくれてます。1曲目「この瓶を覗けば」とか、「やれるだけ、ここでバーッてやりまくってくれ」と言ったら、やりまくってくれました。「ここで大暴れ」みたいなことだけ伝えたんですけど。

――大暴れですね。「その瓶を覗けば」のギターソロはほんと凄い。

私が歌録りの時にちょっと風邪引いちゃって、今日は帰って明日に備えようという時に、本多くんが別の場所でギターを入れて私に送ってくれたんですよ。そのアレンジを聴いた時に、思ったよりも倍の大暴れが来て、「よし、私もやってやろうじゃないか!」みたいな気持ちになって、すごい共鳴した瞬間でした。「本多くんのギター最高!」と思ったのが、まずこの1曲目ですかね。

インナージャーニー「海底ランデヴー」Music Video @ a favorite Café

――間違いないです。

2曲目「風のひと」は、実は3年前ぐらいにレコーディングしてて、でもギターのアグレッシブさはそのままありますし――(曲名を見ながら)全部そうですね。「トンネルを抜けたら」も大暴れしてるし。しかもベースと掛け合うようなギターソロがあったりして、よりかっこいいものを見せてくれてるなという気がしつつ、ギターだけじゃなくて、今回本多くんは、アレンジャーとしての頭角をかなり見せつつあると私は思っております。

――おお。そうですか。

私が「こんな感じで」しか言えない部分をうまいこと汲み取って、けど本多 秀節(ぶし)でしっかり裏切りながら返してくれる、みたいなことが多くて、そこが今回面白かったですね。「トンネルを抜けたら」も、私はのどかな道をエイトビートで淡々と進んでいるイメージで考えてたんですけど、それだけだと、人生という道を進んでいく表現として物足りないと本多くんは考えたらしくて、気づいたらドラムがすごいアッパーな感じになってて。私は最初、ちょっと否定してたんですよ。

――あ、そうですか。

「こういうイメージじゃなかったんだけど」とか言ってたんですけど、何回かやり取りしてるうちに、「このほうががいいんじゃないか」と思い始めて。聴いてるうちにしっくりくるみたいな良さが、本多くんのアレンジにはあるなと思ってて、聴けば聴くほど「いいかも」って思うアレンジを持ってきてくれるというか。「海底ランデヴー」もそうなんですけど。あと「その瓶を覗けば」で「シンセを入れたい」って言ったには私で、最初にデモを送った段階では、一定のテンポで進んで終わる感じにしてたんですけど、本多くんなりに、レレが地球に降りて来るということは、大気圏を突破してどんどん加速するから、「テンポが速くなっていったほうがいい」と提案してくれて。

――はい。なるほど。

最初は、歌いながらどんどん速くなるアレンジを出してきたんですけど、私が「それはちょっと嫌だ」と言って、最後だけ速くするのに落ち着きました。でもそれがあったからこそ、オルタナっぽいというか、落ち着かないでかっこよくなるというか、コブシを上げたくなる感じになったのは、本多くんの貢献度大です。

――素晴らしい。さすが。

あと、8曲目「誰も知らないところ」ですね。オルガンとか、ハモリのアレンジとか、サポートメンバーと相談しながら色々やったんですけど、間奏のところでーーこの曲は、EPの最後に持ってくることが決まっている状態でアレンジを考えていたんですけど、色々な感情の旅をした終着点で、愛を持ち帰る段階で、自分の星に帰っていくことを、どうやったら表現できるか?を考えて。ただ帰っていくだけじゃなくて、色々あったことを思い出して過去に戻ってみたり、それを表そうと思った時に、何かにヒントがあるはずだよねっていう話をして、一緒に『TENET テネット』を見たんですよ。クリストファー・ノーラン監督の映画を。それは、現在進行形の世界と過去に遡った世界が、順行と逆行の世界がごちゃごちゃになっている映画で、この「順行と逆行が使えるんじゃないか」みたいなことを話し合って、まず現在の2026年の音をそれぞれ録音して、街の音を入れて、逆行を表現するために「逆再生したものも入れよう」ってなって、それを交互に入れてます。

――すごい。めちゃ凝ってる。

この曲は、ハーモニーを入れた後にオルガンを入れたんですけど、教会で鳴ってるみたいなハモンドオルガンで、そこに混声の合唱を入れると「戻っていく感」が強くなって、壮大になりすぎちゃったんですよ。そこで「ここは抜いて。ここは入れて」という抜き差しを、その場でいっぱいやりながら研究して、すごい時間をかけて最後に録ったんですけど、結果、とてもいい具合に過去に回帰していくイメージができて、音の力で歌詞の世界がより広がったなって思いました。

――そういうことができるのも、メジャーレーベルの幸せなことだと思います。

確かに。私たちが「やりたい」と言って、「じゃあハモンド使おう」「子供の声を入れよう」とか、やりたいことを全部やらせてくれるのがすごく嬉しいです。

――EPの裏テーマは、ありがとうキングレコードさん。

そうですね(笑)。

インナージャーニー「風のひと」Music Video @ a favorite Café

――さぁ、そしてリリース後にはツアーが始まります。11月12日から香川、福岡、東京、愛知、大阪を巡る『インナージャーニー TOUR 2026「その瓶を覗けば」』。どんなツアーになりますか。

今、絶賛セトリを組んでるんですけど、このEPの世界観を表現できる、それをお客さんに生で伝えられる場所なので、本当に頑張りたいですね。

――シンセとか、どうします?

今回初めて、ライブで同期を使ってみようと思ってます。この間、サーキットライブで初めて同期を使ってみて、結構難しいんですけど、楽しくなりそうな気がします。音の幅が広がるので、心強いというか、楽しみです。あと、大阪と東京はワンマンなんですけど、香川、福岡、愛知はゲストを呼んで、愛知のSakurashimejiさんは以前にも対バンしてますけど、あとは全員「はじめまして」で。香川はKEPURAさんと元The Songbirdsの上野皓平くん、福岡はKEPURAさんと岩崎桃子さん、ねぎ塩豚丼さんというガールズバンドに出てもらいます。それぞれ色が違って、でも全部のアーティストにインナージャーニーと共通する何かがあると思ってお誘いしたので。

――楽しみです。

今回のEPの裏テーマというか、私が大事にしていることが、「偶然の出会いによる衝撃」で。歌の中で偶然出会って人生が変わる、みたいな衝撃を味わってほしいと思っていたので、インナージャーニーのお客さんが対バン相手と出会って衝撃を受けたり、逆に向こうのお客さんがインナージャーニーと出会って受ける衝撃もあるはずだと思いながら、新しい出会いがどんどん広がっていったら嬉しいなと思ってます。

――ツアーが終わったら今年も終わりで、来年はデビュー2年目。新人から抜け出して次のステップへ、どんな目標を持っていますか。

私が年上の世代に受けた影響を、そのかっこよさを自分たちでやりつつ、次の世代にーーとかいう年齢でもないですけど(笑)。でも「インナージャーニーに影響を受けてバンド始めました」とか言われたら、めっちゃ嬉しいですね。この間、サーキットイベントで仙台に行ったんですけど、「大学でコピバン」してますとか、いろんな場所でそういう話を聞くんですよ。インナージャーニーが今誰かの青春を作っているんだ、と感じてそういうバンドにどんどんなっていきたいなって思いますね。


取材・文=宮本英夫

インナージャーニー「その瓶を覗けば」Music Video

リリース情報

インナージャーニー Major 1st EP『その瓶を覗けば』
2026年10月21日Release
 
<CD収録曲> 
01.その瓶を覗けば 
02.風のひと 
03.Toi toi toi ! 
04.トンネルを抜けたら
05.海底ランデヴー 
06.ノイズラジオ(AL ver.) 
07.終わらない夜の守り方 
08.誰も知らないところ
 

ツアー情報

インナージャーニー TOUR2026「その瓶を覗けば」
11月12日(木)香川 高松TOONICE Guest:KEPURA / CÓHE(上野皓平)
11月14日(土)福岡 天神ライブハウス秘密 Guest:KEPURA / ねぎ塩豚丼 / 岩崎桃子
12月13日(日)東京 渋谷O-Crest ワンマンライブ
12月18日(金)愛知 名古屋HeartLand Guest:Sakurashimeji
12月20日(日)大阪 心斎橋Pangea ワンマンライブ
シェア / 保存先を選択