岡本太郎芸術の感性と魂を体感せよ! 展覧会『太陽の塔』が大阪・あべのハルカス美術館で開催
《太陽の塔》 内観模型(万博当時) 岡本太郎記念財団蔵
展覧会『太陽の塔』が、2018年9月15日(土)~ 11月4日(日)まで、大阪・あべのハルカス美術館で開催される。
大阪吹田の千里丘陵に独り立つ「太陽の塔」。1970(昭和45)年、日本万国博覧会のテーマ館の一部として岡本太郎(1911-1996)が作り上げた異形の塔が、2018年(平成30)3月、48年の時を経てついに息を吹き返した。本展では、失われた展示空間をジオラマや模型を作り3次元で再現。太郎がテーマ館全体の根源を表現した地下展示を追体験できる。
万博という人類の「祭り」に太郎が問いかけたものの根源とは? 「太陽の塔」が内包するものとは? その構想段階から完成まで、さらには再生事業までを網羅。「太陽の塔」に関連する作品と精巧な模型に加え映像や音響など多彩なメディアを駆使し、岡本太郎の感性を大きなスケールで体感する展覧会となっている。また、館内は全体的に撮影OKだ。
見どころ1:初代《黄金の顔》が登場
初代《黄金の顔》-1 1970年 岡本太郎記念財団蔵
1992年から93年の改修工事で取り外された、万博当時の《黄金の顔》(鉄板、ポリ塩化ビニルフィルム 大阪府蔵)を出品。直径約11mの巨大な顔を間近で見ることができる。なお、現在《太陽の塔》に取り付けられている顔は、二代目(ステンレス製)となっている。
初代《黄金の顔》-2 1970年 岡本太郎記念財団蔵
見どころ2:失われた地下空間を知る
地下展示<いのり>ジオラマ 岡本太郎記念財団蔵
《太陽の塔》内部へと続く地下展示ゾーンを、極めて細密なジオラマや模型で再現し、展示空間の有機的なつながりを紹介。万博閉幕後に行方不明となった《地底の太陽》の再生プロジェクトで制作された原型もお目見えする。
地底の太陽(保存用原型) 1970/ 2017年 岡本太郎記念財団蔵
地下展示全体模型 岡本太郎記念財団蔵
見どころ3:《太陽の塔》にいたる作品群を紹介
《愛撫》 1964年 川崎市岡本太郎美術館蔵
「芸術は呪術である。」(岡本太郎、1964年)とあるように、《太陽の塔》誕生前夜、1960年代の「呪術的」な作品を紹介する。
《雷人》 未完 岡本太郎記念財団蔵
イベント情報
会期:2018年9月15日(土) ~ 11月4日(日)
開館時間:火~金 午前10時 ~ 午後8時、月・土・日・祝 午前10時 ~ 午後6時 ※入館は閉館30分前まで
休館日;9月18日(火)
観覧料:一般 1,200円 (1,000円)、大学・高校生 800円 (600円)、中学・小学生 500円 (300円)
※価格はすべて税込み。( ) 内は前売および団体料金。団体は15名以上。
※障がい者手帳をお持ちの方は美術館カウンターで購入されたご本人と付き添いの方1名まで当日料金の半額。