東京ゲームショウ潜入取材 一日目のまとめレポートをお届け
新旧のRPGが揃ったスクウェア・エニックス
雨の中開催された2015年ゲームショウビジネスデー1日目、ここまで速報記事を上げてきたspice編集部アニメ/ゲームチームだが、ここで私が回った1日目のブースの情報をまとめてお伝えしよう。
スクウェア・エニックスブースは試遊台に「スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-」、「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」、「ファイナルファンタジー14」と、当社の目玉タイトルを揃えてきた。スターオーシャン5は仲間2人と共闘する戦闘パートが試遊できたが、フィールド画面から敵発見、戦闘開始までその場で行われるシームレスシステムを採用しており、また、戦闘ではコンボがバンバン繋がるなど、かなりテンポの良い作品になっているようだ。スターオーシャン5の試遊台にはかなりの列が出来ており、人が一般日より少なめのメディアデーでありながら60分待ちとなって本作の期待値の高さを伺わせる結果となった。
ドラゴンクエストビルダーズはドラクエに建築要素を取り入れた異色作で、発表直後から大きな話題となっていた本作だが、ゲームショウでとうとうお披露目となった。建築ゲームの代表作「マインクラフト」とよく比較されがちだが、こちらはマインクラフトに動かしていて楽しい直感的な操作感の要素を加えた作品で、どちらかというとアクションRPGに近い印象を受けた。
このように、新規作品2つはどちらもかなりアクション色が強いもので、戦闘の楽しさを追求した作品となっているようだ。スターオーシャン5が2016年2月25日にPS3とPS4で、ドラゴンクエストビルダーズが2016年1月28日にPS3・PS4・PSVITAでそれぞれ発売の予定だ。
また、同時に行われていたファイナルファンタジーⅩⅣのTシャツプレゼントバトルチャレンジは、すでに発売されている作品でありながらそれら2つに負けずとも劣らない盛り上がりを見せており、改めて本作の人気を高さを思わせた。
試遊台の他には約30分のシアター映像が公開され、そこではキングダムハーツⅢやFFⅩⅤなどのおなじみの新作情報のほかに、オリジナルタイトルの映像もちらほら見られた。その中で個人的に気になった作品が「いけにえと雪のセツナ」。本作はいけにえに選ばれた少女がいけにえとなるため世界の果てに向かうRPG。本作のPVで一部ゲーム画面が見られたのだが、ゲームの雰囲気がブレイブリーデフォルトのような昔ながらのJRPGの雰囲気を醸し出していてとても面白そうだった。本作の発売日はPS4とPSVITAで、発売日は2016年初頭になるらしい。完全新規作のRPGということもあり、今後の展望に期待したい。
また、長らく発表がなかったSAGAシリーズの新作「サガスカーレットグレイス」のイメージイラストとストーリーの一部が公開された。その他「ファイナルファンタジー外伝 聖剣伝説」のイメージ映像も公開され、往年のスクウェア・エニックスファンを大いに湧かせた。サガスカーレットグレイスは2016年にPSVITAで、聖剣伝説は今冬にPSVITA・iPhone・Androidで配信開始予定となっている。
今年のスクウェア・エニックスブースは新作の試遊はスターオーシャン5とドラクエビルダーズのみと少し少なめだが、それら2つのゲームはRPGの新たな可能性を感じさせてくれるものであり、また映像でも私たちを期待させてくれる作品が数多く出展された。スクウェア・エニックスの今後の活動に期待したい発表だったといえるだろう。
お馴染みの作品群に潜む新たな刺客を潜ませるコーエーテクモゲームス
コーエーテクモブースでは10月1日に発売が迫ったPS4/PS3用ソフト「アルスラーン戦記×無双」や、2016年1月21日発売の3DS用ソフト「ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ」の試遊台が設置されていた。アルスラーン無双はイラスト調の3D表現を使って、アニメをそのまま動かしているかのようなイメージの作品となっており、また無双シリーズ特有の大勢の敵をなぎ倒す快感を味わえる作品に仕上がっていた。これら2つの無双シリーズの隣には、ガストのアトリエシリーズの最新作、「ソフィーのアトリエ」の試遊台と、同じくガスト作品の「よるのないくに」の映像が出展されていた。
これらおなじみのシリーズの中に、ひときわ異彩を放つ新規作品が展示されていた。それは「仁王」という和風3Dアクション。本作はサムライ風の渋いお爺さんらしき男を操作し、鬼らしき敵達を刀で薙ぎ払っていくゲームのようで、そのゲーム画面が暗幕の中のシアターで公開されていた。重厚な雰囲気と手ごわそうな敵が魅力的に見える本作の詳しいことはまだ映像以外分かっておらず、詳細な発表を待つばかりだ。残念ながら本作のシアター映像は撮影禁止だったため、気になる方はぜひ実際にブースに行って確かめて欲しい。
また、このブースには大きなステージが設置されており、そこでは各作品をPRするステージイベントが行われていた。中には、「討鬼伝2」など、直接試遊台が設置されていないものも含まれていたので、コーエーテクモで気になる作品がある場合は、ステージ近くのスケジュールを確認し、イベントに顔を出すと良いだろう。
その他、コーエーテクモブースでは進撃の巨人コラボイベントで自分の顔を超大型巨人の顔に変身させたり、三國志30週年記念に諸葛孔明顔出しパネルが設置されたり、諸葛孔明羽箒をプレゼントしたり、リンクのなりきりセットでリンクに変わったイベントが多数行われていた。ゲーム色紙が飾られていたりと、ゲーム以外でもゲームショウを盛り上げようという雰囲気が伝わるとても楽しいブースになっていた。
魅力的なキャラクターゲームが売りのバンダイナムコゲームス
最後にバンダイナムコゲームスだが、ここでは「NARUTO ーナルトー 疾風伝 ナルティメットストーム4」や「ジョジョの奇妙な冒険 アイスオブヘブン」「PROJECT X ZONE2」「GOD EATER RESURRECTION」など、数々のキャラクターゲームが出展されていた。その人気のおかげかこのブースは終日人が多く、遊べないゲームも多数あった。
そんな中私がプレイした作品は、PSVITA用ソフト「ガンダムエクストリームバーサスフォース」だ。本作はアーケードで絶賛稼働中の人気シリーズ「VS」シリーズで、基本的な操作感やシステムは、従来のVSシリーズと同様だが、本作はコマンドバトルと小隊システムという新しいシステムを導入している。これは戦艦を含めた多数の招待を編成し、それをコマンドで指示を出し、戦闘するというもの。これによって、邪魔な敵を味方に任せ、自分は大物に集中するといった立ち回りがやりやすくなった。また、間接的ながら戦艦を自分で操作できるというのはこれまでにない試みである。ちなみに、今回の出展ではCPUミッションしか出来なかったため、これが対戦でも適用されるのかは不明だが、もしそうなら対戦の形が大きく変わることは間違いないだろう。ちなみに、会場でこのゲームをプレイすると、シャアの仮面をもらえる。
バンダイナムコブースはまだまだ紹介しきれていない部分も多いため、明日も引き続き紹介していく予定だ。このほかにも、ゲームショウでは紹介しきれていないブースがあるので、明日も引き続きゲームショウレポートをお届けしたいと思う。