『マティスとルオー展』が汐留で開催 二人の芸術家が交わした手紙から彼らの"友情の秘密"に迫る
アンリ・マティス《スヒーダムの瓶のある静物》1896年 マティス美術館、ル・カトー=カンブレジ
『マティスとルオー展 ―手紙が明かす二人の秘密―』が、2017年1月14日(土)~3月26日(日)までパナソニック 汐留ミュージアムにて開催される。
国立美術学校で共に学んで以来、膨大な数の手紙のやりとりをしていたというアンリ・マティスとジョルジュ・ルオー。そのやりとりは、マティスが亡くなる前年の1953年まで、断続的ながら実に約半世紀に渡って続いたという。
マティスからルオーへの手紙 1946年11月4日 ジョルジュ・ルオー財団、パリ
ルオーからマティスへのハガキ 1947年7月 アルシーヴ・マティス
本展では、二人や家族の手紙を紹介しながらその時期の絵画作品を展覧する。マティスの静物画《スヒーダムの瓶のある静物》をはじめとする貴重な初期の作品や、ルオーの重要な版画集『気晴らし』の油彩原画シリーズの全点出品など、フランスからの初来日作品を含む合計約140点を通して、マティスとルオーの友情の秘密に立体的に迫る内容となっている。
アンリ・マティス《窓辺の女》1920年 みぞえ画廊
アンリ・マティス《スヒーダムの瓶のある静物》1896年 マティス美術館、ル・カトー=カンブレジ
アンリ・マティス《室内:二人の音楽家》1923年 ポーラ美術館
ジョルジュ・ルオー《秋の夜景》1952年 パナソニック 汐留ミュージアム
全く異なる画風を確立したマティスとルオーだが、彼らはともにフランス絵画の輝かしい伝統の継承者としての誇りと責任感を共有していたと考えられている。例えば、戦争を機に描かれたマティスによる《ラ・フランス》とルオーによる《聖ジャンヌ・ダルク》は、ともに自由なフランスを象徴する堂々とした女性を表現している。
ジョルジュ・ルオー《聖ジャンヌ・ダルク》「古い町外れ」1951年 個人蔵(ジョルジュ・ルオー財団協力)、パリ
アンリ・マティス《ラ・フランス》1939年 公益財団法人ひろしま美術館
二人の巨匠が交わした手紙と作品たちを通じて、彼らの内面に触れることのできる展示となる。気になる方は是非足を運んでみては。
開館期間:2017年1月14日(土)~3月26日(日)
開館時間:午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
休館日:1月18日、25日/ 2月1日、8日、15日
入館料:
一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料
20名以上の団体:各100円割引
障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能
主催:パナソニック 汐留ミュージアム、産経新聞社
後援:フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会
特別協力:ジョルジュ・ルオー財団
協力:日本航空