岸田繁による『交響曲第一番』が12月に初演、京都市交響楽団と共演
京都市交響楽団
岸田繁(くるり)が書き下ろした交響曲『交響曲第一番』が、12月4日に京都・ロームシアター京都メインホールで初演される。
7月6日に新作EP『琥珀色の街、上海蟹の朝』をリリースするくるり。今年60周年を迎えるオーケストラ・京都市交響楽団から依頼を受けて岸田が書き下ろした『交響曲第一番』は、演奏時間30分を超える楽曲となる。
初演では同楽団の常任指揮者を務める広上淳一が指揮を担当。岸田自身も出演する予定だ。くるりのファンクラブ会員を対象とした先行予約は本日5月16日18:30からスタート。さらに5月16日と17日に開催されるくるり主催のイベント『NOW AND THEN vol.3』の会場でも受け付ける。
京都市交響楽団のチーフマネージャーを務める柴田智靖は、「京都生まれの岸田さんが初めて書き下ろした交響曲を、幼少の頃から慣れ親しんでいた『京都市交響楽団』が披露することは必然であり、これが叶えばこの『京都生まれの音楽』は世界に誇れるブランドとなる。岸田さんの音楽に対する情熱と緻密さは必ずやこの壮大なミッションをクリアいただけるエネルギーがあると感じておりました」とコメントしている。
岸田繁のコメント
昨年3月より、いくつかの交響的作品の作曲に取り組んでおります。まだ作業半ばではありますが、今年9月の完成に向けて試行錯誤を繰り返しながら、音を紡いでいます。
およそ1年半ほど前に、京都市交響楽団のマネージャー柴田氏から、同交響楽団のコンサートのためのオーケストラ作品を書き下ろしてほしい、というご提案をいただきました。
幼少の頃から親しんだオーケストラのために作品を書くなんて、夢のような話ですが、子供の頃の自分に教えてあげたいです。本格的なオーケストラ作品を書く、ということは、昔からの夢のひとつでありました。
ジャンルの垣根を超える、という言葉はある種使い古された表現になりつつありますが、私が大好きなベートーヴェンやバルトーク、ショスタコーヴィチなどの作品を聴いていると、あらゆる音楽的なトライアルを通して、ジャンルの垣根を超えながら新しいものを作ってきたのだなぁと感銘を受けました。
強い意思とアイデア、「当たり前でないもの」を追求することで、美しい音楽に昇華すべく、あくまでも大好きな「交響的作品」であることをコンセプトに、多くの皆様に感動を与える作品に仕上げようと思っております。乞うご期待ください。
会場:京都府 ロームシアター京都メインホール
岸田繁
広上淳一
京都市交響楽団
料金:6,500円
※未就学児入場不可