帰国展『日本、家の列島』が開催に 約70件の住宅作品や、坂口恭平のドローイングを展示
ポワティエ建築会館での展示の様子/2014年 撮影:ジェレミ・ステラ
『日本、家の列島 フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン』展が、2017年4月8日(土)~6月25日(日)にかけてパナソニック 汐留ミュージアムにて開催される。
本展は、日本の近現代の住宅建築にスポットをあて、2014年5月からフランス、スイス、ベルギー、オランダの各都市を巡回した展覧会の帰国展である。企画を実現させたのは、写真家のジェレミ・ステラ、建築家のヴェロニック・ウルスとファビアン・モデュイ、日本在住30年で建築設計事務所「みかんぐみ」の共同代表であるマニュエル・テルディッツの4人のフランス人だ。
河内一泰/ハウスkn/2006年 撮影:ジェレミ・ステラ
中山英之/O邸/2009年 撮影:ジェレミ・ステラ
安藤忠雄/住吉の長屋/1976年 撮影:安藤忠雄
本展では、日本通の彼らの独自の視点で選出された、約70件の住宅作品が展示される。会場は「昨日の家」「東京の家」「今の家」の3部で構成されており、それぞれ多数の写真と映像、図面、建築と施工主とのインタビューなどが紹介される。また今回の帰国展では、ヨーロッパでの巡回展にはなかった模型とスケッチも加えられている。
ジェレミ・ステラ《妹島和世/梅林の家》2010年9月2日
坂茂/羽根木公園の家―景色の道/2011年 撮影:ジェレミ・ステラ
隈研吾/鉄の家/2007年 撮影:ジェレミ・ステラ
吉村靖孝/窓の家/2013年 撮影:ジェレミ・ステラ
さらに、ゲストアーティストとして坂口恭平が参加している。坂口は都市における生活と思考のあり方を模索し、「貯水タンクに棲む」プロジェクトや「0円ハウス」といった作品を制作している作家だ。本展ではドローイングを展示し、公開制作を行うとのこと。
坂口恭平《Dig-Ital City Prototype》2008年(参考図版) 協力:セゾンアートワークス
会期:2017年4月8日(土)~6月25日(日)
開館時間:午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
休館日:水曜日(ただし5月3日は開館)
入館料:一般800円/65歳以上700円/大学生600円/中・高校生200円/小学生以下無料
※20名以上の団体は100円割引 ※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
※5月18日(木)国際博物館の日は、すべての方が無料
会場:パナソニック 汐留ミュージアム