蜷川幸雄さん追悼 WOWOW「天保十二年のシェイクスピア」を緊急放送

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2016.5.21
「天保十二年のシェイクスピア」

「天保十二年のシェイクスピア」


5月12日に亡くなった演出家・蜷川幸雄さんを追悼し、WOWOWプライムでは5/28(土)午後3:00に、2005年にシアターコクーンで上演された舞台「天保十二年のシェイクスピア」(作:井上ひさし、演出:蜷川幸雄)を放送する。

天保十二年の下総国を舞台にした任侠時代劇に、シェイクスピアの戯曲全37作のエピソードを巧みに盛り込むという、作家・井上ひさしによる遊び心にあふれた作品。蜷川幸雄の70歳を記念して行なわれた連続公演企画“NINAGAWA VS COCOON”全4作の集大成。時代劇、シェイクスピア劇など多くの作品を手掛けた名演出家の技が随所に光る。本作を隅々まで味わえば、日本の演劇史が分かるといっても過言ではない。庶民の生活が脅かされる悪政の時代に、ふたつの一家の対立に乗じて出世をねらう無宿の渡世人・佐渡の三世次。彼に翻弄される人々の姿を描く。

出演は、唐沢寿明、藤原竜也、篠原涼子ほか総勢43名。演出家歴36年(当時)の蜷川舞台の常連俳優が集結した。三世次役の唐沢は、シェイクスピア作品の悪役の集大成のような、心も体も醜い欲望の権化をキレ味鋭く好演。藤原演じるハムレットをもじったきじるしの王次の陽気な演技は、今までのイメージを一新させると話題となった。篠原は、スピーディで華麗な早替えでヒロインの双子・お光とおさちの2役を演じ分ける。シリアスと笑いの多段攻撃を、宇崎竜童によるキャッチーな楽曲が盛り上げる。本作を隅々まで味わえば、日本の演劇史が分かるといっても過言ではない。4時間一瞬たりとも飽きさせないエンターテインメント作品だ。

【ストーリー】
天保時代。下総の国。清滝という宿場町を仕切っていた鰤の十兵衛(吉田鋼太郎)が隠居を表明、3人の娘に財産を分けることになった。悪知恵の働く長女・お文(高橋惠子)とお里(夏木マリ)の美辞麗句に騙された十兵衛は彼女たちに領地を分け、人の良いお光(篠原涼子)を追放。以後、清滝ではお文の“よだれ牛の紋太一家”、お里の“代官手代の花平一家”の抗争が始まった。その様子を盗み見ていた、醜い姿で世をすねて生きる男・佐渡の三世次(唐沢寿明)は、両家を混乱に陥れ、自ら村を手に入れようと画策する。渡世修業から戻ってきたきじるしの王次(藤原竜也)や、各地を転々としてきたお光も入り乱れて、村は血塗られた惨劇に巻きこまれていく。

蜷川幸雄さん (写真:朝日新聞社/ゲッティ)

蜷川幸雄さん (写真:朝日新聞社/ゲッティ)

放送情報
「天保十二年のシェイクスピア」
放送日時:5/28(土)午後3:00 WOWOWプライム
■作:井上ひさし
演出:蜷川幸雄
音楽:宇崎竜童
出演:唐沢寿明、藤原竜也、篠原涼子、夏木マリ、高橋惠子、勝村政信、木場勝己、吉田鋼太郎、壤晴彦、高橋洋、毬谷友子、沢竜二、西岡徳馬、白石加代子、他
収録日・場所:2005年9月28日 Bunkamuraシアターコクーン
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