映画×舞台のダブルプロジェクト、ついに始動!映画「真田十勇士」クランクアップ会見
映画「真田十勇士」
堤幸彦監督、中村勘九郎主演の映画「真田十勇士」のクランクアップ会見が17日(木)、都内で行われた。
本作は、天下の名将とうたわれる真田幸村が、実はヘタレな武将だったという、数々の演劇作品を手掛けたマキノノゾミの脚本をもとに作り上げた作品。猿飛佐助を中心に結成された「真田十勇士」たちが、嘘八百で幸村を稀代の名将に仕立て、徳川との決戦に挑むさまを描く。
クランクアップ会見には、堤監督をはじめ、勘九郎、松坂桃李、大島優子、加藤雅也、大竹しのぶ、永山絢斗、加藤和樹、高橋光臣、石垣佑磨、駿河太郎、村井良大、荒井敦史、青木健が映画の衣装に身を包み、レッドカーペット上で役柄を彷彿とさせるポーズを決めながら登場した。
石垣佑磨/映画「真田十勇士」
青木健/映画「真田十勇士」
駿河太郎/映画「真田十勇士」
勘九郎は「撮影は2か月にわたる過酷なものだった」と語りだす。「時代劇で戦国ものということで、ある程度は覚悟はしていたんですが、予想以上の大変で。でも顔だけではなく心の中もかっこいい俳優陣の皆様方、そして優秀で信頼できるスタッフの皆様方のおかげで無事撮影を終えることができた」と感謝の気持ちを込めて挨拶。
中村勘九郎/映画「真田十勇士」
霧隠才蔵役の松坂は、「台本からでは想像できないことがたくさん巻き起こっていて、空を飛んだり、馬とともに走ったり、敵陣に突っ込み敵兵をばっさばっさと斬り倒す、忍者というのは少年漫画を地で行くような動きの連続だなと思い、本当に楽しい日々を過ごせた」とコメント。ただ、堤監督から「馬と並走して」というオーダーについては「この人は何を言っているんだ?」と目が点に。「馬と同じスピードで走るのはさすがに無理」と伝えたが「大丈夫です。同じスピードで走っているところだけ使うから。やってください」と返され、さらには「忍者なので腕は絶対に振らないで」という無茶ぶりに困り果てたとのこと。
松坂桃李/映画「真田十勇士」
くのいち・火垂(ほたる)役の大島は「男くさい現場だった(笑)皆さんが舞台から始まって映画に入ってきたこともあって仲が良く、遠目から見ても素敵な現場だなあと思っていた」と振り返る。なお、大島もくのいちということでワイヤーアクションに挑戦。自分が手にするマイクを木に見立て、もう一方の手の指で「こう、木(の側面)を走るというのが非常に大変だった」と笑いながら説明していた。
大島優子/映画「真田十勇士」
幸村役の加藤雅也は「幸村という気の弱い男が偶然戦績を残せたという設定が非常に気に入っている。どの程度までコメディをやればいいのかということ、その上で男が死を覚悟したときに修羅のごとく立ち向かって本当の武将になる姿を描く…そのさじ加減をうまくやらないと、と監督と話しあっていた」と撮影当時を振り返っていた。
加藤雅也/映画「真田十勇士」
淀殿を演じる大竹は、ほとんど外に出ない役柄故、武将たちの活躍を直接見ることができなかった。だが監督からカット割りを見せてもらうとその凄さに唖然とし、「これ本当に人がやるんですか?アニメにしたほうがいいんじゃないですか?」と堤に語った話をすると、共演者たちから思わず笑い声が。
堤幸彦、大竹しのぶ、大島優子/映画「真田十勇士」
このほか、由利鎌之助役の加藤和樹は「過酷でしかしそれ以上に楽しかった。勘九郎さんを中心としたチームで、今回新しく加入された方も一丸となって作り上げた作品、このメンバーでないとできない作品になった」、三好清海役の駿河は「十勇士の中では最年長ですが、こんなに走らされるとは思わなかった。こんなに立ち回りがあるとも…」そして海野六郎役の村井は、「撮影は冬だったが非常に寒く、たまに雪が降ってくる寒さだった。それを弾き飛ばすくらいのキャスト・スタッフの熱さで画面いっぱいに男気があふれていると思う」と思い思いの感想や作品の出来上がりに胸を張っていた。
加藤和樹/映画「真田十勇士」
村井良大/映画「真田十勇士」
永山絢斗/映画「真田十勇士」
高橋光臣/映画「真田十勇士」
荒井敦史/映画「真田十勇士」
堤監督は、「(この映画は)監督の私が何度観ても面白いし、ハマる。日本映画でできるあらゆる事を詰め込んだ。盆・暮れ・正月がいっぺんに来たような映画に仕上げたい。ただいま絶賛編集中です!」と意気込んでいた。
本作の公開と同じタイミングで舞台版「真田十勇士」も再演される。舞台版の詳細は後日発表になるとのこと。こちらも楽しみに待ちたい。
中村勘九郎、松坂桃李/映画「真田十勇士」
監督:堤幸彦
脚本:マキノノゾミ
主演:中村勘九郎
出演:松坂桃李 大島優子 ほか
企画・製作: 日本テレビ放送網
制作プロダクション: オフィスクレッシェンド
撮影時期: 2015年12月2日〜2016年1月
完成:2016年8月予定
配給:松竹・日活
公開:2016年9月22日(木・祝)全国ロードショー
時期:2016年9月
劇場:新国立劇場中劇場
演出:堤幸彦
脚本:マキノノゾミ
主演:中村勘九郎
備考:2016年10月 横浜公演(KAAT神奈川芸術劇場)、兵庫公演(兵庫県立芸術文化センター)あり