ジョニー・デップがワイルドな装いで『オリエント急行殺人事件』ワールド・プレミアに登場 ケネス・ブラナーら豪華メンバーが集結
ジョニー・デップ
現地時間11月2日17時30分から、英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールにて、映画『オリエント急行殺人事件』のワールド・プレミアが開催された。イベントには、同作で監督・製作・主演を兼任したケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルスらキャスト・スタッフが姿を見せている。
左から、セルゲイ・ポルーニン、オリヴィア・コールマン、デレク・ジャコビ、ジュディ・デンチ、 ケネス・ブラナー、ミシェル・ファイファー、トム・ベイトマン
『オリエント急行殺人事件』はミステリーの女王アガサ・クリスティーの小説を映画化した作品。ポアロ役のケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルスなど豪華俳優陣がキャスティングされている。
同作ワールド・プレミアの会場となったのは、イギリスのヴィクトリア女王の夫のアルバート公に捧げられた演劇の殿堂ロイヤル・アルバート・ホール。会場では世界中から集まった150名以上の報道陣と、作品を待ちわびる1,500人以上のファンが集まり、100メートル以上となるL字型のレッド・カーペットにスタッフ・キャストが到着するのを待ちわびていた。
まず登場したのは、主人公エルキュール・ポアロを演じ、“サー”の称号を持ち、5度のオスカーノミネートを経験しているケネス・ブラナー。同作で監督も兼ねたブラナーは、、そうそうたる出演者たちを束ねている。続いて、乗客を演じたミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、デイジー・リドリー、ウィレム・デフォー、デレク・ジャコビが到着。キャストが姿を見せるたびに、会場からは大きな歓声が上がっていた。
ジョニー・デップ
そして、『パイレーツ・オブ・カリビアン』などで知られるジョニー・デップが、別作品の撮影現場から駆け付けると、会場のヴォルテージはMAXに。デップは被害者となる傲慢なアメリカ人富豪を演じており、レッド・カーペットにもワイルドな装いで登場した。
ペネロペ・クルス
デイジー・リドリー
さらにこの日は、パリからやってきた実際のオリエント急行が、初めてロンドンのセント・パンクラス駅に到着。華やかな旅のアイコンであるオリエント急行の登場は、ファンには嬉しい演出となった。
左から、トム・ベイトマン、ジョシュ・ギャッド、ケネス・ブラナー、レスリー・オドム・ジュニア、セルゲイ・ポルーニン、マヌエル・ガルシア=ルルフォ セント・パンクラス駅に登場したオリエント急行
なお、監督のケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、デイジー・リドリーからのコメントも発表されている。
ケネス・ブラナー(監督/製作/主演)
これまでの映画にはないキャラクターがあり、「誰が、どのようにして、なぜ」という意味でエンディングも変え、正義とは一体何なのかということを掘り下げていった。だから物語を知っている人でも、新たな視点で見られる映画になったと思う。日本のみなさんが殺人ミステリー、特にアガサ・クリスティーが大好きで、中でもエルキュール・ポワロ、オリエント急行殺人事件がお気に入りなのだと知っています。一同、この新作を大変誇りに思っています。日本のみなさんに楽しんでもらえますように!
ジョニー・デップ
僕はこの映画の美しさに感銘を受けたよ。ケネスによって本作は実に見事に構成され、すべての小さなパズルのピースが合わさっていくのを目の当たりにした。ケネスは真の天才だ。彼が望むものなら何でも一緒に撮りたいね。
ミシェル・ファイファー
ジョニーと一緒に仕事をするのは2度目だったのだけれど、素晴らしかったわ。毎日楽しくて仕方がなかった。一緒に演技をするのが楽しい相手で、多くのものを与えてくれ、遊び心があり、必要あれば邪悪な感じにもなるわ。素晴らしい俳優陣との仕事で、その一員であることがとても光栄だった。
ジュディ・デンチ
撮影現場ではデレク(・ジャコビ)もケン(ケネス・ブラナー)をはじめ、旧友がたくさんいたので、とても楽しかった。ケンがすべてを上手くアレンジしてくれたので、楽しいという思いに溢れていたわ。今では正に伝説的と言えるクリスティーの代表作だけれど、あまりに多くの人がこの映画のエンディングを知らないのには驚かされる。でも、それは良いことよ。誰が犯人なのかを知らない若者たちが大勢観に来るというのは良いものね。
ペネロペ・クルス
私が演じた女性は、大きな秘密を抱え、過去に大きなトラウマがあり、それを癒やす方法を模索している人物なの。私たちは誰もがトラウマを経験していますが、彼女の場合はそれがとても極端なの。それに向き合う方法を探している人物で、キャラクターを大事にして演じたわ。
デイジー・リドリー
撮影現場ではとても緊張したのだけれど、すぐにリラックスでき楽しかったわ。以前はスター・ウォーズの撮影が待ちきれなかったけど、今度はこの映画の撮影が待ちきれなかった。毎日、みんなと一緒にいられると思うとワクワクして仕事場に行ったわ。クリスティーは素晴らしいイギリス人作家で、時代を先取りしていたわ。彼女の作品にいつか出たいと思っていたけれど、このような形で実現するとは思っていなかった。素晴らしいわ。信じられなかった。そうして今ここにいるというわけよ。
『オリエント急行殺人事件』は12月8日(金)全国ロードショー。
監督:ケネス・ブラナー