ミランダ・カーやレディ・ガガが19世紀にタイムスリップ? 青山悟展『News From Nowhere』が開催

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2017.8.21
News From Nowhere (Miranda) 2017 ビンテージプリントに刺繍 撮影:宮島径 ©AOYAMA Satoru, Courtesy Mizuma Art Gallery

News From Nowhere (Miranda) 2017 ビンテージプリントに刺繍 撮影:宮島径 ©AOYAMA Satoru, Courtesy Mizuma Art Gallery

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青山悟展『News From Nowhere』が、2017年9月20日(水)~10月21日(土)にかけてミヅマアートギャラリーにて開催される。

青山悟は『ヨコハマトリエンナーレ2017』への参加、音楽家の池田謙との二人展(ミヅマギャラリー、シンガポール)など、国内、海外を問わず充実した活動を続けているアーティスト。

本展では、19世紀ビクトリア時代のビンテージプリントにコラージュ、ドローイング、刺繍を施した30点の新作を発表する。そこにはミランダ・カーやレディ・ガガなどが表現されており、あたかも彼女たちが19世紀にタイムスリップしたかのように描かれている。

News From Nowhere (Gaga)  2017 ビンテージプリントに刺繍 撮影:宮島径 ©AOYAMA Satoru, Courtesy Mizuma Art Gallery

News From Nowhere (Gaga)  2017 ビンテージプリントに刺繍 撮影:宮島径 ©AOYAMA Satoru, Courtesy Mizuma Art Gallery

本展のタイトル「News From Nowhere」は、芸術家であり、詩人のウィリアム・モリスが1890年に書いた小説に由来する。19 世紀の「私」が22 世紀にタイムスリップするという内容のこの小説には、社会主義者としても活躍したモリスの、資本主義社会に変容していく近代化に対する批判が込められている。

青山は最近、「自分たちが思い描いていた未来へと向う軌道がずれてきているのではないかと感じるようになった」と語っているという。「自然環境、社会、政治、紛争など、理想とはほど遠い現実の歪んだ軌道の先には、モリスが『News From Nowhere』で描いたような、中世の時代をユートピアとして讃える未来に繋がっているのではないか。しかしそれはユートピアと紙一重のディストピアなのではないか。そして未来へ発展ではなく後退しているかのように見える現代こそ、すでにディストピアの渦中なのではないだろうか」と。ポップアイコンたちの魅惑的な肖像の根底には、このような現代とその先の未来に対する青山の問題意識が込められている。また、ジェンダー・スタディーズ(※)としての側面をもつテキスタイル・アートを学んだ青山にとって女性の肖像は、長年温めてきたテーマの一つでもある。

なお、同時期の開催となる『ヨコハマトリエンナーレ2017』では、画家であった祖父の絵をフィーチャーするという個人史的作品とともに、より政治的なイメージを取り込んだ「News From Nowhere」も出品されている。こちらは本展と補完関係にある展示となっているとのこと。こちらもあわせてぜひ足を運んでみては。

 

※社会におけるジェンダー(性)に関する学問分野。女性の地位の向上を目的に発展を遂げてきたことから、女性学と称されることもある。

イベント情報
青山悟展『News From Nowhere』

会期:2017 年9 月20 日(水)~10 月21 日(土)
開廊時間: 11:00 – 19:00
オープニングレセプション:2017 年9 月20 日(水)18:00~20:00
会場: ミヅマアートギャラリー
〒162-0843 東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F / Tel: 03.3268.2500 / Fax: 03.3268.8844

 

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