三菱一号館美術館にて『パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展』が開催に
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ディヴァン・ジャポネ》 1893年 多色刷りリトグラフ 三菱一号館美術館
『パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展』が、2017年10月18日(水)~2018年1月8日(月・祝)にかけて三菱一号館美術館にて開催される。
19世紀末パリ、それまで情報伝達や複製の手段でしかなかった版画は、新たな芸術表現を切り拓く重要なメディアとなった。トゥールーズ=ロートレックや世紀末の前衛芸術家たちによって、版画は絵画と同じく芸術の域まで高められ、それらを収集する愛好家も出現し始める。一方、大衆文化とともに発展したポスター芸術をはじめとする複製イメージが都市に溢れ、美術は人々の暮らしにまで浸透していく。
ヨージェフ・リップル=ローナイ《村の祭り(画家=版画家集)》 1896年 多色刷りリトグラフ アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館
エドゥアール・ヴュイヤール《街路(風景と室内)》 1899年 多色刷りリトグラフ アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》 1891年 多色刷りリトグラフ 三菱一号館美術館
本展は、こうした19世紀末パリにおける版画の多様な広がりを検証するもの。三菱一号館美術館およびアムステルダム、ファン・ゴッホ美術館の貴重な19世紀末版画コレクションから、リトグラフ・ポスター等を中心に、油彩・挿絵本等を加えた計約140点を展覧する内容となる。
ピエール・ボナール《「フランス=シャンパン」のためのポスター》 1891年 多色刷りリトグラフ アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館
モーリス・ドニ《『ラ・デベッシュ・ド・トゥールーズ』紙のためのポスター》 1892年 多色刷りリトグラフ アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館
フェリックス・ヴァロットン《お金(アンティミテⅤ)》 1898年 木版 三菱一号館美術館
会 期:2017年10月18日(水)~2018年1月8日(月・祝)
会場:三菱一号館美術館
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜会期最終週平日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休 館 日:月曜休館(但し、1月8日は開館) 年末年始休館:2017年12月29日~2018年1月1日
http://mimt.jp/parigura/sub.html