P★リーガー列伝 Vol.2「レーンのスーパーモデル 酒井 美佳」
酒井 美佳(さかい・みか) プロ ©P★LEAGUE実行員会
2006年4月、BS日テレ『ボウリング革命 P★LEAGUE』のレギュラー放送が始まり2015年4月で10年目を迎えた。P★LEAGUEの「P」にはPretty(キュート)、Performance(魅せる)、Passion(情熱的な)、Power(力強い)、Perfect(300点GET)という5つのキーワードがある。出場するP★リーガーは技術、体力、精神力、美貌、そのすべてを兼ね備えた女性アスリートばかり。真剣勝負だからこそ生まれる緊張感は観ている者を魅了する。
SPICEでは、P★LEAGUE10周年を記念し、P★リーガー24名に単独インタビューを敢行! 今回は、P★LEAGUEチャーター(創設時)メンバーのひとりで、美しさと強さを兼ね備えた「レーンのスーパーモデル」酒井美佳プロの登場だ。
酒井 美佳(さかい・みか) プロ ©P★LEAGUE実行員会
--P★LEAGUEきってのプロポーションを誇る酒井プロ。やはり、ふだんから体形を保つために気をつかっている?
やっぱりP★LEAGUEに出させていただいているからには、見られているという意識を持たないとダメだなとは思っていますね。なにせキャッチフレーズがキャッチフレーズじゃないですか……。
--P★LEAGUEスタート時から変わらず“レーンのスーパーモデル”ですね。
4年くらい前かな?一気に7Kgくらい太った時に「キャッチフレーズを変えろ」って言われたんですよ(苦笑)。それで「ヤバい!」と。7Kgっていったらボウル1個分ですからね。それで、ダイエットやお肌の手入れをするようになりました。
--体重によって、ボウリング自体も変わってきますか?
太りすぎても痩せすぎても投げる時にしんどくて、自分の中でのベスト体重があるんですけど、さすがにユニフォームが入らなくなってきた時は「マズイぞ」と。アザだらけになりながらリンパマッサージをしたり、家にいる時は骨盤ベルトを巻いたり、いろいろやって1年くらいかけて元に戻しました。
--お肌も透明感があってすごく綺麗ですね。
肌の手入れは一番気をつかっていますね。若い時は何もしなくてもよかったんですけど(苦笑)。2、3ヵ月に1回、皮膚科でシミ取りや美白のレーザーを当てたり、ふだんはファンデーションをつけずにナチュラルでいることを心がけたり。でも、私だけじゃなくてみんな気をつけていると思います。けっこうP★LEAGUEの控室でも「化粧品、何使っているの?」とか、情報交換したりしますよ。
酒井 美佳(さかい・みか)プロ
--情報交換仲間はいますか?
たとえばキム・スルギちゃんとは、私も韓国のコスメが好きなのでいろいろ聞いたりするし、なっちゃん(小泉奈津美)、真由美(吉田真由美)ちゃん、秋(名和秋)ちゃんともよく話をしますね。
--ユニフォームへのこだわりもありますか?
みんなと同じにならないように、自分でデザインして作ってもらったりします。好きな形があったら、色違いで10枚、20枚作ってもらったり、スカートも上に合わせてラインの色を変えてたくさん作ったり。自分で気に入った服を着ると、テンションも上がるんですよね。
--他の女子プロボウラーの方も、ファッションにはかなりこだわっているんですか?
やっぱり常に見られているという意識があるので、みんな気をつかっていると思います。いろんな形でボウリング界を盛り上げたいという気持ちも大きいと思うので。私も、ファンの方や後輩たちに「こういう歳の取り方だったらいいな」と思われたらいいなと思って。最近、カラコンとかして誤魔化しまくってますよ(笑)。
--P★LEAGUEには初回から出場していますが、酒井プロにとってP★LEAGUEってどういう存在ですか?
10年も出させてもらっているのは、すごくありがたいことだし、若い子が一杯いる中で、ベテランも頑張れるよというところも見せたいですね。
--第58戦では、ついに初優勝を果たしました。
私、92年にプロ入りして2002年に公式戦初優勝しているんです。公式戦もP★LEAGUEも10年かかりました。
--嬉しさもひとしおですね。
2位は何回かあったんですけど、「また、やらかしたら……」と、そのたびにプレッシャーで。「もしかしたら優勝できないまま卒業するのかも」っていう気持ちもあったので、もう、やっと優勝できた!と思って。そばで見ていてくれたP★リーガーの子たちが泣いてくれたのが、すごく嬉しかったです。久しぶりに嬉しくてあんなに泣きました。
酒井 美佳(さかい・みか)プロ
--泣いたのは、いつ以来ですか?
いつ以来だろう……お父さんと公式戦の全日本ミックスダブルスで初優勝(2002年)した時以来かなぁ。私、負けてもあまり泣かないんですよ。でも、P★LEAGUEの時は涙が止まらなかったです。
--お父様は名プロボウラーの酒井武雄プロ。優勝後のお父様の反応は?
自宅のある大阪に着いた時に駅まで迎えに来てくれて、そこで報告したんですけど、「おめでとう」と一言。たぶん喜んでくれているんじゃないかな。あ、でも甥っ子はすっごく喜んでました。優勝したら好きなものを買ってあげると約束していたので(笑)。
--ちなみに何を買ってあげたんですか?
それが……現金です。「お金がいい」って(苦笑)。3年前に公式戦で優勝した時は、14万8千円のおもちゃを買わされました。
--14万8千円! どんなおもちゃなんですか!?
『カーズ』の世界限定1000セットとかだったと思うんですけど。もう、むっちゃ高い! まあ、でも可愛いからしょうがないです。
--P★LEAGUE出場をきっかけに、何かご自身の中で変化はありましたか?
私、P★LEAGUEに出ていなかったら今、ボウリングしてたのかなと思います。
--そうなんですか!?
やっぱり、やめたいという気持ちになる時期もありましたし、ボウリングがイヤという時期もあったんですけど、P★LEAGUEがあるから「頑張らないと」と思ったり、「P★LEAGUEを見て、子どもに美佳さんの名前をつけさせてもらいました」って3人の方に言ってもらったことがあったんですよね。
--昔からのファンの方ですか?
いえ、たぶんP★LEAGUEを見てだと思います。自分の名前でいいのかなって気が引けましたけど、そういうのを聞いて、実際にお子さんを連れてきてくださったりすると、「じゃあ、頑張らないと!」って思いますね。
--最後に、P★LEAGUEの魅力について教えてください。
たぶん、P★リーガーはスキルアップはもちろん、みんなファッションなどにも気をつかってオシャレをしているだろうし、子どもたちや若い人たちに「将来、P★リーガーになりたい」と思ってほしいという気持ちで頑張っていると思うので、そこを感じていただけたら嬉しいです。私も憧れられる選手になりたいですね。
--では、これからも出続けないとですね。
でも、一番年上ですもん! いつまで出られるか分からないですけど、出させてもらっている間はボウリングが盛り上がるように、たくさんのファンがついてもらえるように頑張りたいですし、もちろん公式戦でも結果を出したいと思います。
酒井 美佳(さかい・みか)プロ
1975年3月7日生まれ、大阪府出身
グランドボウル所属
JPBA25期生
JPBA公認パーフェクト 1回
P★LEAGUEオフィシャルサイト:http://www.p-league.jp/
酒井 美佳公式twitter:http://twitter.com/mika_sakai37