石原さとみ主演舞台『密やかな結晶』が2月2日に開幕
『密やかな結晶』最終舞台稽古より
石原さとみ(31)が主演する舞台『密やかな結晶』が2018年2月2日より開幕する。前日の1日には、その最終舞台稽古が豊島区の東京芸術劇場で行なわれた。
芥川賞作家の小川洋子による同名タイトルの小説を原作に、鄭義信(チョン・ウィシン)が脚本・演出。 もともと小川の原作の舞台化を石原が熱望したのだという。4年ぶりの舞台出演となる石原は、鄭演出作品への出演もかねてからの希望していた。
海に囲まれた孤島を舞台に、花、鳥、本といった物の記憶が一つずつ消滅していくという不条理な世界に生きる人々を描いた物語。 主な登場人物は、小説家(石原さとみ)、小説家の世話をする「おじいさん」と呼ばれる若者(村上虹郎)、編集者(鈴木浩介)、そして秘密警察たち。
石原は、記憶が消えない編集者R氏(鈴木)を秘密警察の迫害から守る小説家役。テレビドラマの元気な役のイメージとは違い、今回の舞台では、凛として知的な雰囲気の大人の女性を演じる。
記憶の消滅という、心が衰弱していく様を実に繊細な感情表現で魅せ、クライマックスでは、物の記憶の消滅が手足にも及び、それでも不条理な現実に立ち向かおうとする強い想いが客席に響き渡るだろう。
緩急のある作品で、歌、ダンス、殺陣といった見所もある中、小説家とおじいさんや編集者が記憶や心について語る台詞の美しさが印象に残る。
2月2日から25日まで同劇場で上演、その後、富山(3/3、4 富山県民会館)、大阪(3/8~11 新歌舞伎座)、久留米(3/17、18 久留米シティプラザ)で上演する。
石原さとみ コメント
あっという間の稽古でしたが、鄭さんの演出はとてもとても学びがあり、驚きと発見の毎日でした。4年ぶりの舞台なので本番に向けてのこの緊張や不安、浮き足立つワクワクに懐かしさを感じます。自ら選ばせていただいた原作、ご一緒できることを切に願っていた鄭義信さん演出の独特でスピーディで心が騒がしくて温かくて切ない世界を客様と一緒に楽しめたらと思います。心から劇場でお待ちしています。
村上虹郎 コメント
本番が始まる今日ここからもっと愉しくなりそうな予感がぷんぷんしてます。笑いに、踊りに、歌に、盛りだくさんです。ぜひ、劇場で体感してください。
鈴木浩介 コメント
これまでの稽古の積み重ねを信じて、スタッフ・キャスト一丸となり、この舞台に臨みたいと思っております。皆様に劇場でお会いできることを楽しみにしています。
【東京公演】
2018年2月2日(金)~2月25日(日)
東京芸術劇場 プレイハウス
【富山公演】
2018年3月3日(土)・3月4日(日)
富山県民会館 ホール
【大阪公演】
2018年3月8日(木)~3月11日(日)
新歌舞伎座
【福岡公演】
2018年3月17日(土)・ 3月18日(日)
久留米シティプラザ ザ・グランドホール
■原作:小川洋子
■脚本・演出:鄭義信
■出演:石原さとみ 村上虹郎 鈴木浩介 藤原季節 山田ジェームス武 福山康平 風間由次郎 江戸川萬時 益山寛司 キキ花香 山村涼子/山内圭哉 ベンガル
■公式サイト:http://hpot.jp/stage/hisoyaka