RIZE・金子ノブアキが語る、90年代から現在に至る20年の軌跡が最新作にもたらしたもの
金子ノブアキ 撮影=風間大洋
2017年で結成20周年となるRIZEの動きが熱い。初ライブの地・下北沢QUEから始まり、12月に日本武道館でファイナルを迎える全国ツアーは現在半分を終え、夏に入ってからは多数のフェスに出演。そしてツアー後半に戻る前のタイミングで、7年ぶりとなるアルバム『THUNDERBOLT~帰ってきたサンダーボルト』も届けられた。期待に胸を膨らませ再生すると、Interludeからの2曲目「帰ってきたサンダーボルト」 はバンドサウンドの鳴っていないトラップ。しかしこれが抜群にはまっている。そこにあるグルーヴ、タフネスは圧倒的にRIZE。"何をするか"と同時に"誰がやるか"、フロントマン・JESSEの強さが最大限引き出された、RIZEがあくまでも"現在"に帰ってきたことを象徴するようなナンバーから、これぞロックのダイナミズムと言える「ALL DOGS」。"帰ってきた"とは言うものの、RIZEは別に解散していたわけでも休止していたわけでもない。が、この2曲が見事に繋がる流れこそ、時代とRIZEが積み上げてきたものが噛み合って取り戻した力なのではないかと感じさせてくれる。今回はそのあたりのことについて、金子ノブアキ(Dr)に、バンド結成時の20年前からここまでの歩みなども辿りながら語ってもらった。
――結成20周年ということで、別に今日(8月21日)は結成日でもなんでもなくただの取材日なんですが、なんとなく20年前に何があったのか調べてみたんです。そうしたら、ちょうどオアシスの3rdアルバム『Be Here Now』の発売日で。
まじですか! そうか、あれが20年前……。
――そうなんです。同じ年にリリースされた作品では、レディオヘッドの『OK Computer』、ザ・ヴァ―ヴの『Urban Hymns』とか。他に曲単位で爆発的に流行ったとなると、ブラーの「Song 2」も。
最高ですね。
――ただ、激動の90年代の中でも、ひとつの大きな変わり目が1997年だったと思うんです。『Urban Hymns』や『OK Computer』があまりにも良すぎて、大雑把ではありますが、ここで表舞台におけるインディロックの流れは止まるんですよね。
はいはい。
――一方、リンプ・ビズキットが『Three Dollar Bill, Yall$』でアルバムデビュー、311(スリーイレブン)が『Transistor』をリリースした年でもあり、ニューメタルやラップメタル――日本ではミクスチャーと言われる音楽がどんどん大きくなっていった時期で。
311は前のブルーアルバム(1995年のセルフタイトルアルバムのこと)が売れて、『Transistor』の時は高校生だったんですよ。夏休みを利用してサンフランシスコにホームステイしてて、英語の生活に触れたかったのに、フィリピン人の家だったからタガログ語が飛び交っていたんだけど(笑)。でもそこのお兄ちゃんに車でレコ屋に連れて行ってもらって、『Transistor』を買ったのを覚えてます。「めっちゃダブじゃん!」って思って。あのアルバムが一番好きだなあ。
――そしてその頃に結成されたRIZE。当時、JESSEさんやTOKIEさんとはどんな風に過ごしてましたか。
最初はJESSEと2人だけだったんですよ。マネージメントもなし、お金も全然持ってなくて、戸越にあるJESSEの実家に行って、夜中になったら五反田のスタジオに歩いて行くんです。ナイトパックが安かったから。で、着いた頃にはへばってて、2人で演奏しながら寝ちゃって店員さんに起こされるっていう、そんな日々。TOKIEさんはすでにキャリアもあったから、よく入ってくれたなあって。いてくれたことが大きかったですね。
――“バンドマン”って感じです。
今回のアルバムを聴いてもらったらわかると思うんですけど、完全に90年代に青春時代を過ごしてきたバンド少年たちですよ。ハードコアやヒップホップも大きくて、あとはストーン・テンプル・パイロッツ、アリス・イン・チェインズ、ブラインド・メロンなどのグランジもよく聴いてましたし、西海岸はさっき出た311とかノー・ダウト、インキュバスは……RIZEを結成した当時はまだ売れる前か売れていく時期だったような。イギリスだと、レディオヘッドの『OK Computer』は本当に決定的だった。
――レディオヘッドはRIZEというよりも金子さん個人の嗜好ですよね。
そうですね。RIZEに直接的な影響はないです。僕は今年の初めに、ソロプロジェクトでやってる音楽についてインタビューしてもらったときに話したようなブリストル系、彼らはそう言われることを嫌がったけどトリップホップとかも好きで。RIZEでやりかったのは、そんな僕とJESSEの合流地点。西海岸のバンドサウンドやグランジ、ヒップホップとかだったんです。
――そういうことなんですね。
そうそう、『FUJI ROCK FESTIVAL』もこの年に始まってますよね。フー・ファイターズ、サード・アイ・ブラインド……結成されたばかりのTHE HIGH-LOWSも観ました。そしてレッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)とレイジ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)ですよ。レイジは『Evil Empire』を出した一番キレキレの頃。足が泥に埋まった状態で観ました。
――フェスそのものが、ほとんどみんな初体験の時代。
そうですよね。あれから20年……。当時の自分から見た70年代ってずいぶん昔のことだった。そう考えると自分では何も変わっていないようで、変わってるんですよ。今の若い人たちからすれば90年代の話なんて、僕がレッド・ツェッペリンとかモータウンとか言われても「テレビが白黒のときの話でしょ?」みたいに思ってた感じと同じなんだろうな。
――そういうことなんでしょうね。でも、レッド・ツェッペリンが新鮮に響いて好きになる瞬間ってありませんでした?
時代がリヴァイヴァルする面白さですよね。今はそこすらも飽和しているのかもしれないけど、そのねじれの中でEDMみたいなものがボンッと出てきたような気もするし。そこでRIZEをいち音楽好きとして見たときに、「90年代を呼び戻そう」っていうことに興味がそそられたんです。
――なるほど。
自分が個人として今やりたい音楽とはまた全然違うんですけど。
――はい、金子さん個人名義の音楽は、90年代感もありますけどリヴァイヴァル意識ではない。
RIZEのメンバーとしてフェスなんかを回っていても、聴いたことないアプローチのパフォーマンスだって感じている若い人たちがちらほらいるのもわかるんです。そしてその中には、僕をテレビとかドラマの人だと思ってる人もいっぱいいる。「ドラムめっちゃうまいっすね」って。そういう時代の流れを感じているからこそ、90年代に立ち返って当時の空気をそのままパッケージしたような、バンドに関しては一発録りでバシッとやった作品が面白いんじゃないかなっていう好奇心なんです。
――と言いながら、SEからの最初の曲「帰ってきたサンダーボルト」は今をときめくトラップ。
そうそう(笑)。もはやバンドでもないっていう。
――ここは90年代における西海岸のように、今現在の金子さんとJESSEさんの合流地点なんじゃないかと思うんです。
トラップは最近ブームがきてますしね。アトランタのヒップホップ、グッチ・メインとかが出所して活躍してて。いつ襲われるかわからないから、銃を背負いながらレコーディングとかしてる、そういうドキュメントとか見ると最高なんだけど、そこで思ったのが「ここにJESSEがいても違和感ないよね」ってこと。日本で一番トラップが似合うのはJESSEだと思うって本人にも話してたんです。彼自身もヒップホップはずっとやってきてるわけだけど、今の活動はRIZEとThe BONEZが中心でロックの現場がほとんどだから、じゃあもうここでやるべきなんじゃないかって。
金子ノブアキ 撮影=風間大洋
――そこからどうやって形にしていったんですか?
まずはJESSEがデモでトラックを作ってきて、そこからですね。この曲に限らず今回はギターのRioくんが本当によくやってくれた。俺たちが行けないときも、EPIC(RIZEが所属するレーベル)の人と2人でスタジオに籠って、トラックメイク、シーケンスの整理、デモの整理、ファイルのやりとり、面倒臭いことを全部やってくれて、もはやどっちがサポートメンバーかわからないくらい。彼は初期のマキシマム ザ ホルモンではベースを弾いてたり、重要な歴史の中にはいつもいるんだけど、もうちょっとちゃんと評価されてほしいと思ってるんです。RIZEの正式メンバーにはなりたかったらいつでも言って欲しいくらいに思ってるんだけど、彼自身のスタンスとして、フリーランスでいいやって感じだから。
――この間の下北沢と横浜でのライブを観た時にも、Rioさんはかなり利いてると思いました。
本当に素晴らしいギタリスト。ジェーンズ・アディクションが好きで、ナバロ(デイヴ・ナヴァロ)感あるでしょ?
――ジェーンズ・アディクションのルーツでもある、1960年代のサイケ~プログレやハードロックの濃さも出ていて、ロックという概念において厚みが出てますよね。
そう。それまでのRIZEにはなかったもの。で、今回は彼からのプレゼンもあって、やりたい思いを強く感じたからやってもらったんです。最終的にこれまでで一番ギターの音がデカくてチャンネルも多い。それは彼へのリスペクトだし、これで立身出世してくれないと困るよって。サウンドプロダクト的にはそれくらい実権を握ってもらったんです。
――メッセージの部分では、1曲目にまず“RIZER”という言葉が出てきます。“RIZER”って単純に“RIZEのファン”って言ってしまうとその定義が崩れるような、もっと強い結束を示す言葉だと思っているんですけど、金子さんの口から言うなら、どういうものですか?
その感覚はよくわかります。でも最初は軽い……わけじゃないけど、JESSEもほんと爆弾みたいな奴だからインタビュー中に突然「俺たちはファンのことをRIZERって呼んでるんだ」って言い出して。俺もそこで初めて聞いて、「え?そうなの」って(笑)。でもその頃、“RIZER”って呼べるような人は20人くらいしかいなくて、じゃあそうしようって。
――その当時からの言葉にトラップを当てた。それってある意味新しいRIZEの宣言なのかなと思えます。
さっきも言ったように、トラップがハマるフロントマンってJESSEくらいしかいねえだろって。俺はあいつのこと好きだし、ファンでもあるんですよ。彼の感覚がめちゃくちゃいい感じに戻ってきてるというか、一番キテるときに書いたリリックにもハマると思ったんで、ある意味そうかもしれないですね。
金子ノブアキ 撮影=風間大洋
――そして次の「ALL DOGS」は、サウンド的には現在のメインストリームから失われたロック。でもトラップとロックのダイナミズムが1本の線でつながって共鳴してる。これはRIZEにしかできないことだと思って興奮しました。
なるほど。曲順に関しては、この曲の置き所がいちばん難しかったんです。個人的にも90年代感があってめちゃくちゃ好きな曲ということもあって。
――ドラムも、この曲はとりわけ重めですよね?
そうですね。いわゆるグランドロイヤルのような空気もあるし、ビートもすげえ重い。引いて引いてどっしりやろうぜっていう曲で、歌詞はJESSEなりの鎮魂歌みたいなとこがあるんです。この7年間で亡くなった人も多かったし、それはJESSE的にも言っておきたかったんだろうなって。だからこそ、頭の方に持ってきたくなった。僕らは今を生きてるわけで、こういう曲は後ろに行くに連れて懐古的な伝わり方になるから。まずは現代的なトラップがあって、次に仲間や90年代へのそこのリスペクトを示した上で、次の「Good Day」に続くんです。そうすればJESSEが今になってそういうポジティヴな言葉を言えるようになったこともより伝わると思って。ここは制作の中で、俺がもっとも強く言ったことかもしれない。……RIZEって9割JESSEのパーソナリティ、JESSEのことなんですよ。僕も創設者の一人だけど、彼のパーソナリティについて働きかけてきただけですから。
――JESSEさんのことがより伝わるように。金子さんの愛が作品において絶妙な流れを作った。
JESSEは一番仲が良くて古い友達で。今のRIZEはJESSEと俺の縦ラインとKenKenとRioの両ウイングみたいなイメージ。結局RIZEは運命的にJESSEと僕に帰結してくるから、だったら2人でソリストとしてのKenKenとRioを全面的にフックアップしていきたいんです。これでさらにパワーアプして欲しいって。個性に蓋をさせるようなことするつもりなら最初から誘わないし、思いっきり好きにやってくれっていい。そこまで信頼して預けてる。その中でもJESSEは立ててねって、そんな感じですね。
――わかりやすいです。
だから、変わりの利かないバンドだって自負はありつつ……極論、僕が死んでもRIZEはあるけど、JESSEがいなけりゃRIZEは存在しない。そこはエゴを捨てて、今は肩ひじ張らずにやれてます。
――昔はぶつかることもありましたよね?
そうですね。音楽的にハマらないものが多かったりすると、コントロールフリークになってお互い手柄を取り合って終わってくんですよね。
――バンド史を時系列で辿ると、「カミナリ」で世間がざわつき出し、「Why I'm Me」がテレビCMで流れてお茶の間にも知られるようになりました。毎年ペースでアルバムを出して、大ヒットドラマ『池袋ウェストゲートパーク』にもバンドで出て、という流れできて、いよいよこれからという時にロスに渡られて、サーバーバン・ノイズのツアーに参加されます。あのシーンに対しての好き嫌いではなく、単純にそのタイミングでラップメタルやヒップホップの武者修行的なことをする必要はあったのか?と。
僕はもうちょっと日本でやりたいこともあるし、やれることもあると思ってたんです。でも多数決で決まったことだから行くしかない。本当にいろんなことがあって、はっきり言って想像以上でした。自分たちで搬入して撤収して1000キロ運転したりする中で、精神的にも肉体的にもぶっ壊れたわけですよ。そこでバンドは1回死んでるんです。いろんな人に生かされてここまでで来られたけど。
――同じ海外を拠点にするにしても、音楽的な話はちょっと置いといて、単純に数的なプロモーションという意味合いで、もう少し大きな規模のこともできたと思うんですけど。
そういう話もあったみたいです。でも当時の事務所の社長が教育も兼ねて断ってたことがあとでわかったり。それは親心が行き過ぎてのことなんですけど、突っ込んだ先があまりにも過酷だった。まあ、それも含めて当時の実力ですよ。体を壊して半年くらい治療で楽器できなくなった時期もあって、誰にも見向きもされなくて、久々にライブやっても全然お客さんいないし、生き地獄……22歳でそんな風になったから引退も考えました。今も古傷の治療はしてますしね。でも振り返れば、そういう経験をしたからこそタフになれたし、今はその時のことをJESSEとも話せるし。
金子ノブアキ 撮影=風間大洋
――いろいろと乗り越えていい関係性になれているんですね。
過去のことも含めて、今は酔っぱらったときに「あの時はごめんね」みたいなことも言えるんです。昔は本気で喧嘩したこともあったから。それはお互い家族ができたこともあるかもしれない。ある意味メロウになってるというか、昔描いていたバンド像とは変わってきてるというか、「みんなが元気だったらそれでいいよ」みたいな。波が立ってないような状態で、ライブも調子いいんですよ。そういうときって、めちゃくちゃパワフルなことしながらも、僕とJESSEの間に流れている時間はめちゃめちゃ静かで、鳥のさえずりでも聞こえてきそうな。2人で「縁側の爺さんみたいになってきたね」って(笑)。
――JESSEさんは戸越に身を置かれて、そこで完結するフッドカルチャーのようなものを築かれている。金子さんも人に対する愛情とか仲間意識は同じだと思うんですが、活動としては時代に対して前のめりで。そこが喧嘩しないでやれてる理由かなと。
確かに、そこは大きな違いですよね。でも、JESSEとはバンドしてなくたって友達だったと思うんですよ。双子みたいに育ってきたし。JESSEは親父もそうだし、ほんとに地元を愛してる。僕もまだ下北に実家があってKenKenはお袋と住んでるし、そういう感覚はあるけど、これはもう性格ですよね。僕は芸能界でもなんでも、ガンガン世界の真ん中をいって見聞を広げたいし、誰も知らない精神状態になってみたいんですよ。でもそれも、JESSEのように変わらずそこにいてくれる友達がいるからこそで。バンドをやってることで壊れていったこともあるけど、引き算すればそこなんですよ。KenKenなんて弟だし縁は切れない、一生あいつの尻を拭かなければいけないし、そういうことが「なるほどな」ってストンと落ちた瞬間があったんですよ。
――なぜそこが“落ちた”のでしょう?
自分のキャリアにおいて、一番の驚きは“金子ノブアキ”の名前で成立してる芸能界の仕事なんですよ。周りの人のおかげで『クローズ』とかの映画やドラマの仕事がきて、最初は精神的にも振り交わされたりプライドが邪魔したこともありましたけど、近いタイミングで自分の音楽の現場も持てるようになって、いろんなエゴとか、前を向いていたい気持ちがつんのめってる部分とか、そういうことをRIZEに持ち込まなくていいようになった。そこで、みんなのことが好きだし、喜んでもらいたいっていう、いちドラマーとしてのパーソナリティを思い出すことができたんですよ。
金子ノブアキ 撮影=風間大洋
――なるほど。金子さんとRIZEのこれまでと今がよくわかりました。そして最後に、間もなく後半に入る全国ツアーに向けては。
スタッフは超優秀な職人の集まりで、最高のロードクルー、日本一だと自負してます。それが小バコで40本――みんなの対価にはあってないのかもしれないけど、最高の状態で最高のお客さんの前に出られてるんです。これって10代のとき毎日布団の中で考えてたことで、どれだけ特別なことかわかってるから、全力で楽しんでます。
――12月には日本武道館が。
なんで武道館かって言うと、1997年の新宿LOFTの20周年イベントに、JESSEの親父のCharさんが出ることになって、そこに僕とJESSEを出してくれたんですけど、それが武道館だったんですよね。今年はそういう意味では巡礼みたいなもので、でも主観にならずに「みんなで楽しくやろうぜ」っていう。今日の嫌なことは忘れて、明日の活力に。バンドカルチャーってそうじゃないですか。みんなの人生の祝福で。いろんなことができるようになったけど、やっぱり僕らはバンドだし欲しがられているのもバンドだし、結局これしかない。どんな味付けの料理も作れるのに、ここではブツ切りでぶっかけ、男の料理しか通じない。僕とJESSEが何もできないで始めたことの名残ですよね。そこが超面白いしクールですよ。
――JESSEさんと話す機会があった時に、RIZERはもちろん、B-BOYとインターナショナルスクールの人で武道館を埋めたいっておっしゃってたんです。金子さんも似たようなことを思いますか?
あるある。それこそJESSEのパーソナリティだし、トラップを入れたことにも繋がります。今はラップもテイクバックしてきてるけど、RIZEはその時代の証拠のひとつだし、現場に立てる限り立ってきたって自負もあるんで。僕自身も、JESSEを通じてアメリカンスクールの人たちにはレコ屋で売ってないような音楽をよく教えてもらったし、彼らのパーティーでライブもたくさん見せてもらった。あいつのコミュニティのノリってあるんですよ。VERBALくんもそうだし宇多田ヒカルちゃんもそこから出てきた。価値観が面白いんですよね。普段からミックス言語でしゃべるし、それが母国語だから、ある意味根なしだし、そこにブルースみたいなものもあって。それをJESSEに感じ始めてる部分もあるんです。
――今のJESSEさんに感じるブルース。なんとなくですけどわかる気がします。
だからJESSEが言ってるようになればいいなって、友人としてもメンバーとしても思う。10代や20代の頃は、JESSEの言いたいことと精神が乖離して苦しんだこともあったと思うんです。表面的には同じようなことを言ってても、かつては自傷行為に近いようなライブに見えてたこともあったから。でも今は明らかに違う。あいつ、今めちゃめちゃ楽しいと思うんですよ。日本語は下手だし歌詞もつたないし、読んだら「何言っとんねん!」みたいなこともあいつの味で、いざライブで食らったときに「良いこと言うぜ」ってなるんですよ。そういうブルース。……もはや寅さんですよね。
――葛飾こそ出てないですけど、「ONE SHOT」のMVみたいな、全員東京出身の風情。
そう、江戸前ですよ(笑)。
取材・文=TAISHI IWAMI 撮影=風間大洋
金子ノブアキ 撮影=風間大洋
発売中
【初回生産限定盤】(CD+Blu-ray)
ESCL-4890~1 4,630円(税抜)
【通常盤】(CD)
ESCL-4892 2,778円(税抜)
【完全生産限定盤/アナログ盤】(2LP)
ESJL-3091~2 3,333円(税抜)
9/23(祝土)新潟 LOTS
9/24(日) 金沢 EIGHT HALL
9/26(火) 富山 MAIRO
9/28(木) 長野 CLUB JUNK BOX
9/30(土) 群馬 高崎 club FLEEZ
10/5(木) 栃木 宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2
10/7(土) 福島 郡山HIPSHOT JAPAN
10/9(祝月) 秋田 秋田Club SWINDLE
10/11(水) 青森 青森Quarter
10/12(木) 岩手 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
10/14(土) 宮城 仙台Rensa
10/29(日) 愛知 名古屋DIAMOND HALL
10/31(火) 岡山 CRAZYMAMA KINGDAM
11/2(木) 福岡 DRUM LOGOS
11/4(土) 鹿児島 キャパルボホール
11/5(日) 宮崎 SR BOX
11/7(火) 大分 DRUM Be-0
11/9(木) 愛媛 松山Wstudio RED
11/11(土) 高知 X-pt.
11/15(水) 山梨 CONVICTION
11/16(木) 静岡 LiveHouse浜松窓枠
11/18(土) 大阪 なんばHatch
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料金:スタンディング 前売り4,800円(税込) ドリンク代別途必要
YOUTH割 :18歳以下の方には当日会場にて1,000円キャッシュバック(要身分証)
一般発売中
”RIZE IS BACK” RIZE ASIA TOUR 2017
2017年11月24日(金) 香港・E-Max Music Zone
OPEN 19:00 / START 20:00
◇
A(VIP・特典付)】前売 688 HKD / 当日 788HKD
B(一般)】前売 488 HKD / 当日 588HKD
発売中:http://www.exclamusic.com/rize-2017/
2017年11月26日(日) 上海・万代南夢宮上海文化中心
OPEN 18:30 / START 19:30
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【VIP・特典付】 前売・当日 580 RMB
【一般】前売 380 RMB / 当日 480 RMB
2017年9月13日(水)20:00(中国時間)より発売:https://www.livehunter.studio
RIZE TOUR 2017 "RIZE IS BACK"
2017年12月20日(水)東京・日本武道館
OPEN 17:30 / START 18:30
◇(前売):
アリーナスタンディング¥5,400(税込)
スタンド指定席¥5,400(税込)
※YOUTH割:18歳の以下の方は1,000円キャッシュバック(当日要身分証明書)