圧倒的なボリュームと豪華なアーティストの布陣に魅了される準備は"OK"?- 「Animelo Summer Live 2018 “OK!”」8月26日・最終日編レポート-
©Animelo Summer Live 2018/MAGES.
Animelo Summer Live 2018 “OK!” DAY3 2018.8.26(Sun)さいたまスーパーアリーナ
2005年以来、毎年に夏に開催されているアニソンアーティストたちのライブイベント、『Animelo Summer Live』。2005年のスタート時には、1dayで14組のアーティストが参加、動員数約1万人のイベントだったが、年を経るごとに人数と日程も拡大。今や、日本を誇る一大アニソンフェスとなっている。今回は最終日となる8月26日のレポートをお届けする。
開始早々、豪華なコラボからまさかの紙芝居まで
トップバッターを務めるのは、『探偵オペラミルキィホームズ』から生まれた声優ユニット・ミルキィホームズと、アイドル声優6人組ユニット・i☆Ris、そして声優の上坂すみれ、東山奈央のコラボレーション。
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歌うのは、TVアニメ『探偵歌劇 ミルキィホームズ TD』のOPテーマ「ミルキィ A GO GO」をアレンジした「ANISAM A GO GO」。開始早々、大勢のコラボレーションで会場は一気にヒートアップする。
■妹S
続いてのパートは、TVアニメ『干物妹!うまるちゃん』に登場する女性声優4人組のユニット「妹S」が初登場。TVアニメ『干物妹!うまるちゃんR』のEDテーマ、「うまるん体操」では、キャラクターが可愛らしく踊る姿が放映中にも話題になったEDアニメーションをバックに歌唱。さらに第1期のTVアニメ『干物妹うまるちゃん』のOPテーマ「かくしん的☆めたもるふぉーぜっ!」も披露された。
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次に登場したのはぽんとKOJIMA HIDEYAのユニット・ORESAMA。テクノ感も匂わすマイナーなアップテンポ楽曲、TVアニメ『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』のEDテーマ「ホトハシル」と、DJプレイも光るディスコサウンド、TVアニメ『魔法陣グルグル』のOPテーマ、「流星ダンスフロア」を披露。「妹S」の可愛らしいステージから一転、懐かしさが漂う華やかなディスコステージへと変化した。
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■THE MONSTERS
続いてはアニサマ恒例のサプライズゲスト、THE MONSTERSという5人組のバンドが登場。実はJAM Projectの5人によるバンドで、ボーカルを奥井雅美、ギターを影山ヒロノブ、ベースを遠藤正明、キーボードをきただにひろし、ドラムを福山芳樹がそれぞれ担当。ここではあくまでJAM Projectとは別のアーティストという体で進行する。
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カバー曲として披露されたのは、『ラブライブ!』の人気楽曲「Snow halation」。王道のアイドルソングをこの5人がカバーすると、圧倒的な音圧とハーモニーが奏でる壮大な曲に変化。異色のコラボレーションに会場からは感嘆の声援が巻き起こる。
■ヘルシェイク矢野
続いてのアーティストは、参加発表時から話題になっていたTVアニメ『ポプテピピック』に登場したキャラクター、ヘルシェイク矢野氏。一体どういったパフォーマンスを見せるのかと思われたが、アニメと同様の紙芝居がスタート。
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紙芝居制作兼声優を務めたAC部のメンバーが白衣姿で登場し、「せっかくのアニサマ参加なのにバンドメンバーが電車遅延で間に合わず、ヘルシェイク矢野が『Hell Yeah!!』のギターソロでつなぐ」というストーリーを展開。本編同様、切り抜きや構図をうまく使ったスケッチブックでダイナミックな紙芝居を披露。未だかつてない異色のパフォーマンスだったが、観客からは「ヘルシェイク!」コールの大合唱が起きる。
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そのまま、TVアニメ『ポプテピピック』のOPテーマ、「POP TEAM EPIC」を歌う上坂すみれへバトンタッチ。アップテンポのEDMサウンド、独特の歌詞とノイズの演出も混じる特徴的な楽曲。アニメ同様、こちらも話題になった楽曲で会場は大いに盛り上がった。
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バリエーション豊かなソロアーティストたちの饗宴
アニサマ初出演のYURiKAは、昨年、デビューしたばかりの新人アーティスト。現在までに4枚のシングルを発売し、全てアニメ作品とタイアップしている注目のアーティストだ。
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1曲目は、TVアニメ『宝石の国』のOPテーマ、「鏡面の波」。淡々とした歌い方に幻想的なメロディが特徴的な楽曲に、観客も静か聞き入っている。ステージが暗転すると、『リトルウィッチアカデミア』の主人公、アツコのナレーションでYURiKAへの応援メッセージを送る演出を挟み、TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』第1クールのOPテーマで、デビュー曲の「Shiny Ray」、そしてTVアニメ『リトルウィッチアカデミア』の第2クールOPテーマ、『MIND CONDUCTOR」のメドレーを披露した。
■オーイシマサヨシ
ステージ後方のスクリーンに、クラシックなアメリカンスタイルのオープニングムービーが流れた後、ダンサーを引き連れて現れたのは自称、「アニソン界のおしゃべりクソメガネ」こと、オーイシマサヨシ。
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TVアニメ『多田くんは恋をしない』のOPテーマ、「オトモダチフィルム」を披露した。人気アーティスト、星野源の「恋」と同じ振付師が指導している話題のMVでも着用していた蝶ネクタイに縦じまのカラーワイシャツ、というこれまた「恋」をオマージュした衣装で、華麗なダンスを踊りながら歌い切り、会場からは「オーイシー!」という歓声と拍手が巻き起こる。
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■早見沙織
続いて登場したのは、声優の早見沙織。自身が作詞作曲をしたTVアニメ『カードキャプターさくら クリアカード編』のEDテーマ、「Jewelry」を披露。MCでは、12月にニューアルバムを発売、来年には全国ツアーをすることが発表され、会場からは歓声があがる。さらに、フルコーラス初公開となる新曲、劇場アニメ『はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』の主題歌、「新しい朝(あした)」を披露。艶のある美声で歌い上げるミディアムバラードに感動の拍手が送られる。
■東山奈央
続いては同じく声優の東山奈央。昨年アーティストデビューを果たし、アニサマへの参加は2回目。まずはアップテンポのロックサウンドで、TVアニメ『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~』のEDテーマ、「True Destiny」を披露。
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2曲目は、バンドサウンドに三味線や笛などの和楽器も混じる、TVアニメ『かくりよの宿飯』のOPテーマ、「灯火のまにまに」。高い歌唱力と力強い歌声を見せてくれた。
声優、そして歌手としても活動する鈴木みのりは、今回がアニサマ初登場。1曲目は、鈴木みのり名義でのファーストシングル、TVアニメ『ラーメン大好き小泉さん』のOPテーマ、「FEELING AROUND」。
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MVではとにかく長ネギがやたらと出てくる楽曲で、発売イベントでも行ったネギを持って歌うというパフォーマンスはアニサマでも健在。MCでも「ネギを持っているのがみのりと覚えてください!」とやたらネギ押し。それに答えるように会場も緑のサイリウムに包まれる。2曲目は、自身も詩之本秋穂役で参加しているTVアニメ『カードキャプターさくら クリアカード編』第2クールEDテーマ、「リワインド」。楽曲が始まる前には、サビ部分の振り付けを観客にレクチャーし、会場と一体になるパフォーマンスが行われた。
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ここで、早見沙織と鈴木みのりによるコラボコーナーへ。それぞれが『カードキャプターさくら クリアカード編』のエンディングを担当したということで、1998年に放映された前作『カードキャプターさくら クロウカード編』の第1期OPテーマ、「Catch You Catch Me」を披露。曲名が発表された瞬間は、大きな歓声が上がった。
続いて登場したのは、歌手の鈴木このみ。1曲目は、夏らしい爽やかなバンドサウンドが奏でるゲーム『Summer Pockets』のOPテーマ、「アルカテイル」。
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2曲目は、自身が主演声優にも初挑戦したTVアニメ、『LOST SONG』のOPテーマ、シンフォニックなメロディが特徴的な「歌えばそこに君がいるから」を披露。最後は、力強い歌声と、シャウトが特徴的なTVアニメ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』のOPテーマで、アニメタイトルと同じ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」。会場をガンガン煽り、2曲目とは打って変わった熱い演出に、会場からも熱気があふれた。
後半戦はサプライズからスタート
休憩を挟んで、後半戦へと突入する。休憩終了間際、「ピンポンパンポーン、もうすぐ休憩終わりだよー!」という可愛らしい声が。2日目にTrysailのメンバーとして参加し、3日目にはアイドルマスターミリオンライブ! ミリオンスターズとしても参加している麻倉もものアナウンスだ。
後半戦からいきなりサプライズゲストのトップバッターとしても登場し、TVアニメ『プリプリちぃちゃん!!』第1クールのOPテーマ「トクベツいちばん!!」を可愛らしいミニスカドレス姿で披露。
そして、同じくTrysailのメンバーである雨宮天が登場、TVアニメ『七つの大罪 戒めの復活』第2クールのEDテーマ「誓い」へ続く。こちらは、25メートルはあろうかという長い裾のゴージャスなドレス姿で登場、力強い歌声によるシンフォニックバラードで会場を魅了した。
続いて、夏川椎菜が登場。TVアニメ『プリプリちぃちゃん!!』第2クールのEDテーマ、「フワリ、コロリ、カラン、コロン」は小学生ダンサーたちを従えて、可愛らしいダンスを披露してくれた。
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Trysailメンバーによる立て続けのサプライズソロパートで、会場はテンションが一気に上がる。
続いて登場したのは、声優アイドルユニット・i☆Ris。1曲目は、ハードな楽曲と力強い歌声に6人のハーモニーが光る、TVアニメ『魔法少女サイト』のOPテーマ「Changing point」。
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MCを挟んで披露されたのは6人全員がメインキャラを演じているTVアニメ『プリパラ』シリーズのオープニングメドレーを披露。『キュウキョクのプリパラメドレー』と銘打ち、数多くのオープニング楽曲の中から、「Make it!~ミラクル☆パラダイス~Realize!~ドリームパレード~ブライトファンタジー~Goin’on~Ready Smile!!~Shining Star~Memorial」と、なんと9曲の1コーラスをつなげた大ボリュームのメドレーに、観客からも驚きの声が漏れていた。
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■小倉唯
イントロが流れただけで、大歓声が上がったのは人気声優、小倉唯。1曲目は、アップテンポのポップスサウンドに透き通るような歌声が光る、TVアニメ『変態王子と笑わない猫。』のEDテーマ、「Baby Sweet Berry Love」。続いては生バンドサウンドをバックに歌う、TVアニメ『音楽少女』のOPテーマ、「永遠少年」を披露。こちらは、MVにてファンがタオルを回す演出があり、ライブでもタオルを回す演出で会場が盛り上がる。
■蒼井翔太
声優、歌手として活躍する蒼井翔太は、肩にヤギの髑髏がついた独特な衣装で登場。イントロが流れた瞬間に、女性の歓喜の悲鳴があちこちから聞こえてくる。
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1曲目は2ndアルバムのリード曲、「零」。王道のビジュアル系ロックサウンドで会場を盛り上げる。MCでは、自身の初めて見たアニサマの思い出を振り返り、アニサマへの出演が自分の中で非常に大きなものであること、そして今まであったすべての人に歌を通じて恩を返したいと語ると、会場は歓声と拍手に包まれる。2曲目は、王道のロックサウンドと力強い歌声が特徴的な、TVアニメ『デビルズライン』のOPテーマ「Eclipse」が披露された。
■ZAQ
続いて登場したのは、作詞、作曲、編曲に舞台出演の経験もある多彩なシンガーソングライター、ZAQ。1曲目は、リズミカルなアップテンポと低音を利かせた楽曲、TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』のOPテーマ、「カーストルーム」。
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MCを挟んで、2曲目は、デビュー曲も担当し、数多くの挿入歌やキャラクターソングまで手掛けたTVアニメ『中二病でも恋がしたい!』の劇場版主題歌「JOURNEY」を披露してくれた。
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ここで、オーイシマサヨシとTom-H@ckのユニット、OxT(オクト)が登場。ZAQとのコラボレーションが披露される。選ばれた楽曲は、なんとロックバンド「UNISON SQUARE GARDEN」の人気楽曲で、TVアニメ『血界戦線』のEDテーマ、「シュガーソングとビターステップ」。特徴的なドラムのイントロが流れた瞬間、驚きに満ちた歓声に包まれた。
そのまま、OxTの2人によるライブパートへ。1曲目のTVアニメ、『オーバーロードⅡ』のOPテーマ、「GO CRY GO」では歌唱前に曲中でのコールを指導。動画番組のレギュラーを持ち、「おしゃべり」を自称するだけにMCのテンポや、観客とのコールレスポンスの相性は抜群だ。2曲目は、ロックサウンドにシンフォニックでダークな曲調とハイトーンボイスの歌声が魅力的な、TVアニメ『オーバーロードⅢ』のEDテーマ、「Silent Solitude」を披露してくれた。
ラストスパートは人気ユニットによる圧倒的なパフォーマンスに魅せられる
■アイドルマスターミリオンライブ! ミリオンスターズ
続いては、3日目の最多メンバー15名のアイドルマスターミリオンライブ! ミリオンスターズが登場。1曲目は、アプリゲーム『アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ』のテーマソング、「Brand New Theater!」。ファンの多いコンテンツだけに観客のコールも完璧で、会場はすっかりアニサマからアイマスのライブ会場に様変わりした。
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2曲目は、ミリオンライブ!に登場するアイドルが3つのイメージカラーに分かれて歌う、「Princess Be Ambitious!!~Angelic Parade♪~FairyTaleじゃいられない」の属性曲メドレー。今回は、すべてCDと同じオリジナルメンバーの歌唱という貴重な組み合わせ。最後は、『アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ』の1周年記念曲、「UNION!!」を披露。どの楽曲も15人によるダンスと歌唱パフォーマンスで圧巻のステージだった。
おなじみの可愛らしい探偵衣装で登場したのはミルキィホームズ。1曲目は、TVアニメ『探偵オペラミルキィホームズ』のOPテーマ、「正解はひとつ!じゃない!!」。アニサマでは何度も歌われているおなじみの楽曲で、熱いコールが送られる。
ミルキィホームズは2019年1月にラストコンサートが行われることとなっており、今回のアニサマが最後の出演。MCではそれぞれがアニサマに向けた思いを語り、観客からは惜しみない拍手が送られる。最後は、デビュー曲であるゲーム『探偵オペラミルキィホームズ』のOPとEDテーマ、「雨上がりのミライ~聞こえなくてもありがとう」で有終の美を飾る。
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■JAM Project
最後に登場するのは、4年ぶりの参戦となったアニソン界のレジェンドユニット、JAM Project。荘厳なイントロと共に登場、まずはゲーム『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』のOPテーマ、「Shining Storm~烈火の如く~」と、TVアニメ『ワンパンマン』のOPテーマ、「THE HERO!!~怒れる拳に火をつけろ~」を連続で披露。メンバー一人一人が見せる高い歌唱力とハーモニーは健在。会場は一気にヒートアップする。
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MCではリーダーの影山ヒロノブがアニサマの立ち上げメンバーとして、開催初期の不安だった思い出と、自分たちの手を離れても日本最高峰のアニソンフェスとして成長し続けていることへの喜びを語ると、会場からは大きな拍手が沸く。
続いては、JAM Projectとは切っても切れない作品、ほぼ全ての作品のテーマソングを手掛けるゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』から、「VICTORY~GONG~鋼のWarriors」のOPテーマメドレー。人気の高い楽曲から最新の曲も含めたメドレーで、会場は大きなコールが盛り上がる。さらに間髪入れずに、ゲーム『第2次スーパーロボット大戦α』のOPテーマ、「SKILL」へと繋ぐ。ライブでは必ずと言っていいほど、最後に歌われる屈指の人気楽曲、特に曲中の「 I can fly! (Hey) You can fly! (Hey) We can fly! (Hey) "Motto Motto" 」という歌詞に合わせ、観客が一斉にジャンプするパフォーマンスはお馴染みとなっており、地震かと思うほど会場が揺れる。圧倒的でパワフルなライブは『アニサマ2018』を締めくくる最高のステージだった。
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最後は、出演アーティストがバックステージから1組ずつ登場。それぞれが、一言ずつ挨拶をしながらメインステージへ。全員が揃ったところで、『Animelo Summer Live 2018 “OK!”』のテーマソング、「Stand by...MUSIC!!!」を披露。出演アーティストがパートに分かれて歌うテーマソングは毎年恒例だが、ステージ一杯に並んだアーティストたちによる歌唱は圧巻。全員が笑顔で歌いながら、時にははしゃいでいるカットが抜かれるなど楽し気な様子がスクリーンに映し出され、会場も一緒に歌いながら盛り上がる。最後は、アーティスト全員がメインステージから花道へと行進、観客席も長い長い拍手に包まれながら、5時間近くとなる大ボリュームのライブは幕を閉じた。
平成最後となった、『Animelo Summer Live 2018 “OK!”』。最終日は、実にバラエティに富んだ構成だった。冒頭から大人数のコラボによる替え歌や、最高峰のアニソンアーティストたちによる豪華な「スノハレ」のカバー、ヘルシェイク矢野による紙芝居など、様々な仕掛けに驚かされる。また、アニサマ最後の出演となるミルキィホームズ、4年ぶりに復帰を果たしたJAM Projectなど一つの節目として強く記憶に残るものとなった。
公式によればタイトルとなっている、“OK!”は「困難や辛いことも乗り越え、時には笑顔で受け入れ、この上なく前向きで肯定的なこの言葉でまた一つになりたい」という願いが込められているという。その言葉を象徴するように、ライブ中も様々なアーティストのMCで、観客から「OK!」の声が上がるコール&レスポンスが何度も行われ、会場全体がすべてを受け入れ、全力で楽しむ“OK!”な空間に包まれたファンの暖かさが感じられるライブだった。
取材・文:東響希
セットリスト
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