初音ミク×鼓童再び!ミクファンと“ガチで相思相愛”となった1年ぶりコラボレーション『This is NIPPON プレミアムシアター』
6月2日(土)・3日 (日)にわたり東京・NHKホールにて開催された『This is NIPPON プレミアムシアター初音ミク×鼓童 スペシャルライブ 2018』に太鼓芸能集団・鼓童が、出演。バーチャルシンガー・初音ミクと再共演を果たした。
『This is NIPPON プレミアムシアター』は、NHKが2020年の東京五輪に向け、「文化面においても機運醸成を図る」ために日本を代表するコンテンツに様々な演出を加えてその魅力を国内外に発信するイベントだ。鼓童は、1981年にベルリン芸術祭でデビューした後、これまでに50ヵ国で6000回以上の公演を行っている太鼓芸能集団。『This is NIPPON プレミアムシアター』での鼓童と初音ミクの共演は、昨年2017年3月に開催したライブ以来、1年ぶりのこと。
ライブレポート
昨年大好評を博したThis is NIPPON プレミアムシアター「初音ミク×鼓童」のスペシャルライブが、グレードアップして帰ってきた。会場のNHKホールは、衿に「初音」「鼓童」と名前の入ったライブ・ハッピを着た人たちでいっぱい。オープニングとともに地鳴りのような歓声が起き、オールスタンディングとなった客席に、いっせいに太鼓型ペンライトの光が揺れ出した。
「去年はにぎやかな曲と穏やかな曲を交互に入れていたんですが、今年はミクさん側からの『もっとアゲアゲで!』というリクエストで、体力的にもハードな曲が続くんです」と選曲担当の石塚充が言うように、ミクのナンバーを太鼓と鳴物で盛り上げ、リン・レンのデュエットでは、鳴物担当が彼らのダンスを完コピして一緒に踊り、「三宅」「巴」など鼓童の大曲では、3~4分ずつにまとめた濃縮ハイライト版を惜しげもなく演奏と、大忙しのフル稼働。驚いたのは、こうした鼓童の緩急に富む複雑なビートを刻む楽曲にも、観客が手拍子やかけ声で、しっかり伴走してみせること。今年初参加の住吉佑太は、「ミク・ファンは音楽が好きで、曲を聴きに来ている人が多い感じがしますね。こちらが何を振ってもついてきてくれるので、もう"闘い"みたいにテンションが上がって、すごく楽しいです。『巡』では、前の方のお客さん、めっちゃ踊ってくれてましたし(笑)」と、今秋のワンアースツアーの新作にも、十分な手応えを感じた様子。
フィナーレでいったん幕が閉まると「コドオ・ミーク」「コドオ・ミーク」のアンコール大合唱。コラボ2度目にして、ミクはもちろん、ミク・ファンと鼓童も、ガチで相思相愛の関係になったことを確認できた。
撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子
文=演劇ジャーナリスト 伊達なつめ
なお、ライブ内で披露された「巡」は、2018年11月より始まるツアー『巡』に登場する楽曲をアレンジしたもの。鼓童公式Youtubeチャンネルでは、同曲のMVも公開中だ。
セットリスト
M-16 初音ミクの激唱
M-17 8 HIT
M-18 リモコン
M-19 族 with ミク
M-20 ワールドイズマイン
M-21 Tell Your World
M-22 ハジメテノオト
M-23 Satisfaction
M-25 桜ノ雨
M-26 メルト