ドラマ『HiGH&LOW』が3部門で受賞 『極道大戦争』三元雅芸がベストアクション男優に 第4回ジャパンアクションアワード

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2016.4.30
ベストアクション俳優に輝いた三元雅芸

ベストアクション俳優に輝いた三元雅芸

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4月28日、日本のアクション俳優・スタントマン・スタッフらが一同に会するイベント『春のアクションまつり』が新宿・ロフトプラスワンにて開催された。イベント内では第4回ジャパンアクションアワード各部門の最優秀作品・受賞者が発表されている。

ジャパンアクションアワードは、日本俳優連合のアクション部会が主催する賞。映画・テレビを問わず、その年度に公開された日本のアクション作品の中から、最も優れたスタント、アクションシークエンス、俳優などの各部門の候補が発表される。
 

左から、谷垣健治氏、飯星景子氏、髙瀬將嗣氏

左から、谷垣健治氏、飯星景子氏、髙瀬將嗣氏


 

4回目となった今回のジャパンアクションアワードは、日俳連アクション部会委員長・谷垣健治氏の提案でよりざっくばらんで観客に近いトークショー形式で開催された。司会はアクション・アジア映画に造詣の深いタレント・作家の飯星景子氏と、『さらば あぶない刑事』などで知られる殺陣師・映画監督の髙瀬將嗣氏がつとめた。
 

最優秀賞の候補となる優秀賞受賞者も登壇 左から2番目は『進撃の巨人』でベストアクション監督賞優秀賞に輝いた田渕景也氏

最優秀賞の候補となる優秀賞受賞者も登壇 左から2番目は『進撃の巨人』でベストアクション監督賞優秀賞に輝いた田渕景也氏


ベストアクション監督賞には、ドラマ『HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』の大内貴仁氏が輝いた。また、ベストアクション作品に『HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』、ベストアクションシーン賞に『HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』のエピソード6「RUDE BOYS」が選ばれ、同ドラマは3冠を達成している。大内氏は仕事のため登壇できなかったが、電話出演し『HiGH&LOW THE MOVIE』の編集中であることを明かしていた。
 

ベストスタントマン賞は、ドラマ『牙狼〈GARO〉-GOLD STORM-翔』などに出演したスタントマン・田中大登が、24歳の若さで受賞。ただし、イベントに出席していたスタントコーディネーター辻井啓伺氏らに酒を飲まされたため、ほろ酔いの状態で登場し会場の笑いを誘っていた。代わりに答えたアクション監督・富田稔氏は、20代のトップクラスのスタントマンが、全体の2割程度であることを明かしていた。

ベストスタントマン 田中大登

ベストスタントマン 田中大登


 

ベストアクション男優賞は、『極道大戦争』のKAERUくん役や、『虎影』『忍者狩り』の俳優・三元雅芸が受賞。着ぐるみを着たKAERUくんのほか、忍者やヤクザなどさまざまなスタイルでアクションを演じてきた三元。得意なスタイルを訊かれると、「空手であったり、合気道、古武術など、ほんとうに素晴らしい日本固有のものを大切にしたいです」とコメント。すると谷垣氏は、三元が最近までゴードン・チャン監督(ジャッキー・チェン主演『メダリオン』など)の作品に参加し、プロデューサーに「こんなに動ける日本人がいるなんてしらなかった」と絶賛されていたことを明かしている。
 

三元は 『AVN エイリアンVSニンジャ』主演や『龍が如く』主人公・桐生一馬のモーションアクターとしても知られている

三元は 『AVN エイリアンVSニンジャ』主演や『龍が如く』主人公・桐生一馬のモーションアクターとしても知られている


また、ベストアクション女優賞は『東京無国籍少女』の清野菜名が受賞している。
 

そして、今回のアクションアワードでは二人の人物に特別功労賞が授与された。一人は、日本のカースタントの草分け的存在である高橋レーシングの髙橋勝大社長。髙橋氏は過去に経験した“馬車から飛び降りる”スタントを振り返り、「肋骨2本に鎖骨、足首を折りました。だけど、当時はニコッと笑って『おつかれさまでした!』と、普通に帰るんです」と語り、さらに「家に帰って、馬の油を塗ってさらしを巻く。次の日にまたバイクに乗ったり」と驚くべきエピソードを次々と明かしていた。
 

髙橋勝大氏

髙橋勝大氏

中川邦史朗氏

中川邦史朗氏


もう一人の受賞者は、2015年に亡くなった俳優・林邦史朗さん。林さんは大河ドラマ43作品に出演し、『真田丸』の武田信玄役が最後の出演となった。イベントには「邦史朗」の名跡を継いだ中川邦史朗氏が登壇。中川氏によれば、林さんは同ドラマの出演決定後にすい臓がんが発覚したが、「もらったオファーだから、最後までちゃんと仕事をこなす」と撮影に臨んだという。

そのほか、第4回ジャパンアクションアワードの受賞結果は以下のとおり
 

ベストアクション監督賞
大内貴仁(ドラマ『HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』)

ベストアクション作品賞
ドラマ『HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』

ベストアクションシーン賞
ドラマ『HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』(エピソード6「RUDE BOYS」)

ベストスタントマン賞
田中大登 (ドラマ『牙狼〈GARO〉-GOLD STORM-翔』など)

ベストアクション女優賞
清野菜名(映画『東京無国籍少女』

ベストアクション男優賞
三元雅芸(映画『極道大戦争』など)

特別功労賞
高橋勝大さん
林邦史朗さん


なお、『春のアクションまつり』の後半では、「アクションサミット」と題したコーナーが設けられた。ここでは、谷垣氏や辻井氏らジャパンアクションアワードに登場した面々のほか、横山誠氏(『牙狼<GARO>』シリーズアクション監督など)、坂本浩一氏(『仮面ライダーゴースト』監督など)、下村勇二氏(『アイアムアヒーロー』アクション監督など)、田渕景也氏(『仮面ライダーアマゾンズ』アクション監督など)、TAK(坂口拓)らそうそうたる面子が登場。スタントマンの賃金や、労災問題、高齢化問題など、ほろ酔いになりながら熱いクロストークを繰り広げた。このもようは、後日詳細レポートをSPICEで公開する。
 

そうそうたる面子がアクションをめぐる熱いクロストークを繰り広げた

そうそうたる面子がアクションをめぐる熱いクロストークを繰り広げた



 

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