アジカン・喜多建介がオアシスへの熱い思いを語る「ノエルがファンを大事にしている発言が見られたのは嬉しかった」 

レポート
2016.12.21
左から、ASIAN KUNG-FU GENERATION・喜多建介、粉川しの氏

左から、ASIAN KUNG-FU GENERATION・喜多建介、粉川しの氏

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12月19日(月)、映画『オアシス:スーパーソニック』の公開を記念して、東京・神楽座にて、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのギター&ボーカルの喜多建介、元ロッキング・オン編集長で同作の日本語字幕監修を手がけた粉川しの氏がトークショーを行った。

 『オアシス:スーパーソニック』は、ロックバンド・オアシスのデビューから、25万人を動員した伝説のネブワース・ライブまでの3年間をきりとったドキュメンタリー映画。リアム&ノエル・ギャラガーが製作総指揮を務め、制作陣にはアカデミー賞®最優秀ドキュメンタリー賞に輝いた『AMY エイミー』のスタッフが結集している。 

 

ノエル&リアム・ギャラガー  (C)Jill Furmanovksy)

ノエル&リアム・ギャラガー (C)Jill Furmanovksy)

 

イベントでは、映画を体感したばかりの来場者の前で、喜多と粉川氏がそれぞれのオアシスについての熱い想いをトークで披露した。 喜多は開口一番、「僕が一番(アジカンの中でオアシスに)熱かった」と語り笑顔で登場。さらに「オアシスが好きで色んな映像を見ているけれど、初めて見る映像がたっぷりで、新鮮な作品だった」と感想を語る。粉川氏は「初めての字幕監修だったが、ファクトチェックではなく、兄弟のキャラを確認するとことに終始した」と作業について話す。粉川氏は、ファンに定着しているリアムとノエルのイメージを損なわない字幕作りに苦労したようだ。また「日本のファンが当時グラスゴーまで行って撮影した映像をYouTubeで監督が見つけて。それがこの映画で使用されているんです」と、秘話も明かしている。 

 

『オアシス:スーパーソニック』を語るASIAN KUNG-FU GENERATION・喜多建介

『オアシス:スーパーソニック』を語るASIAN KUNG-FU GENERATION・喜多建介

 

喜多は同作について「最初の3年が本当に凄かったですね。オアシスの最初の昇り坂ってものすごい急な感じがします」と語り、瞬く間にスターダムにのし上がったバンドの軌跡に感嘆。一方の粉川氏は「95年にリキッドルームで2度目の来日をした時、本国では数万人規模のライブをやっていました。1回目と2回目の来日時は数百人規模のライブで、日本とはだいぶギャップがあった時代です」と振り返る。また「インターネットがまだない時代、“とんでもない”最後の世代がオアシスなのかもしれません。例えば60年代レッド・ツェッペリンの時代だと、そういう『とんでもない事をする人達がロックスターだ』という価値観がありました。今、もうそんなのないですよね。ロックスターじゃないジャスティン・ビーバーの方が全然やんちゃだし」とコメントしている。 粉川氏のお気に入りのシーンは、ウェールズでのアルバム『モーニング・グローリー』のレコーディング風景とのことで、粉川氏「『シャンペン・スーパーノヴァ』のリアムのヴォーカル入れって、歴史的に観る価値のある映像だと思います。こうやって歴史は刻まれたのか、という貴重なシーン」と語っている。すると、喜多は「ネブワースの2日間25万人のライブはちゃんとした映像が出ていなかったから、ウチのゴッチ(後藤正文)たちと一緒に新宿にブートレグ(海賊版)を探しに行って、VHSの汚い映像をゴッチの家で目を凝らしながら観た記憶があります」と、アジカンのオアシスにまつわる思い出を明かしている。

 対する喜多は「シャンペン・スーパーノヴァ」のシーンをお気に入りとして挙げ、「映画でもネブワースの最後に歌われていましたが、リアムはもうこんな綺麗な声出ないのではと思うくらい良い録音がされている、とにかく大好きな曲」と語った。また、もう一つお気に入りとして迷った曲が「リヴ・フォーエヴァー」であることを明かし、「実はこの曲はアジカンが結成された時の初めての課題曲だったんです。みんな下手だったのでこの曲を練習して、スタジオで初めて合わせたという思い出があります」と、アジカンの秘められたエピソードを披露している。

最後に、オアシスと本作の魅力について喜多は「メロディメイカーとしてのノエルは凄い。ノエルは、『自分は曲を書いただけ、何百万人もの歌ってくれる人たちが最高の曲にしてくれたんだ』と映画の中で言っていました。その言葉が心に響きましたね」と語り、「ノエルがファンを大事にしている発言が見られたのは嬉しかった」とも。 粉川氏は「公営住宅で育った人たちが、素晴らしいギターと素晴らしい歌でのしがっていく。あんな悪ガキがなぜか『トーク・トゥナイト』とか『リヴ・フォーエヴァー』みたいに、繊細で美しく人の心を突く曲を書けてしまう。彼ら自身のリアルをロックンロールに乗せて皆に見せてくれているような感じ。オアシスの良さって、この曲のこのサウンド感が……みたいな事では語れない」と結び、トークを締めくくった。


 映画『オアシス:スーパーソニック』は、12月24日(土)、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開。

作品情報

映画 『オアシス:スーパーソニック』

リアム・ギャラガー  (C)Jill Furmanovscky

リアム・ギャラガー (C)Jill Furmanovscky



(2016年/イギリス/英語/カラー/122分)

監督:マット・ホワイトクロス『グアンタナモ、僕達が見た真実』 
製作:フィオナ・ニールソン、ジェームズ・ゲイ=リース、サイモン・ハーフォン 
製作総指揮:リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー、アシフ・カパディア『AMY エイミー』、『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』 
編集:ポール・モナハン
音楽:ラエル・ジョーンズ
再レコーディングミキサー:リチャード・ディヴィ
VFX&アニメ―ション:ザ・ブルワリー
VFX&アニメ―ションスーパーバイザー:マーク・ナップトン
ミュージックスーパーバイザー:イアン・クック、イアン・ニール
日本語字幕:石田泰子
監修:鈴木あかね、粉川しの
配給:KADOKAWA 
日本公式サイト:http://oasis-supersonic.jp/ 

 

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