デヴィッド・ボウイの名盤『ヒーローズ』B面の新事実が明らかに

デヴィッド・ボウイの誕生日である1月8日、生前彼が愛していた京都を軸に、彼の創作の源泉を辿るドキュメンタリー『ノンフィクションＷ デヴィッド・ボウイの愛した京都』がＷＯＷＯＷで放送される。

番組では、今回の独自取材により名作アルバム『ヒーローズ』に関する新事実を発掘することに成功している。当時レコードのA面に収録されたのは、ベルリンの壁の崩壊へ民衆を動かしたといわれる名曲「ヒーローズ」だが、B面にはインストゥルメンタル曲「モス・ガーデン」が収録されている。この曲の中でボウイ自身が弾いている琴は、実は当時、日本のファンクラブの会員だった人物が直接、本人にプレゼントしたオモチャの琴だということがわかった。

その人物は、1977年にボウイ来日の際にホテルで待ち伏せ、本人に直接手渡したという。 写真はその時撮影された貴重な一枚で、ボウイが小脇に抱えているのがその琴だ。

琴の送り主は、当時の日本側のレコード会社担当者から「今回のアルバムの中でボウイが日本のファンから贈られた琴を弾いているよ」と聞かされ、初めて自分が渡したものだと気がついたという。このプレゼントがなかったら、B面の隠れた名曲「モス・ガーデン」は生まれていなかったかもしれない。