森栄喜の個展『Letter to My Son』開催、映像作品含む新作を初公開

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2018.11.23
 ©Eiki Mori Letter to My Son, Single-channel color video with sounds, 7 minutes 30 seconds, Courtesy of KEN NAKAHASHI

©Eiki Mori Letter to My Son, Single-channel color video with sounds, 7 minutes 30 seconds, Courtesy of KEN NAKAHASHI

森栄喜の個展『Letter to My Son』が、11月23日から東京・新宿のKEN NAKAHASHIで開催される。

2013年に『第39回木村伊兵衛写真賞』を受賞した写真家の森栄喜。個展と同タイトルのエッセイを『週刊読書人』で連載中だ。同展では、森が初めて撮影と編集を手掛けた映像作品と、便箋や封筒と写真を組み合わせた7つの作品を初公開する。どちらの作品も、森がニューヨーク留学時代に親しくしていた人物との思い出が基になっているという。

同展に寄せて森は、「1秒にも満たない、長くてもたった数秒の、ひとつひとつの表情、仕草、小さな癖、声、足音、マッチが擦れる音、髪を揺らす風の音…。何かに駆り立てられるように、次々と切り替わり流れていく場面の中で、様々な断片がほんの一瞬、儚くきらめき、目の前にこぼれ落ち、消えながらも堆積していく。それは記憶が生まれたり、時とともに変容していったり、残っていくことに似ている。断片のひとつひとつが紡がれ、つながり合い、文字になり、言葉となり、手紙になる」とコメントしている。

11月23日にはオープニングレセプションを開催。会期の最終日となる12月22日にはパフォーマンスを予定している。

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